【新成人へ!】すぐに「国民年金」を支払う必要はないかも?「若年者納付猶予申請」について解説するよ。

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ご存知の方もおられると思いますが、昨年の12月でついに20歳を迎えました!いえーい!

20歳・・・成人になるとお酒が飲める、タバコが買える、ギャンブルを楽しめる、ローン契約で親の同意が必要なくなる、など法律面での自由度が増します。

一方で、「国民年金」への加入義務も発生します。自由を得るためには責任がどうたらとかいうやつですね。ただ必要な手続きをとればすぐに支払う必要はなく、もし一定の収入を下回っている場合、「若年者納付猶予申請」を出せば満30歳まで支払いを猶予、つまり待ってもらうことができます。

 

「待ってもらうだけ?」と思っちゃうけど、これが意外とメリットも多いんですよ。

今回の記事では、新成人の方にもわかりやすく「若年者納付猶予申請」とはなんやらというポイントと、申請する方法について書いてみたいと思います。

 

 

そもそも国民年金ってなんなん?

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そもそもの話ですが、新成人の方は誕生日を迎えた瞬間にいきなり「国民年金」の支払い義務が発生するわけですよね。

今まで全く触れたことのない制度だし、学校でもほとんど教えてくれない・・・全然わかんねぇ!となる人も多いと思います。かくいう自分もそれほど理解できておりません。

そこで、まず「国民年金」について簡単に説明していきます。

 

「国民年金」ってどういう制度なの?

(ハタチになると、いきなり自宅にこんな封筒が届きます)

 

まず「国民年金」ってなんやねんという話ですが、これは「20歳になった人は一定のお金を国に納めなければいけませんよ、その代わりちゃんと払い続ければ、お年寄りになった時に君が払ってくれた分国がお返ししますよ」という制度です。これはわかりますね。

ようは、お年寄りになった時に仕事をしてお金を得るのは難しいから、若い時に支払った分を国が管理してお返ししますよ、というものです。「老齢年金」と呼ばれます。

ちなみにちゃんと支払っていれば、病気や怪我で働けなくなってしまった時に「障害基礎年金」という形でお金を得られる場合もあります。

 

ちなみに年金制度には3種類あって、まず20歳になった時に入らなければいけない、自営業者・フリーター・学生・無職の人のための「国民年金」、サラリーマンのための「厚生年金」、公務員のための「共済年金」があります。

それぞれで支払い額や受給額が異なるんですが、基本的には「国民年金」は一番低いランクの制度だと考えていいです。

国民年金は20歳になると自動加入になりますが、その他2つの年金については、それぞれ当てはまる職業に就いた時に加入することになります。

 

とりあえず、新成人になったらまず「国民年金」という制度にぶち当たることになるので、今回はこの制度について解説します。

 

どれくらいの期間払えばいいの?

20歳になると国民年金への加入義務が発生すること、国民年金はお年寄りになった時に便利な制度だということ、そして年金には3種類あることがわかりました。

 

で、「具体的にどれだけの期間、いくらお金を払えばいいの?」という話ですよね。

期間については、最低25年間払い続ければ、65歳になった時に受け取ることができます。(平成27年10月度より、制度が変わって10年間支払えば受け取れるようになります!)

また受け取れる金額は変わりますが、65歳より早い段階で受けとること(繰り下げ受給)も、遅い年齢で受け取ること(繰上げ受給)もできます。遅ければ遅いほど、受け取れる金額は上がっていきます。

 

どのくらいお金を払えばいいの?

続いて「どれくらいのお金を支払えばいいの?」というポイントですが、その年によって変動していくんですよ。

参考までに、直近の平成27年、28年のデータを掲載します。

 

平成27年4月~平成28年3月までは、15,590円/月。
平成28年4月~平成29年3月までは、16,260円/月。

出典:http://5kunen.com/html/hokenryou.html

 

大体こんなものですね。年間にして、おおよそ190,000円強となります。

これを25年払い続けるとなると、仮に平成27年度の水準が続いたとして、「4,800,000円」にもなります。

上述した通り、支払い額は変動するので参考にはなりませんが、大体こんなもん、ということです。非常にお高い!!!やってられん!

 

年金を支払わないと、どうなるの?

「年金なんて信頼できないし、絶対支払わねぇ!」と言ってしまいそうですが、国民年金は強制加入の制度なんですよね。

で、年金を支払わないとどうなるかというと・・・。

 

では、「年金はもらえなくていいから保険料を払わない」という選択はできるのでしょうか?
残念ながら答えはNoです。
国民年金は公的な年金制度で、加入が義務付けられています。
そのため、十分な所得があるにもかかわらず、国民年金保険料を支払わない場合には、国が強制的に保険料を徴収することができるルールになっています。
つまり「自分は年金なんていらないから保険料は払わない」という選択はできない 仕組みになっているのです。

出典:http://www.kokumin-nenk.info/haraenai/haraenai.html

 

ふむ・・・それほど数は多くないものの、実際に財産差し押さえに至ったケースもあるようで、頭が痛くなってきます。めんどくせぇ。

最近の年金記録が消えた問題なんかを考えると、年金制度に信頼もクソもありませんが、「なんかあったときに助かる」という、事故や年齢を重ねたときのリスクを下げてくれる制度には間違いありません。

「でも若い時にはお金ないし、今はとにかくお金と時間を使って収入を得られるようにして、もっと年を重ねたときに払い出したい!」というそこのあなた。朗報です!

