恩を受け取ったとき、どうすればいい?恩を循環させる「恩送り」について

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日本一周をしていると、驚くほど色んな人に助けてもらえます。

そのため、初めて人にお金を貰った日本一周初日から「恩を貰うということは、どういうことか・・・」を考えて続けています。

今回は、人に恩を貰うこと・恩を返礼することについて少し考えてみます。

 

なぜ人に物をあげて嬉しいのかわからない

 

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出典:free-photos-ls02.gatag.net

 

まず昔の話をすると、自分は「人に貰ったものは自分の物だから、絶対にあげてはならない!」という考え方をしていたんですよ。

それこそ食べ物も容易に手に入らない紛争地帯で生まれたとか、兄弟争いが酷い・・・とかならわかるんだけど、決してそんな環境で育ったわけでもありませんでした。

「これプレゼントしたら?」と周囲の人に言われても、うーん・・・なんて思いながら、しぶしぶプレゼントしていたという。

 

そんな性格なので、日本一周に出発してから助けてくれる人の多さに正直びっくりしています。日本って労働もせずのんびり旅をしている人に厳しいイメージがあったから、なおさらびっくり。

今でも「なぜ人にプレゼントをして、そんなに素の笑顔を出せるの・・・?」と疑問に思うこともあります。全く、ひねくれ者ですね。

それも一つの個性と言えば個性なので、必ずしも「どうにかしなきゃ」とは思っていません。自分自身、世間一般に言われるダメダメ人間だということはあるけれど、基本的にどんなダメだと言われる人でも否定することはしません。

 

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先ほど道路を走っていたら、突然車上から小さい少年が「頑張れー!」って応援してくれたんですよ。結構あるけど、やっぱりガキンチョに応援されると嬉しい。

でそのまま走っていると、突然車が止まって少年がケンタッキーチキンをプレゼントしてくれた。少年と一応出資者であるお母さんに「ありがとう!」とお礼して、そのまま走りすぎようとしました。

その時、どうやら少年と少女2人が車に乗っていたようなんですが、2人ともすっごい笑顔で手を振ってたんですね。恐らく、自分たちで食べる予定だったものをプレゼントしてくれたのに・・・。

 

たぶん自分が少年と同じ立場だったら、「自分で食べる予定だったのにー!」とか言ってふてくされているところ。笑

誰が「あいつにあげよう!」と言ってくれたかはわからないけど、純粋にすげーなと思った。

人にプレゼントをするということは、つまり自身が損をするということ。本当に相手のことしか考えず、プレゼント出来る人は純粋にすごいよねと。

 

参考記事:【大感謝祭】「センスのある損」をする奴が新しい。ー LOSS IS MORE!(服を選ぶように損を選ぼう!)

 

といっても、恩を貰ったからといってへりくだるのは問題外だと思っています。

誰もそんな関係性を要求していない。恩をくれた人と話していると、純粋に応援したいからという人が大半だ。

だからこそ、「ありがとう」と伝えつつも対等に話をするようにしています。相手の意見がおかしければ「いや、違うんじゃない?」と伝えるし、共感すれば「そうだよねー!」と言う。

 

 

恩に慣れてしまう現象

 

僕と同い年の日本一周チャリダー、正道君がブログでこのようなことを発信していました。

 

(略)他人からの好意に慣れる

これは本当に恐ろしい。

毎日のように誰かから応援され(応援される事自体にも僕は疑問を持っている)好意を受け続けることによって、好意に慣れてくるのだ。ありがとうございますが軽くなってくる。(略)もしかしたら旅を通して人間的にダメになってくる人も出てくるのではないかな…と思うところです。

出典:http://ameblo.jp/masamititabi/entry-12056281100.html

 

人に助けてもらうことが前提の生活をしていると、次第に恩に慣れていくようになります。

単独で生活できるように道具やらなんやらも用意しているけれど、それでもなお応援してくれる。本当にありがたい。

日本一周を出発して初めての夜、「このままいくと、いずれは恩に慣れてしまう。それだけはやだな」ということをTwitterに呟いたんですよね。

 

今振り返ってみて、「それもありだな」と思います。どれだけ抵抗しても、人は”慣れる”生き物です。だからこそ常に新しい物を求めて生活している。消費活動が成り立っている。

循環が前提の社会では、常に送り送られという行為が繰り広げられています。日本の田舎でもそうですよね。個人で農家をやっていると野菜が余るから、隣近所に配る。それだけでは申し訳ないからと、貰った側も与える。

そんな環境で恩に慣れてしまっても、ちゃんと「ありがとう」を伝えさえすればいいと思うんです。自分が与える側に立った時のことを思い出してみると、相手にへりくだることを要求したこともないし、単純に相手を応援したいからやっている。

