⚠︎記事内に広告を含みます。

世界最大の水上集落!ブルネイの「カンポン・アイール」で住民の家を覗いてみた【アクセス情報・所要時間】

 

「お金持ちの国」として知られるブルネイですが、中心街からボートで1分ほど渡った場所に東南アジア最大の超巨大水上集落「カンポン・アイール」が存在します。

しかも!面白いのが、他国と違って水上集落=貧民層が生活しているわけではなく、公務員として給料を貰いながら「あえて」生活している人がほとんどらしい。

一体、水上集落で生活している人はどんな暮らしをしているのか?リッチな生活をしているのか?謎に迫るべく、実際に船で渡って訪れてみることに。

  1. ブルネイ・水上集落のアクセス情報
  2. 水上集落「カンポン・アイール散策」!
  3. 実は超豪華!?地元人の家を案内してもらった

そこで今回は、ブルネイの水上集落「カンポン・アイール」に直接訪れつつ、地元人の家にも入らせてもらいながら「水上集落体験」をしてきたので、レポートをお届けします!

 

ブルネイ・水上集落の行き方・アクセス情報

名称 Kampong Ayer
住所 VWMV+MQ バンダル・スリ・ブガワン
アクセス ブルネイ市街からボートで1分

 

ブルネイの水上集落「カンポン・アイール」は中心街から少し離れた浮島に存在するため、ボートを利用して渡る必要があります。

Google Mapで見るとわかりますが、川沿いを歩くと数箇所フェリーターミナルが設置されており、頻繁にボートの行き来があるため交渉して渡ります。

一人旅だと結構ボッタクられることもあるそうですが、一律片道1ブルネイドルと決まっているのと、往来が多いため積極的に交渉して渡りましょう。

 

ボートで水上集落へ!ボートチャーターで周囲を散策

 

最初はボートで対岸へ渡って歩くつもりだったんですが、近くのオールドモスクを観光しているときに「ツアーやっている」という現地のおじさんと遭遇。

「マングローブやメガネザルを見に行かないか?」と言われたものの、40ドルから下がらないと言われて「どうせ他の島にも行くのに、それは高すぎだなぁ・・・」と断念。

せっかくなら水上集落をグルっと回って案内してもらうか!と、30分ほどのチャーターで15ドル&5ドルで水上集落の民家を案内してもらうことに。

 

 

モスクからすぐ近くにある、ボートの船着き場へ。最初は「ボートを持っているから、案内してやるよ」と聞こえたんだけど、一人ひとり運転手と交渉しにいくおっちゃん。

どうやら本人はツアーだけをやっているらしい。(笑) 金額の話がまとまったようなので水上集落へレッツゴー!

 

 

水上集落までそれほど離れていないんだけど、猛スピードでぶっ飛ばす運転手。ちょっと気を抜いたら落とされそう・・・。

 

 

ブルネイの水上集落に住む人は「必ずしも貧困層ではない」・・・と聞いていたけど、エリアによっては結構ボロい建物も多かったりして、意外と貧富の格差があるのかも。

 

 

この水上集落、電気・ガスなど主要インフラは全て整っているらしく、エアコンを完備している住宅も多いらしいですw 写真のとおり、川に電柱がぶっ刺さっています。

 

 

川の上に掛けられたレール。おそらくこれを使って、水上集落へ物資を運びこむのでしょう。

 

 

こちらは小学校。大学はブルネイに一箇所しかないものの、水上集落の上には大量の学校が点在しており、高校までは完備しているらしい。恐るべし・・・!

 

 

こちらの立派な建物は、なんと「消防署」。奥には消防車まで完備しています。ちょっとリッチな村よりインフラが整っていて、驚きです。。。

 

 

こちらは水上集落に存在するモスク。引きで見ると、くたびれた水上集落の上に豪華なモスクが浮いているように見えて、ギャップが面白いですね。

 

 

こちらは警察署!水上集落とは関係ないですけど、日本以上に治安が良いブルネイではパトカーの存在をほとんど見かけません。

 

 

ブルネイ川を挟んで陸地をつなぐ、貴重な「Sungai Kebun Bridge」。なんでも、1本の柱とワイヤーで橋全体を支える「単一パイロン斜張橋」が初めて採用された場所なんだそうな。

 

 

水上集落をグルっと回ってきたところで、突如として「高級住宅街!?」と錯覚してしまいそうな住宅群を発見。とても水上集落とは思えない・・・。

興味津々で「あれはなんだ!?」と質問していたからか、単に一周したからなのか、こちらの船着き場で降りることになりました。いざ、水上集落へ上陸!

 

実は超豪華!?水上集落で地元人の家を案内してもらった

 

高級住宅街へと続く、水上集落感が一切ない通路を渡ります。ゴミが一つも落ちてないし、そもそも全然汚れてないし、タイの水上スラムとは大違いだなぁ・・・。

 

 

まず最初に訪れたのは、水上集落の入り口に存在する「Water Village Gallery」。そう、水上集落なのにちゃんと観光客向けの施設が設置されているんです!

人々が生活をするための場所なのに、観光客にも配慮して施設を建てるとは・・・圧倒的な「余裕」を感じますね!w

こちらの施設では、これまでの水上集落の歴史や過去に使われてきた道具などを見つつ学ぶことができます。売店もあったので、お土産を買いたい人はこちらで。

 

 

お次に案内されたのはこちら。「Water Village Malay Modern House」という施設で、なにやら水上集落の村長だ・・・という人と交渉の末、建物の中を覗かせてもらうことに!

