⚠︎記事内に広告を含みます。

アジングにおすすめのラインは?フロロ・エステル・ナイロン・PE徹底比較!

0.5g〜1g程度の軽量ジグヘッドを使うことの多いアジングでは、ロッドやリールに続いて「ライン」の選択が重要となります!

釣り用のラインにはいくつか選択肢があるわけですが、適当に種類や太さを選んでしまうと釣りにならないことも・・・。

それぞれ感度や比重、伸び率に明確な違いがあるので、自分のしたい釣りに合わせると釣果に明確な差が出ます。

そこで!今回はアジングを始めて、一通りのラインを試してきた僕がアジング用ラインの各種類ごとの説明と、おすすめ製品について解説していきます!

 

アジングで必要とされるラインの条件は?

dsc00840

 

まず、アジングに必要とされるラインの条件ですね。

釣り用のラインには「ナイロン・フロロ・エステル・PE」と4種類あって、前述したとおりそれぞれで特徴や使うシーンが全然変わってきます。

極軽量なリグを扱い、きちんとアタリを取って掛けていくアジングでは、下記4つの条件が非常に重要となってきます。

 

  • ラインの操作性
  • 感度
  • 比重
  • 風や潮の流れへの馴染み方

 

一つずつ解説していきます。

 

ラインの操作性

dsc01142

 

極軽量なリグをメインで扱うアジングで、ラインの操作性は初心者のうちは最も重視すべき項目です。

初めてアジング用のロッドを握り、ワームを投げても「なんじゃこりゃ?全然感覚がわからないんだけど!」となる人も多いはず。

下手に操作性の悪いラインを使っていると、投げるときに絡んだラインが一気に放出されてグチャグチャになる「バックラッシュ」が起きてしまうかも。

 

一般的にラインの操作性は、使うリグに大して太すぎること、そして硬めのラインだとトラブルが起きやすいです。

初心者のうちは操作ミスで切れないように太めのラインを使いたいものですが、リグに大して相性が悪いとトラブルが増えるので、適正値を探ることが大切。

これは使うリグの重さやラインの種類によって変わってくるので、後ほど解説していきたいと思います。

 

感度

dsc00998

 

アジがワームを吸い込んだときには釣り人側にアタリが伝わってこらず、吐き出すときにようやく「コン!」と竿先に伝わります。

つまり、釣り人側にアタリが来たときは吐き出す直前・最中であり、感じた瞬間に合わさないと針がかりしません!

そのため、アジングでは小さいアタリを明確に感じ取れる、繊細なラインが必要となります。

 

一方釣り用ラインは、そのほとんどが水中で伸びるように出来ています。

伸び率は素材によって変わりますが、伸びすぎてしまうとアタリがわからなくなってしまいます。伸びないほうが、感度が高まるということですね。

ただ伸びないということは、ライン側に強度がない限り衝撃のクッションが無くなるわけなので、強度も低くなってしまいます。

 

比重

ラインの種類ごとに、水への比重がある程度決まっています。メーカーごとに微妙に異なるケースもあるものの、ほぼ同じだと思ってもらっていいです。

アジの食性からして昼間でも夜間でもボトム付近で餌を食べることが多いんですが、極軽量リグで浮力のあるラインを使うと、底までなかなか沈みません。

仮に沈んだとしても、底をキープできずすぐに浮き上がってしまいます。

 

逆にアジが表層まで浮きやすい環境だったり、メバルなど表層に溜まる魚の場合はいいんですが、一般的なアジングではより比重があるほうが良いんですよね。

より重いリグを使う場合は浮力の強いラインで構いませんが、極軽量なリグであればあるほど沈みやすいラインを使う必要があります。

 

風や潮の流れへの馴染み方

dsc01034

 

流れ・風がさえぎられる湾奥エリアならともかく、どんなポイントでも少なからず風と流れに影響されます。

このとき、浮力の強いラインだと風や流れに押されてしまい、全く底が取れなかったりアタリがわからなくなってしまうことも。

大型のアジが多い、外海に接しているエリアだと特に影響が出やすいですね!

 

リグを重くすることでも対応出来るんですが、ラインの素材を変えることで「軽量リグを使いながら、風・流れへの影響を少なくする」ことも出来ます!

例えば水深があって流れが強いエリアの場合、アジが流れてくる餌にしか反応しないパターンだと軽量リグでしか反応がないときがあります。

リグを重くしてしまうと食わないが、ラインを変えることでこのような状況にも対応出来ることがあります。

 

釣り用ラインごとの特徴考察とおすすめ製品

ラインにはそれぞれ特徴があって、一長一短あるため「このラインの素材を使っておけばOK!」という神のような製品はありません。

しかし自分のやりたい釣りに合わせた素材を選ぶことで、可能な限り快適に釣りをすることが可能になります。

次は、釣り用ラインごとの特徴考察と、色々な製品があるなかでおすすめの製品について解説していきたいと思います!

 

ナイロンライン

  • 操作性:★★★★★
  • 比重:★★☆☆☆
  • 感度:★☆☆☆☆
  • 強度:★★☆☆☆
  • 価格:★★★★★

 

釣り用のラインとしては最も汎用性が高く、価格も安いためあらゆる用途で使われています。

一般的には伸び率が他のラインよりも高く、比重が軽め(1以上なので水には沈む)、そして価格が安いことが特徴です。

浮力が高いが感度が悪いので、表層が狙うことが多く感度が不要なメバリングには最適なラインなんですが、アジングではアタリがぼやけるのでおすすめできません。

 

ただ、他のラインと比べて圧倒的にトラブルレスなので、初めて細糸・極軽量リグを使う初心者にはいいと思います。

メインラインには出来ませんが、まずはナイロンラインから入って他の素材を使うと明確な違いがわかりますよ。

 

【おすすめライン】

 

非常に安価なナイロンラインで、実売500円台で購入することが出来ます。

性能もそこそこですが、最初に買って酷使するならいい製品ですよ!

