MTBの「サスペンション」を分解・オーバーホールしてみた!

 

マウンテンバイクの一番の特徴は、路面の衝撃吸収をしてくれる「サスペンション」。しかし水が侵入した状態で放っておくと腐食し、事故に繋がるかもしれません。

半年に一度は分解してオーバーホールしたほうがいいそうなんですが、分解の方法が複雑で専用の道具も必要になるし、とにかく面倒で大変!

ネットで出回っている情報も少なかったんですが、ここは思い切って自分が人柱になって挑戦してみることにしました。今回は「MTBのサスペンションを分解&メンテナンス」を自力で行う方法をレポートします!

 

サスペンションのモデルによって分解方法が異なるようですが、だいたい似通っているそうなので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

サスペンション分解の手順について

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今回オーバーホールするのは、GIANT ROCK29erというマウンテンバイクの「フロントサスペンション」。

サスペンションには機械式のものと油圧式があって、後者のものだと分解が複雑になるそうなので、ショップに預けたほうがよいそうですね。

この自転車は4万円で買えるもので簡素な機械式になっているので、わりと簡単に分解出来ると思います。・・・たぶん。

 

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フロントサスペンション周辺の様子。もう4年ぐらい使っている自転車だし、自転車日本一周で10000km走ったのでかなりガタが来ています。

恐らく内部に雨水が侵入しているので、このまま放っておくと確実に腐食して折れてしまうはず

早め早めでメンテナンスしないといけませんな。

 

はじめに、今回行うサスペンションのメンテナンス手順を簡単にメモしておきます。

 

【MTBサスペンション分解の手順】

  1. ステムからサスペンションを抜き去る
  2. トップキャップを専用道具を使って外す
  3. 内部のスプリングと部品一式を取り外す
  4. 全て洗浄したのち、グリスアップする
  5. 最後にパーツを元通り取り付けて、完成!

 

サスペンション分解時の注意点は、まず分解時に専用道具である「ボックスレンチ」が必要なこと。

なおかつ、自転車に使用されているサスペンションの型によって必要なボックスレンチのサイズが違ってくるので、分解前にかならずパーツ名と、必要なボックスレンチサイズを調べておくこと。

また、自分で分解作業を調べながらだと確実に1日では終わらないので、その間は自転車に乗れなくなることを頭に入れて作業するといいです。

 

ちなみに自分は自転車に乗らないとまともに生活できない地域に住んでいたにも関わらず、何も考えず作業し始めた結果、1週間以上乗車できず辛い思いをしました。(笑)

さて、余談はこの辺にしておいて早速作業に取り掛かりましょう!

 

ステムからサスペンションを抜き取る

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まずは、自転車本体からサスペンションを取り去るためにタイヤを外します。

 

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サスペンション本体に取り付けられている、前輪ブレーキやサイクルメーターのケーブルも全て取り外しておきます。

これでサスペンション周辺の装備は全て外すことができたはず。

 

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次に、ステムからサスペンションを抜き去るために六角レンチでボルトを外します。

ボルトを外した際、パーツが勢いあまって周囲に飛び散ることがあるので注意!

サスペンションにはいくつかパーツが付いているので、ゆっくり外していくとOK。

 

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ステムのボルトを外すと、サスペンションが自重で落下してきた!注意しながら外します。

 

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サスペンションを取り外した姿。自転車があられもない姿に(笑)

修理が完了して復旧するまで、しばらくこの状態で待っておいてもらいます。当分自転車には乗車できなさそうだ・・・。

 

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とりあえず、フロントサスペンションを抜き去ることに成功です。

 

「SR SUNTOUR XCT 29」という型番で、29インチの安物マウンテンバイクには大抵このパーツが取り付けられています。

鉄の塊と同じぐらい重いです。そりゃこんな重いものが付いて入れば、自転車そのものも重くなりますよね。

いっそのこと普通のフロントフォークに変えてもいいなぁとか思いつつも、早速分解作業に移りましょう。

 

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フロントサスペンションと一緒に、写真左上の「ベアリングの塊」みたいなものも取れるので、きちんと洗浄して置いておきます。

 

フロントサスペンションの分解作業

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さて・・・!いよいよ分解作業に入ります。ここからが一番大変。

一応事前に情報は調べてありましたが、同製品の分解方法は情報がなかったので他製品のものを参考にしながら分解します。

噂では、とりあえずサスペンションの上部にある「トップキャップ」と、下部にあるボルトを外すと内部のスプリングが取り出せるとかなんとか。

 

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とりあえず、目につくところからいじってみます。

サスペンションのスプリング可動幅調整用パーツから外してみます。

 

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・・・あれ?また別のパーツが出てきたぞ。

しかもこのパーツがまた曲者で、通常のモンキーレンチやボックスレンチでは外れません。あまりにもサスペンション本体と距離が近すぎて、レンチが入っていかない。

 

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そして反対側の穴。

キャップみたいなものが付いていて、本来なら専用のパーツを使えば外れるんですが、経年劣化でボロボロになっていたのでドライバーとペンチを駆使して無理やり除去。

 

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本来なら、こちらのフックレンチを駆使すればプラスチックのトップキャップは取れるはずだったんですよね。購入したのに無駄になってしまった。