豪華な施設で恐縮してしまったんですが、「Facebookページを運営してて、毎回来客者を紹介してるから写真撮影をさせて」と頼まれ、快く応じることに。

 

 

サクッと撮って終わりかと思いきや、偉い感じのおっちゃんに「これを着けてみてくれ」「次はこのポーズ」「よし外にいって撮影するぞ」と計15枚ほど写真を撮影されるw

最終的には「Facebookページにアップするから、適当に文章を書いといて」と言われ、いいね数が2000件以上もあるページに奇妙な写真をアップロードされてしまったのでした。(笑)

まさか、水上集落でこんな面白い体験をすることになるとは思ってもみなかった・・・w

 

 

面白いおっちゃんとの交流を終え、外に出てみるとお昼の時間に。「お腹が減っただろう、飯を食いに行こうぜ」ということで、ガイドおすすめの店に案内してもらうことに。

水上集落には地元人向けのコンビニ・小さい飲食店のような施設が点在しているので、食料には困りません。価格も1〜2ドル前後とかなり安め!

 

 

「料理が完成するまで15分ほどかかる」というので、ガイドのおっちゃんが近くのコンビニでおばちゃんと交渉してくれ、家の中を覗かせてもらうことに!やったー!

こちらの住宅は水上集落でも最上級クラスだと思いますが、自分の記憶が正しければ1ヶ月750ブルネイドル前後(6万ちょい)で借りれるそう。

他に部屋が3つあるそうですが、この内装で月6万前後は安すぎぃ!しかし、水上集落に暮らす人に無料で住宅を供与すると政府が公言している国なので、不思議ではないのかも。

 

 

しばし住民・ガイドと談笑したところで、料理が来ました。シンプルなチキンライスですね。なんでも、ガイドのジャパニーズフレンドが「うまい」を連発していたらしい。

・・・なるほど、大きな特徴があるわけではないが、確かに美味しい!ということで、比較級のジャパニーズスラング「超うまい」を教えておきましたw

水上集落にはこのようなお店が点在しているものの、基本的に彼らは「副業」でやっているらしく、本業は政府関係の仕事など「公務員職」が圧倒的に多いらしい。

 

 

チキンライスでパワーを付けたところで、村歩き再開です!高級住宅街だけじゃなくて、少しボロっちい「水上集落感あふれる」場所も回ってみたいなぁ。

 

 

住人の趣味で、大量の観葉植物が並ぶ施設を撮影。ガイドが住人と交渉してくれ、目の前で撮影させてもらいました。優しいね。

 

 

「なんか大きい鳥がいるなぁ」と思ったら、なんと住人が鷹を飼っているよう。水上集落の住民、人生エンジョイしすぎでしょ・・・w

 

 

ガイドから唐突に「ここで写真を撮ってくれ」と言われ、撮影。彼の名前はメイさん。普通にいい人で英語も堪能なので、街中で会ったらぜひ話をしてみてください。(笑)

 

 

水上集落の途中には、小さい共有スペースのような場所も。ゴミ一つ落ちてないし、観葉植物が植えられている・・・ということは定期的に誰かが手入れしているんですね。

 

 

ガイドいわく、こちらは水上集落に住む人のためのモスクだそうな。パっと見は公民館のような施設に見えますね。

 

 

モスクを過ぎたところで、突如として桟橋がチープな木製に変わる。そうそう、水上集落といえばこういう光景を想像してたんですよ!

 

 

写真で見ると安全そうに見えますが、作り方が若干雑で、ところどころに隙間があるので怖いです。万が一隙間から貴重品を落としたら、終わりでしょうねw

 

 

水上集落の奥へ奥へ、と進みます。オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!

 

 

先ほどの高級住宅街と打って変わり、オールド感がにじみ出る区画に入りました。ガイドに話すと、やはりこちらはちょっと古めの住宅が集まった集落のようです。

 

 

水上集落の途中にあった、周囲と比べてひときわ目立つカラフルな建物。てっきり幼稚園的な施設かと思いきや、「住人が趣味で作った家」らしい。えぇぇぇ・・・。

 

 

この「下町感」がたまりませんな!天気も素晴らしく写真が映えて最高ですが、気候が暖かいうえに日光を遮る屋根がないので、気をつけないと熱中症になりそう。

 

 

水上集落にはなんと「スポーツジム」も完備しているらしく、設備こそしょぼいものの1ヶ月1ドルで利用できるんだとか。普通に暮らせますね。

 

 

ジム周辺の木道は周囲と比べて特に劣悪で、グラグラなところを踏み込んで危うく落ちそうになりました(笑)常に下を向いていないと、歩けませんね。

「この辺の道って誰が修理してるの?」と聞くと「適当に人々がやってる」らしい。(笑) 水上集落でも、探せばもっとディープなスポットを発見できそうですねぇ。

 

おわりに

 

というわけで、2時間ほどかけて水上集落を回って最初の船着き場に戻ってきました!本当は一人でもグルっと回ってやろう・・・と思ってたんですが、あまりの暑さに断念。(笑)

観光途中に話しかけてきたガイドのおかげで、面白い体験をさせてもらいました!水上集落を回るだけでも面白いけど、積極的に地元の人と交流したいならお金を払う価値はありますね。

水上集落自体は非常に広く、ガッツリ回ろうとすると1日かかるとも言われますので、「全部回ってやるんだ!」という人はぜひ挑戦してみてください。(笑)