「旅をしながら、釣りをしよう!」と釣り好きの方なら多くの方が思うのではないでしょうか。
僕は現在自転車日本一周の旅をしていますが、食料確保や1つの楽しみのために、日本を回りながら各地を釣りに励んでいます。
今回は、旅へ出発する前は10年以上釣りを続け、そして旅中にも数回釣りをしてみた人間が、「旅をしながら釣りをするメリットと方法」について解説してみます。
旅をしながら釣りをするメリット
1.新鮮な食材を確保できる
各地方を回りながら旅をする場合、「せっかくならご当地のグルメを食べてみよー!」と多くの方が思うことになるのでしょうが、ちょっと待った!
それならぜひ、その地域に一度立ち止まって釣りをしてみてください。港へと腰を下ろし、ぜひその地域で釣れる美味しいお魚を新鮮な状態で食べてみてください。安価で釣りたての超新鮮な食料を手に入れることができます。
旅をしながら、ちょっと休憩がてら海岸へ立ち寄り、釣りをする。釣った魚をその場で捌いて、夕日を見ながら刺し身をいただく。
想像するだけでも、ヨダレが出てくるでしょう?
2.食費が浮く
自然の食料を確保できるということは、タダで食材を手に入れられるということ。もちろん、長期で釣りをしていれば糸も針も消耗するし、餌なり疑似餌は常に必要です。
しかし、工夫すれば最低限の出費で抑えることができます。
新鮮な食料を手に入れながら、タダ同然で食材を得ることができる。それも、自分が必要な量だけ釣ってしまえばいい。最高でしょ?
3.自分で食材を確保することができる
このご時世、一次産業に従事している人でなければ、自分で食料を確保するなんてことはありません。
常に誰かの手によって食材が作られ、我々の食卓に並びます。
「自分が食材を作らなくたって、知らない間に誰かがやってくれる」。
これは分業や資本主義の功績でもあるわけですが、知らぬ間に「いただきます」という食への感謝の気持ちが薄れつつあるのではないでしょうか。
「時代は移り変わるものだから」確かにそうですが、もう一度、自分で食材を調達するところからやってみませんか?
自分で必要な分の魚を釣って、自分で捌く。相手も生き物ですから、捕らえられまいと必死で抵抗します。
こちらも食べないと生きていけないので、必死で捌こうとします。
少なくとも自分は、「誰かが勝手に食材をつくってくれる」状態よりは、「自ら食材を捕って食す」方が生きているという実感が湧いてきます。
4.大自然を感じることができる
どこで釣りをするにしても、その場で魚が釣れるということは、目の前に広大な海なり自然が広がっているということ。
場所によって、季節によって、釣れる魚が全然違ってきます。それはつまり、今目の前に広がっている自然を釣りを通して感じることができる。
そんな環境で釣りができるからこそ、僕は10年前の小学生のときから釣りを続けてきたのだと思います。
5.楽しい
理屈抜きにして、純粋に楽しい。
よく「釣りは待っている時間が多いから、つまらな~い」とか言っている人がいますが、いやいや、待つ暇もないほど魚が釣れるやりかたもありますよ!
「釣り」と一口に行っても、中身は多種多様、玉石混交です。それこそピンからキリまであります。
今回旅をしながら行う予定の穴釣りでは、テトラポッドを縦横無尽に動きまくり、根がかりをうまく回避しながら、魚を釣ります。
朝日を見ながら、夕日を見ながら、昼間の凪を見ながら、夜間の真っ暗な中で釣りをする。
「どういった点が楽しいのか」と言われても、うまく言語化できません。ただただ楽しい感じ。
だからこそ、ずっと続けてきましたね。早く沖縄の離島で釣りして~!
どんな魚を狙えばいいの?