 

「恩に慣れている自分がどこかにいないか」を常に自省することは、”恩が当たり前”にならないために重要です。

「恩に慣れる」ことと、「当たり前になる」ことは別物です。慣れるというのは単純に”繰り返し恩を貰って、新鮮さがなくなる”ことだと定義しています。確かに「ありがとう」に込められた感謝の意は多少減ってしまうかもしれない。でもこれは、人間である以上は抵抗のしようがない。

一方で、「恩が当たり前になる・当たり前に思う」ことは論外だと思っています。まぁそういう人がいても否定はしないけど、絶対的に楽しくないだろうと断言できます。

 

 

いつ恩を返すの?

 

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photo by:Corey Ann

 

「旅を終えて、いつ応援してもらった人の恩を返していくのか?」は、非常に難しい問題ですね。

そもそも、どうやって恩を返していけばいいか?旅人たちに還元すべきなのか、目の前の人を積極的に助ける方に走るべきか。

恩を返すといってもやり方は多種多様です。

 

自分としては、「実はあまり重く考える必要はなくて、結果的に自分がやるべきことをやっていればそれだけで恩送りになる」と考えています。

例えば、今は旅をしているので恩を返せていません。かと思いきや、”自分がやるべきこと”と定義付けているブログを書いていると、どこからともなく「見てよかった」とか、「元気付けられた」とか・・・そんなメッセージが返ってきます。もちろんポジティブなものだけではありませんけれども。

これも一種の”恩送り”と呼べるのではないでしょうか?恩を貰った人のおかげで、旅においての寿命が伸びる。その貴重な時間を利用して、大好きなブログを書く。良くも悪くも賛否両論が繰り広げられるけれど、なかには「見てよかった」と思う人も現れる。

 

恩を重く考えると、考えているうちに何も恩を返せない。それならば、「自分のするべきことをやっていれば結果的に恩送りが出来る」と定義付けて行動するほうがよほど健全です。

自分のすべきことをしつつ、「どうすればお返しできるかな?」を深刻ではなく、楽しく考えてゆきたい。

ちなみにお世話になった方には、日本一周終了時にハガキか何かを送りたいので、ぜひ住所を教えてくださいね。真面目に助けてくれる人のおかげで死なずに済んでいるからなぁ・・・感謝!

 

さて、今日もブログを書くか。書こう書こう。

 

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6 件のコメント

  • 北海道一周お疲れ様です。いろいろな出会いや経験の中で、どんな答えを出すのか。とてもこのブログを楽しみにしている一人です。
    さて、あなたのお金に対するマインドを少しだけ変えてしまった責任もあるので、お金に対してのテーマを書いてあるときは極力コメントしようと思います。(直接議論できなかった分、ここで議論しましょう^_^)
    今回もあなたに伝えたいお話を3つ。あくまでも僕はこういう考え方ですということで、強要する物ではありません。

    ・お金はありがとうの代わり
    僕は今、ゴーゴーカレーにハマっています。東京に来て一週間くらい経ちましたが、二日に一回は630円のチキンカツカレー(少なめ)を食べています。ここのチェーン店は食券制を導入しているので、店員と会話する必要はありません。なのて、大抵のお客さんは、自販機で食券を買い、店員に券を渡して、来たカレー食べて、食べ終わったら勝手に帰る形をとっています。
    人件費の低減や回転率向上を考えて、この方法を店側はとっているのでしょう。経営のやり方としては王道ですね。ただ、今回僕が伝えたい話はお金を払う側の話です。
    僕はお金を払うときは必ず「ありがとう」という言葉と一緒にお金を払うようにしています。
    なぜならばお金はありがとうの代わりだと考えているからです。
    ゴーゴーカレーは美味しです。しかし、この美味しさを作ってくれているのは目の前の店員さんだけではありません。ルーを作る工場の人間、お米やキャベツを作る農家さん、それを運ぶ人、食器を作る職人さん、電気を作る東電さん、ガスを作る東ガスさん、テナントを貸している不動産やオーナーさん等。目には見えない人達がたくさん関わっています。本来であれば、関わる全員の方に直接「ありがとう」を伝えたいのですが、物理的に不可能です。だからこそ「ありがとう」の代わりにお金があるのだと考えています。

    ・お金を払えば物が買えるのは間違い
    値段が付いている物に関して、お金さえ払えばなんでも買うことができます。しかし、本当にこれで良いのでしょうか。
    先に述べたように、お金はありがとうの代わりです。直接感謝を伝えることができない人達がいるので、お金を通して間接的にありがとうを伝えているのです。
    確かに、値段が付いている物に関して、お金さえ払えばなんでも手に入ります。しかし、お金を持っている人が強いわけではありません。お金さえ払えば何をしていいわけではありません。
    感謝の気持ちを忘れず、直接ありがとうを伝えることができるのであればありがとうを伝える。
    少なくとも僕はこれを大切にしています。