このレンチにはサイズが色々あって、サスペンションには30〜32mmのものが適正みたいです。他のサイトでも、GIANTのMTBサスを同サイズのもので外していました。

サイズを可変させるタイプもあるので、そちらのほうが汎用性は高かったかも。

 

>>>フックレンチの30〜32mmの製品を探す

 

が!本来なら、このトップキャップを外したところにボルトが付いていて、それを取り外すことでサスペンションが分解できる仕様だと情報を得ていました。

しかし!今回の「SR SUNTOUR XCT 29」とは構造が違ったみたいで、穴のなかを覗いても何も見えない。

どうやら、完全に分解するにはさっきのボックスレンチで外れなかったパーツを外す必要があるらしいですね。

 

こればかりは手元の道具ではどうにもならないので、再び調べました。そして、専用のパーツを見つけちゃいましたよ!

 

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それがこちら!「MTB専用のサスペンション分解用ボックスレンチ」なるものがあるらしい。

 

Amazonには在庫すらなかったんですが、奇跡的に楽天市場にはありました。とはいえこちらも取り寄せ品。

「SR SUNTOUR」という5万以下ぐらいの廉価版MTBに取り付けられているサスを分解する、専用の部品みたいです。

ようやく見つけた・・・!ということで仕方なくポチリました。送料合わせると3千円近くになるんですが、自転車本体もせいぜい4万円ぐらいなので割高ですね。

 

>>>サスペンション分解用ボックスレンチを探す

 

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注文してからしばらくして、ようやく商品が届きました。

あらかじめ部品を注文していないと、サスペンションをバラしたまま待ちぼうけを食らうことになるので要注意!

サイズがいくつかあるらしく、今回のサスペンションには「27mmタイプ」がピッタリハマるようでした。

 

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試しに被せてみると・・・やった!ボックスレンチがピッタリハマったので、パーツを取り外すことができます。

ボックスレンチを使用する際に取り付ける「ラチェットハンドル」を組み合わせて、パーツを取り外します。

そして、いよいよ中身が出てくるのだけど・・・見た目がエグいので閲覧注意!

 

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うえっ〜!きったねー!ウンコじゃねぇか!ウンコサスペンション!

 

なんだ、このウンコ色のスプリングは。気持ち悪いし、パーツを外した瞬間に大量の黒い液体がドバドバ出てきてビビった(笑)

下に新聞紙を敷いていなかったら、部屋が大変なことになってましたね。

内部に雨水が溜まって、錆ついていたみたい。このまま放っておくと腐食してポキっと逝ってしまっていたでしょうね・・・。恐ろしい。

 

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お風呂で洗おうとしたものの、あまりに汚すぎるので外で洗浄することにしました。当たり前か。

 

フロントサスペンションのメンテナンス

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サスペンションのパーツをほぼ全て分解し、洗浄しました!

実際に分解してビックリしたのが、スプリングが片方にしか入ってなかった点。安物は大体こういう簡素な構造らしいですが、要するに片方のスプリングがポッキリいったらそのまま折れるということ。

全体的に劣化が激しく、こすったり削ったりしても汚れが落ちない箇所があったんですが、最低限問題レベルにまでは洗浄できたと思います。

 

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特にスプリングにはかなり汚れがこびりついてしまっていたので、完全には落ちませんでした。

あのまま放っておいたら、ふとした拍子に折れてしまった可能性もあります。最低でも必ず2年に一度くらいはメンテナンスしたほうがいいでしょうね。

今回も、なかなかヤバイ状態だったので。

 

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全てのパーツを洗ったあとに陰干しし、乾燥したらサビ防止&潤滑油として各部にグリスアップをしていきます。

特にサスペンションのスプリングは重要なパーツなので、入念に。

グリスアップが終わったら、順番にバーツを組み立てていきます。パーツ量自体は少ないので、分解時の手順を思い出すかあらかじめメモしておけば大丈夫。

 

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スプリングはそのままパーツとしてサスペンションに戻すのではなくて、内部に柔らかいプラスチックみたいなパーツを3つ挿入して使うようでした。この辺の機構はよくわからん。

 

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最後に、分解した過程とは逆にパーツを組み上げていきます。ドキドキ・・・。

 

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無事、メンテナンス済みのサスペンションが組みあがりました。やったー!!!

 

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最後に、ステムにサスペンションを取り付けて無事にメンテナンス終了!

途中でパーツ取り寄せ等の作業を行ったので、1週間ぶりくらいにマウンテンバイクに乗れるようになりました。

思っていた以上に複雑だったし、実際に時間も掛かってしまいましたが、無事に直ってよかった!

 

おわりに

というわけで、以上「マウンテンバイクのサスペンション分解&メンテナンス過程」の様子をお届けしました。

サスペンションは初心者ほど普段から触らないパーツだと思いますが、安物の場合はなかに雨水が溜まってしまうと腐食して折れるという大事故に繋がる可能性もあるので、ぜひチャレンジしたいところ。

部品によって分解手順や必要なパーツが微妙に変わってくるみたいなので、そのあたりは情報収集する必要がありますが、ある程度はこのページを参考にしていただけるのではないでしょうか。

 

分解作業は根気が必要ですが、自転車に疎い僕でもメンテナンスできたので、作業してみる価値はあると思います。

ぜひチャレンジしてみてください。それでは!

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