 

「若年者納付猶予申請」をすれば、収入がない状態でも満30歳未満なら「金額の一部、もしくは全額を猶予」することができます。

というわけで、ようやくこれらの制度について説明します。すでに書くの疲れ始めてるわ。うん。

 

若年者納付猶予申請って?

(自宅に届いた年金資料のなかに、申請書が入っています)

 

この若年者納付猶予制度は、20歳〜満30歳までの間に、国が定める一定額以下の収入しかなかった場合に、満30歳まで支払いを遅らせることができる制度です。

同じような制度で「国民年金納付免除制度」というものもあって、こっちはなんと、国民年金の支払いを免除、つまり支払っていないのに年金を受け取れることになるんです。

しかし!この免除制度と猶予制度の違いは、同居する親の収入が関係するかどうかです。免除制度の場合、同居する親の収入も一緒に計算されちゃうんですよ!でも納付猶予制度だと、自分と奥さん、そして子どもの収入だけ計算すればいいんです。

 

じゃあ、一体どのくらいの収入なら、どのくらいの金額が猶予になるの?どうやって申請すればいいの?という点について書いていきます。

 

どの程度の収入なら申請できるの?

まず、国が定める以下の金額を上回っているのか、下回っているのかで判断されます。

 

  • (扶養親族等の数+1)×35万円+22万円

 

実際に計算すると、お一人様の場合は合計年収が57万円以下の場合に、全額猶予になります。

それより所得が多い場合は、金額によって4分の1、半分、4分の3猶予の間で決定されるようです。

 

どうやって申請すればいいの?

申請はそれほど難しくなく、いきなり自宅に届く「国民年金加入のご案内」という封筒の中に、若年者納付猶予制度に関する資料も入っています。

この資料に必要事項を記入して、同じく封筒に入っている「〇〇県内の年金事務所一覧」に書いてある場所に資料を持っていけばOKです。難しい内容を書く必要もありません。

ただし!資料内に「年金基礎番号」を記入する欄があるんですが、これは郵送で「年金基礎番号通知書」か、もしくは「年金手帳」が届いてないと自分の番号がわかりません。僕も届いていなくて困っています。

 

一応「もし郵送で届いていない場合、基礎番号記入欄を空白にしておいて、そのことを事務所に伝えればOKにしてくれる」というネット上の情報はあったので、定かではありませんが受理してくれるかも。

 

若年者納付猶予制度のメリット

この制度の何よりのメリットは、猶予制度中に万が一事故かなんかで働けなくなった場合に、障害基礎年金を受け取れることです。

 

保険料免除・納付猶予を受けた期間中に、ケガや病気で障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合、障害年金や遺族年金を受け取ることができます。

出典:https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150428.html

 

あくまで「猶予」なので、あとで支払わなければ年金を受け取れないんですが、猶予中に事故を起こして働けなくなった場合、お金を払わずとも年金を受け取れるというのは素晴らしい制度ですよね。

また、猶予をすると過去10年遡って追納することができます。追納すれば年金を満額受け取れるようになります。

 

若年者納付猶予制度のデメリット

年金を払わず免除も猶予もしない「未納状態」と比べると、申請することによるデメリットってほとんどないと思うんですが・・・。

この制度自体が時限制度となっていて、平成37年6月しか若年者納付猶予制度を利用することができません。

今後変更される可能性はありますが、これから申請する方は満30歳まで申請するつもりなら、これによって途中までしか申請できないことになるので、注意が必要です!

 

若年者納付猶予制度について、僕なりの意見

最後に、現在新成人である僕が「若年者納付猶予制度」について少し意見を書いてみます。

 

まず、年金を納付せず免除や猶予もしない「未納状態」にするのは、正直もったいないと言わざるを得ません。

免除や猶予をすれば、それなりの恩恵を受けられます。年金の制度を調べるのは面倒臭いですし、書類を記入するために調べなくてはならないこともあるけれど、1週間も1ヶ月も時間がかかるわけではありません。

でも、たったその手間を惜しんだだけで、本来受けられたはずの「メリット」を手放したことになる。そして、その「少しの手間」はのちのち「一生涯」に渡って効いてきます。非常にもったいないです。

 

「将来仕事や収入がどうなるかわからない」という人も、むしろそういった人だからこそ、多少の手間をかけても申請したほうがいいと思います。

少なからず、それぞれの制度は「今現在」にもたらすメリットもあります。そして、申請しておけば、将来今後どうするかを考えることができます。

「年金資料を書く時間があれば、秒速で1億円稼ぐことができるんだー!」といった意見もあるかもしれませんが、書類を記入するためにそんな時間が必要なわけじゃないんで、とりあえず猶予申請書は送っておきましょう。

 

おわりに

というわけで、以上新成人が新成人に若年者納付猶予申請について説明してみました。

まだ年金制度を利用し始めたばかりで把握していないことも多いんですが、今回は自分の勉強のためにも記事にしてまとめてみました。

今後、年金制度を利用する新成人の方に少しでも参考になれば、と思います。

 

それでは!

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