    ・消費性向の乗数という恩返し
    今回一番伝えたいお話がこれです。上記の2つはこのための前振りですね。
    まず、消費性向を簡単に説明させていただきます。
    消費性向:一万円あったらどのくらい使うかの割合です。
    今の日本の消費性向は景気にも変動しますが、0.7位と言われています。
    ざっくり言うと、一万円あったら7000円使って3000円貯金する(財布に眠らす)という意味です。
    しかし、お金の流れはこれで終わりではありません。あなたが使った7000円は別の誰かに渡り、その人がまた0.7使います。つまり4900円使います。そしてまた誰かの手に渡り、3500円使う・・・と、ずっと続きます。このずっと続いたものを足し算することを乗数といい、理論値は23000円になります。
    つまり、消費性向0.7の場合あなたが一万円使うと全体に行き渡り23000円使ったことになります。
    ※マクロ経済学を、分かってる人は少し笑っちゃう話ですが、簡単に説明しているだけなので許してください。
    ここからが本題です。あなたはどの様に恩を返せるかということでしたが、『お金を稼ぐこと』これも一つの恩を返す方法です。
    お金はありがとうの代わりです。つまりあなたがお金を稼ぐということは、目には見えない誰かからありがとうを言われたということです。
    あなたが一万円稼いだからといって、僕のありがとうが届いているわけではありません。しかし、消費性向の、乗数がある限り、あなたがお金を稼げば稼ぐほど私(今まで恩を受けた人達)のありがとうがあなたにつながる可能性が高くなります。
    つまり、あなたがめちゃめちゃお金持ちになる。これも一つの恩返しだと私は考えます。
    ただ、間違えないでください。お金でお金を稼ぐ方法は、ありがとうの気持ちはそれ以外の方法より少ないです。むしろ、誰かを不幸にして得たお金の可能性が高いです。
    稼ぎ方は自由ですが、恩を返すという意味ではお勧めはできません。

    まぁ、いろいろな返し方があると思います。自分にあった返し方が見つかればと願っています。

    あなたの旅が終わった時に私がどこにいるかわからないので、ついた時にLINEしてください^_^

    • いつも閲覧してくださってありがとうございます!
      いいですね!お世話になっているときは、ドラクエをやっていましたからね。汗

      なるほどなるほど。消費性向ですか。直接な労働より、金銭を媒介するほうが効用が大きいということですよね。
      基本的に同意というか、納得という感じなのですが、一つだけ疑問があります。

      仮にお金が欲しいという人がたくさんいたとして(お金いらないという人は少ないと思いますが)こちらが大量に稼いでしまっては、他人の取り分を減らす結果になってしまいませんか?
      もしお金を稼ぐ能力があったとして、能力がある人が他の労働との分業という形でお金を稼げば、それはそれでその人の役割を果たせたということになるんでしょうかね。

      「恩を返す」ということは、他人か、もしくは何らか人に関わる部分に対し「効用」を与えるということだと思います。
      直接お金を稼ぐという方法もあるし、お金を貰わずにボランティアをする方法もありますよね。このブログでも、恐らく誰かの役には立っている。色んな方法があるので、一つ一つ模索していきますね。

      • 恩の返し方はいろいろありますね。僕の返し方だったり、あなたの返し方だったり、人それぞれの返し方があります。
        むしろ、返さなくてもいいという人もいるでしょう。
        十人十色ですね^_^

        基本的に僕もヨネちゃんの考えのように、『人に効用を与える』には共感が持てます。僕の場合はその言葉を『ありがとう』に変えているんですけどね^_^
        今のヨネちゃんは人にありがとうを言う機会が多いと思います。だからこそ、今度は人からありがとうを言われる人間になれたら、それが恩返しなのかなと僕は思います。