せっかく各地で色んな魚が釣れるので、その場で釣りたい魚を釣ればいいとは思うものの、まず食料の確保をしなければいけない。
あまり贅沢もいってられない状況だと思うので、「これ狙っとけばいい!」という魚種を紹介します。
根魚類
出典:http://ccbaits.naturum.ne.jp/c20078055.html
「こんぎょ」ではなく、「ねざかな」と読みます。
その名の通り堤防の岸壁や根っこの部分に住み着いている魚の総称で、岩場周辺に生息しているため「ロックフィッシュ」とも呼ばれます。
主に、カサゴやメバル、アイナメ、クジメのことを指します。魚種の詳細はwikiのリンクを張っておくので、そちらからどうぞ。
彼らはテトラ帯のなかに生息していることも多く、テトラが積み重なってできた穴のなかに餌を入れて釣ることができます。
穴釣りという手法ですが、わざわざ投げずとも穴のなかに入れるだけなので、おすすめ!場所によっては、あまり狙う人がいないためか、巨大な根魚が釣れることもしばしば。
根がかりが激しいのと、テトラ帯を移動するのは危険なため、岸壁に張り付いている奴らを狙う方法もあります。
いずれにせよ、比較的カンタンに釣れ、食べても非常に美味しいお魚のため、おすすめです。煮付けか刺し身だな。
キス、ベラ、コチ、ハゼ
出典:http://matome.naver.jp/odai/2135906336406894601/2135910089815611603
いずれも、砂浜からチョイ投げで簡単に釣れる魚たち。
主に夏場限定になってしまうものの、簡単な錘+針+ミミズみたいなワームで釣れます。
特にキスの天ぷらは、美味!旅中は天ぷらは難しいと思うので、塩焼きか何かにして食べようと思います。
テナガエビ、うなぎ
出典:http://www.honda.co.jp/fishing/enjoy/season/season-201006/fish/
今度は海ではなく、川や沼に生息する生物を紹介。
まずテナガエビですが、ある程度綺麗な川であれば、わりとどこでも生息しています。
近所の川でも、何匹か捕獲したことがあります。手づかみは難しいものの、専用の網があればバッサバッサ採れます。もしくは、釣ることも可能。
もし旅の途中で川に通りかかった場合は、探してみてください。美味しいですよ。
次にうなぎですが、こちらは場所が限られるものの、浅瀬で釣れることがあります。
石と石の隙間に隠れているところに餌を入れ、穴釣りの要領で釣ります。
やったことないけど、川周辺でサバイバルをする予定なので、ぜひうなぎを釣って食べてみたいと思います。
今回の旅では海沿いを走ることが多いと思いますが、せっかく時間とお金割いて回っているので、ぜひ川でも釣りをしてみてはいかがでしょうか。
※川の場合は、場所によっては遊漁料を支払わなければいけない場所もあるので、事前に調べてから釣りをしたほうがいいでしょう。
釣り道具の準備
「旅をしながら、釣りをする」という条件に絞った場合、どんな釣り道具が必要になるのでしょうか。1つずつ、釣り道具の解説をしてゆきます。
釣り竿
●ダイワ(Daiwa) ロッド モバイルパック 705TMLS
竿に関しては、旅をしながら釣りをするなら「持ち運べるか否か」が全てなので、俗にいう「コンパクトロッド」というものを持って行きましょう。
ものによっては、仕舞寸法30cm以下になるものもあります。値段も2千円~1万5千円程度とあまり高くないので、この機会に買っちゃってください。
ちなみにあまりに安い製品を買うとすぐに折れてしまうので、最低でも1万円以上が1つの目安になると思います。
リール
●ダイワ(Daiwa) リール 14 リバティクラブ 2500
リールも、それなりのモデルを選んでいれば、あまりこだわらなくて大丈夫です。だいたい釣具屋で5000円以上売られている糸付きリールじゃなければOKです。
糸(ライン)に関しては、「沖縄でクエ釣りたい」とか無茶なことを言わない限りは、2号~3号(8ポンド~12ポンド)のものを巻いておけばいいでしょう。
リールに元々巻かれているタイプのものは、大抵傷んでいるので、巻き直しておきましょう。ボビン巻きタイプのものであれば、300mで500円ぐらいの値段で売ってます。
仕掛け類
せっかく旅をしながら釣りをするんだから、手軽に釣りたい。そんな貴方に、疑似餌(ワーム)をおすすめします。
糸に針とワームを付けていれば、そのうちなんか釣れます。たぶん。小物いれに、ワーム、ワーム用の針、おもり(2号~3号)、スイベルを入れておけば、どこでも釣りが開始できます。
またガルプ! サンドワームという、虫エサそっくりのワームも存在します。よっちゃんイカのような、酸っぱい臭いがしますけどね。何回か使用しましたが、意外と釣れる。液漏れには注意。
全て用意しても、一万円以下で用意できます。中古釣具屋で購入するなど、工夫すれば五千円以下揃えることができます。
おわりに
以上!旅をしながら、釣りをするメリットを紹介しました。
旅をしながら、ふと港へと腰を下ろし、魚を釣って食べるという経験は他にはできないし、なにより楽しいんですよね。その地域に関わるキッカケとなることもあるし、ぜひ短いコンパクトロッドをかばんに忍ばせて釣りに出掛けて見て下さいね。
ではでは!