旅の再就職先として「地域おこし協力隊」という選択肢はありなのか?

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どうも、絶賛自転車日本一周中のよねすけ(@yonesukez)です。

2009年より総務省によって制度化された「地域おこし協力隊」。その数は開始当初の100人に満たなかった状態から、平成27年度には2,625人にまで増大し、さらに2020年までに4000人にまで増やすと発表されています。

そんな中で、日本一周や世界一周等の旅を終えて各地域で「地域おこし協力隊」として働き始める人が増えつつあります。今回は、旅の再就職先として「地域おこし協力隊」という選択肢はありか?という点について考えてみたいと思います。

 

「地域」に課題意識を持ち始めた旅人たち

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出典:http://greenz.jp/2013/10/03/mimasaka-mlat/

 

ここ数年の間にあらゆるメディアで「限界集落」「地域おこし」というワードが多数取り上げられたことによって、関心を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。

特に旅人は、メディアで見る数字と実際の地域とを同時に見ることになるので、ほぼ必然的に問題意識や課題意識を持ち始める人も多いと思うんですね。実際「地域」に興味があるという旅人にたくさん出会ったきましたし、自分自身もまたその一人です。

日本各地を巡っていると、「過疎っている」「田舎の人たちが高齢化している」というメディアの情報を、残酷なまでに目にすることになるわけです。実際に過疎っている商店街とかね。そりゃあ誰でも目を向けるし、少しは日本の将来について考え始めることになるだろうなと思います。

 

しかし旅人は、実際に問題意識・課題意識を持っても、地域の課題を解決することは出来ません。

所詮旅人の身ですから、あちこちを流浪することを目的にしているがゆえに、地域に深く関わることが出来ないんです。せいぜいもてなしてもらって終わり。こちらは何もしていません。

出来ることといえば、掃除やら料理の手伝い程度でしょうね。それでも自分の食い扶持分でさえ働けているか微妙です。旅人は、地域の人から見れば地に足のついていないフワフワとした存在なんですよね。

これは、実際に2ヶ月間長野県で居候させてもらって実感したことです。旅人にしか出来ないことは多いけれど、地域おこしに積極的に関われるかというのは別の話なんですね。

 

参考記事:「馬」とともに自給自足し、馬耕・馬搬で暮らしをつくる。うまや七福・横山晴樹さん【長野県伊那市】

 

旅の再就職先として「地域おこし協力隊」という選択肢

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出典:http://kikanchiiki.net/contents/?p=2338

 

さて、そこで旅の再就職先として「地域おこし協力隊になる」という選択肢を考えてみます。

協力隊制度は、前述したとおり2020年までに4000人に増やすと総務省が発表しているので、現状でさえ人員が足りていないのに、さらに引く手あまたの状況になるでしょう。

「旅の後の進路に悩んでいる・・・」という旅人にとっては、大きなチャンスですよね。お国が直々に給料を払って雇っているのですから、この制度を利用しない手はありません。

 

地域おこし協力隊(ちいきおこしきょうりょくたい)とは、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/地域おこし協力隊

 

地域おこし協力隊の任期は3年で、3年後に働いた地域で起業・独立することが求められています。

最初から「なんとなくこの地域がいいなぁ〜」という動機では、地域内での面白い体験や根付こうと思える何かがなければ、定住は難しいでしょう。

一方で日本中を巡った旅人なら「この地域、めっちゃ良かったー!」という場所が一つくらいあるのではないでしょうか?地域の雰囲気や住民が良かった、またその地域に訪れたい、働いて定住してみたい、などなど。

実際に地域に訪れて、一時的にもその場で生活した経験は採用されるにあたって大きなアドバンテージになるでしょう。この点から、「旅の再就職先としての地域おこし協力隊」は非常に相性がいいと考えています。

 

地域おこし協力隊は慎重に選ぼう

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ただし、「地域おこし協力隊」だからといってどの地域に入ってもいいとは限りません。地域おこし協力隊は総務省管轄の事業ですが、実際の管理は各地の地方自治体が行うことになります。

自治体によっては対応が悪くまともに仕事が出来ない、定住に向けてのナリワイ作りが出来ない(副業禁止)、ただ事務作業や雑用に延々とさせられる、という場所もあるようです。

また半端な覚悟では地域おこしなんて出来ないし、現実を動かすためにはそれなりの実力が必要です。最初から名刺の渡し方さえ知らないという人には、地域を変えることは難しいでしょう。

「再就職先」として考えておられる方は大丈夫でしょうけど、ようやく仕事を覚えたときには、3年の任期まであと少しという状況になってしまいます。

 

従って、最初の段階では事前のリサーチ力が重要になります。幸い、各地の地域おこし協力隊がブログやTwitter・facebook等で日々発信していますし、Google検索すれば地域ごとの実情なんて情報も探すことが出来ます。

また、現在繋がりのある地域おこし協力隊に疑問をぶつけてみたり、ネット上でメッセージを送って候補地域について質問をしてみてもいいでしょう。何にしろ、「どの自治体がよく受け入れてくれるか」は事前のリサーチで全て把握出来ます。

あとは地域ごとに協力隊としての活動内容が異なるので、そちらもチェックしておきましょう。場所によって、農業・林業・漁業・観光事業・教育事業・ただの事務作業・ただの草むしり等様々です。自分のやりたい活動に合わせて選択すればいいでしょう。

 

再就職先としての「地域おこし協力隊」はかなりアリ!