        さて、早速ですが、ヨネちゃんが疑問に感じたことに対しての僕なりの答えを伝えます。

        例えば今後ヨネちゃんがスーパーお金持ちになったとします。きっと革新的な稼ぎ方をしたのでしょう。そのせいで僕たちが本来稼げていたお金が取られてしまいました。
        ヨネちゃんのせいで僕たちは貧乏になります。
        ここで時間を止めてしまうと、お金を稼ぐことは悪のように感じられます。
        しかし、当然時間は流れ続けます。
        ヨネちゃんはお金を財布にずっとしまい続けるでしょうか?そんなことはありません。必ずお金を使います。そのお金を僕たちに使ってくれたらいいのです。僕たちの会社が作った製品やサービスを買ってくれたらいいのです。そうしたら僕たちも一緒にお金持ちになれます。
        お金を持つことが幸せだとは思いませんが、ないよりはあったほうがいいですよね^_^
        では何が良くないことなのか?
        お金の流れを止めることです。つまりお金を使わないことです。お金を稼ぐことが悪なのではなく、経済的にはお金を貯めることが良くないことなのです。
        では、ここで新たな質問をします。
        銀行にお金を貯めることは悪なのか?
        お金を貯める事はよくないと言っているので、銀行にお金を貯めることは悪と思われるかもしれませんが、銀行は一般人からお金を集め、企業にお金を貸すところです。なので、お金を一箇所にためているわけではありません。なのでとても経済的に素晴らしいシステネムなのです。

        だったら、今度はこんな疑問を持ちませんか?
        そんな素晴らしいシステムがあるならお金は常に回っているじゃないか。つまり消費性向は1に近づくはずじゃん。と。しかし、世の中そううまくはいきません。
        その原因はどこにあるのか。
        答えは日銀です。
        総裁が白から黒へと変わってから少しは僕が正しいと思う方向に向かっていますが・・・。決して白い人が悪いわけではありません。日銀法という法律が2箇所だけおかしいのです。
        ということは元を正せば、国会議員が悪いのです。ということはそれを選んだ国民が悪いのです。
        まぁ、このお話はかなり長くなるのでいつかお話をしましょう。

        最初に感じた疑問は解決できたでしょうか?
        解決しようとするとまた別の疑問が出てきます。
        それをきっと続けていけば、何か新たな答えが見つかると思います。

        僕も日々勉強ですね。

        • まえたくさん

          なるほどー。経済は循環させてなんぼですもんね。
          お金を稼げる人は稼げばいいし、あくまで職人でありたいなら専門職に従事すればいい。

          ではやっぱり、究極的には”社会的に何らかの価値を与える”ことが目標になるんでしょうかね。恩を返すという形でも、根本的な人の生きがいという形でも。
          経済的に価値を増やしてもいいし、直接贈与という形でもいい。個人的には、人の笑顔が見られるような、そんな価値の増やし方をしたいと思っているんですが。
          最後のところについては、民主主義も合わせてじっくり議論したいところですね。笑
          ぜひ、東京に出向いた際には教えてください!

  • こっちで、コメントしたほうがいいか・・・

    人にただで物をあげる行為・・・盆暮れのお中元やお歳暮もここ最近すたれてきちゃったけど、僕はまだやってたりしています。それは、いつもお世話になってる人に、「これ美味しかったから、食べてみてほしいな~」なんて言う押しつけの気持ちからです。迷惑な・・・(笑) でも、いまはやりの「シェアしましょ」なんて言うのも同じなのではないかななんて思っています。考え方をシェアされる方が迷惑なんだけど・・・(笑)

    東京と関西の二重生活で驚いたのが、その「お世話になっているからなんか甘いものでも持っていこう」・・・なんていう風習が関西のほうにあまりなかったこと・・・大家さんにいろいろ教わった・・・

    それから、受けるほうの考え方なんだけど・・・「お返し」はあまり考えない・・・。相手の好意を気持ちよく受ける・・・。お隣からいろいろいただけるのよ・・・。キャベツだとかお茄子だとか・・・。で、お返ししちゃうと失礼になるかな・・・なんて・・・ただ、僕は今52歳なんだけど、若いころから先輩やら大きな従兄やら叔父貴やらからたくさん飲み食いさせてもらってきた・・・。もちろん初めてあった人からも・・・。そのお返しは今、自分より若い世代の人とお酒を飲むなり食事をするなりするときに僕が出してしてる・・・(笑) 借金を返してるようなもんだな(笑) しかも若い世代の人たちと飲んだりするとこれが非常に勉強になったりする。全然返してないか・・・(笑) まだまだそういった意味での借金は多いな・・・(笑)

    でした。

    • とみぞうさん

      シェアも、贈与と同じような考え方ですよね!特にブログを書いている人間からすると、投稿をシェアくれると嬉しいですね。他にも物品をシェアすることもありますよね。

      与えた恩は水に流して、受けた恩は心にとどめておけ・・・ということわざか何かがありますが、それに沿えばうまくいきそうな気はします。
      でも仰るとおり、受け取ったときにその人に対して変にお返しすることを考えるのはよくないですね。与えるほうも、基本的には見返りを求めてやってるわけじゃないですし。個別に恩をくれた人やら量を覚えるよりは、今まで貰った恩の量を全体として覚えておいて、それを次の人に流していく。個人的には、それが一番しっくりきますね。

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