 

フロロカーボンライン

dsc01092

  • 操作性:★★☆☆☆
  • 比重:★★★★★
  • 感度:★★★☆☆
  • 強度:★★★★☆
  • 価格:★★★★☆

 

フロロカーボンはナイロンと比べると比重があり、沈むため潮なじみが良くボトムを取りやすいラインです。

他のラインと比べると感度はそこそこ、伸びもそこそこな一方、擦れにはめっぽう強いため障害物周辺を狙うような釣りに向いています。

アジングにはある意味で中途半端な性能のラインなんですが、逆に言うと色々なシチュエーションで使えるラインとも言えます。

 

ラインが固いため巻きぐせが付きやすく、きちんと巻かないとトラブルに繋がってしまうことも多々。

伸びるとはいってもアジのアタリはハッキリわかるし、何より細い糸でも強度に優れているため、現在はフロロをメインラインとして使用しています。

価格も安いし、仮に大物が釣れてしまってもキッチリと寄せて来ることができるので、おすすめですよ!

 

【おすすめライン】

 

アジング用のフロロカーボンライン。比重が1.78と他を圧倒する重さで、水への馴染みがすごくいいです。

値段も安価だし、最初に使うラインとしてはかなりおすすめできます!

 

エステルライン

dsc01404

  • 操作性:★★★☆☆
  • 比重:★★★★☆
  • 感度:★★★★★
  • 強度:★☆☆☆☆
  • 価格:★★★☆☆

 

エステルラインはアジング以外の釣りではなかなか使われない素材です。他は淡水管理釣り場でのトラウトフィッシングぐらいでしょうか?

先ほど紹介したフロロと後述するPEラインをいいところ取りしたような性能で、アジングに最も必要な感度、比重を両立しています!

「性能が優れているなら、エステルでいいんじゃね?」と思うんですが、最大の弱点は強度が低いこと。

 

ライン自体の伸びが非常に少なく、だからこそ高感度を実現しているわけですが、それゆえに瞬間的な引っ張りに弱いんです。

素材自体は強くても、手でラインを持って急激に引っ張ると髪の毛みたいにプチプチ切れます。

相手が豆アジであっても、ドラグ調整をしておらず急激に合わせたら切れます。なので、性能は優れているといっても上級者向きなんですよね。

 

最初にこのエステルラインを使って、針がかりすると急に走り出すサバにガンガン切られて半分あきらめていたんですが、製品を変えたところ切れなくなりました。

ラインを一段階太くしたのも大きかったんでしょうが、メーカーによってもバラつきがあるようなので、いくつか試しつつ慎重に選ばれることをおすすめします。

 

【おすすめライン】

 

他のエステルラインと比べると強度が高く、初心者でも扱いやすい製品です。

変に強度がないエステルを買うと、初心者の場合プチプチ切れまくるので出来る限り強いもの買うと安心です!

 

PEライン

dsc00478

  • 操作性:★★☆☆☆
  • 比重:★☆☆☆☆
  • 感度:★★★★★
  • 強度:★★★★★
  • 価格:★☆☆☆☆

 

釣り用ラインのなかでは、ある意味一番極端な性能を備えているのがPEラインです。

他のラインのように1本の糸からできているのではなく、4本や5本の細糸を撚って作ってあるため、強度が非常に高いことが特徴です。

ミシン糸のような材質なので、浮力が最も高く軽量ジグは扱いづらいんですよね。製法も複雑なので価格も高くなりやすいです。高いものだと150mで5000円程度。

 

1g以下の軽量リグを使う場合、PEラインだと浮き上がって沈まないため釣りになりません。

ではアジングには使えないか?というとそうではなく、太さのわりに強度があるので浮力の影響を浮きにくい重めのリグや、尺以上の巨大アジを釣る場合に良く使われています。

いずれにしても初心者向きのラインではありませんが、使いどころさえ合えば素晴らしい性能を発揮してくれます。

エステルラインと同様、メーカーによって大きくバラつきがあるので、じっくり選ばれることをおすすめします。

 

【おすすめライン】

 

PEの選択は難しいところですが、品質の差が激しいので雑誌でよく見る有名メーカー製のものを選んだほうが安心です。

予算があるならダイワの「月ノ響」など高耐久ラインを選ぶといいんですが、前述したとおり150mで5000円近くするので、デュエルのラインならお手軽に買えますよ。

 

結論:結局、どのラインがおすすめなの?

dsc00933

 

色々な種類のラインを紹介しましたが、では初心者に一番おすすめラインはなにか?が気になりますよね。

個人的な意見ですが、一通り使ってみた感じだと「フロロカーボン」「エステルライン」辺りなら比較的トラブルレスで、かつアジのアタリも感知しやすいかと。

特にメバリングなど他のライトソルトゲームも楽しんでみたい場合は、フロロカーボンラインを使うとあらゆるシチュエーションに対応できますよ!

 

ラインの選択は難しいですし、結局はアングラーの腕が一番釣果に左右されるわけですが、ラインを使いわけることで極小リグの釣りも快適になります。

色々なラインを使ってみることでそれぞれの特徴を把握できるようになるので、予算に余裕があれば各種使ってみるといいですよ。

ぜひ、自分に合ったラインを見つけてみてください。

 

それでは!

 

アジング初心者が鯵を釣るためのコツ、おすすめタックルについては下記記事で徹底解説しているので、ぜひご覧ください!

【アジング入門】初心者でも釣れる!釣り方のコツ・タックルから上達法まで徹底解説