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旅をしながら、各地を回りつつたくさんの協力隊の人たちの話を聞きました。

もちろん地域によっては、「ええ、この条件ダメでしょ・・・」という地域にいらっしゃる隊員さんもいました。ただそれらの人の話を聞いて、「旅の再就職先として地域おこし協力隊はかなりアリだな」と個人的には思ったんですよね。

 

まず第一に、旅を終えたばかりの何もない状態で、3年間という任期期間と最低限の食い扶持を得られる猶予を作れること旅先で出会った人たちの繋がりはあっても、実家や住んでいた家に帰省してまずやらなければいけないのはお金稼ぎですよね。

やりたいことは色々とあるけれど、生き抜くためにはつべこべ言わずにお金を手に入れなければならない。旅先でよほど上手い立ち回りをしないかぎり、大抵の人がこの状態になっていると思います。

そんな時、人材の需要が多い「地域おこし協力隊」はかなり魅力的な制度だと言えます。給料は低いけど、副業OKなところでガンガン稼いでしまいましょう。この段階でリサーチを誤ると大変なことになりますが、活動しやすいところに就職して制度を利用しまくってやればいいと思います。

 

協力隊の給料と任期について

総務省が隊員1人につき報償費等として年間200 万円~250万円、活動費として年間150万円~200万円をそれぞれ上限に地方自治体に対して財政支援している。また、2014年度からは隊員最終年次か任期後1年の間、隊員の起業に要する経費について地方自治体が支援を行った場合、100万円を上限に国の支援を上乗せした。隊員の期間は概ね1年以上最長3年までとしている。ただし、3年を超えても財政支援の対象にはならないが、活動の継続は可能である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/地域おこし協力隊

 

第二に先ほども申したとおり、上手く活動しやすい協力隊に入ることが出来れば、日本の地域おこし事業に直接携わることが出来るようになります。

地域おこし協力隊としてガンガン収入を得れば、それらを分配するだけで大いに地域おこしになるでしょう。また「協力隊」の肩書きを利用して地域の有力者や自治体側の人とも繋がる事ができます。

ここでも受け入れ体制の出来ていない協力隊を選ぶと、門前払いされることもあるかもしれません。理解を示してくれている場所であれば、積極的に会ってくれるでしょう。なんにせよ、事前のリサーチが何よりも重要だということですね。

 

第三に、協力隊同士の繋がりが出来ること。今後地域で独立して活動していきたい旅人にとって、他地域の協力隊と繋がっておいて損はないです。

旅人の段階でも繋がることは出来ますが、全員が積極的に会ってくれるわけではありません。同じ「協力隊」の肩書きを使って繋がりを作っていくほうが早いでしょう。

協力隊員の中にはかなり優秀な人も紛れ込んでいるので、それらの人と繋がっておけば後々面白い事業に繋がる可能性もあります。僕が協力隊になったら、許される範囲で全国を飛び回って話を聞きにいきます。

 

どうやって地域おこし協力隊に応募すればいいの?

最後に、地域おこし協力隊の求人の探し方・応募方法について説明していきますね。

現在募集中の協力隊求人を見るためには、下記のサイトから応募すればOK。

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教えて!gooと協力隊とが提携しているサイトで、こちらより各地の求人等を探すことができます。

 

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各地域の協力隊の情報、そして直近の求人情報などをチェックすることができます。

ちなみに、この情報を更新している現在(2016.5.1)では、188件の求人がありました。これだけあれば、自分に最適な求人を探せそうですね!

 

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また、求人情報から各協力隊の募集要項も見ることが出来るので、自分のやりたい仕事や地域などを具体的に探しつつ応募することが出来るんですね。

ちなみに、こちらは協力隊としてはかなり有名な徳島県上勝町の求人情報です。

気になったら案件があれば、すぐに応募・問い合わせすることが出来ます。ぜひ自分に会った協力隊を探してみてください!

 

おわりに

というわけで、以上「再就職先としての地域おこし協力隊はアリか」という点について語ってみました。

地域を巡る旅をしている旅人と相性のいい制度なので、特に日本一周した旅人の選択肢としては大いにアリだと思いますよ。

ただし事前のリサーチ力が全てなので、自信のない人は関わり場所の協力隊に直接質問するなりして努力しなければなりません。最初の選択で今後の3年間が全て決まってしまいますからね。

 

地域おこし協力隊の受け入れ地域や具体的な条件については、こちらのサイトで確認できます。地域ごとにかなり条件が異なるので、目に穴が開くほどじっくり調べてください。

それでは!よい協力隊ライフを期待しています。

 

「教えて!goo × 地方創生プロジェクト」のサイトを見てみる。

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