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初心者でもできる「スピニングリール」のメンテナンス方法まとめ!【海釣り用リール】

 

釣り道具は釣行数回に一回お手入れをすることで、道具の寿命を延ばすことができます。

特に海釣りの場合、リールを使いっぱなしで放っておくと錆びついてしまったり、性能が落ちてしまう可能性があるんですよ。

今回は、初心者でもできる「スピニングリール」の簡単なメンテナンス方法について解説していきますよ!

 

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日頃からできるお手入れについて

 

リールをメンテナンスする前に、日頃からできるお手入れ方法について振り返っておきます!

釣りにいったら、必ず冷水で洗い流すようにしておくと塩分を落とすことでき、錆を防止できます。

餌釣りの場合、洗わず放置すると臭いのもとになったり、腐食の原因にもなるので水洗いするだけでも効果的ですよ。

 

このとき、リール上部にある「ドラグノブ」を締めて洗うことで内部への浸水を防ぐことができます。

少しの手間で寿命が延びるので、ぜひ試してみてください。

 

釣り道具のお手入れ方法とは?釣行後のメンテナンス方法まとめ!

 

スピニングリールのメンテナンス方法

用意すべきメンテナンス道具

 

それでは、早速スピニングリールのメンテナンス方法を紹介していきます!

 

今回メンテナンスするリールは、シマノの「アリビオ」という廉価機種となります。2千円台で購入できます。

安物リールですが、しっかりとメンテナンスすることで少しでも寿命を延ばすことができます。

釣行5回に1回、もしくは2ヶ月に1回程度はお手入れしてあげるといいですよ。

 

リールのメンテナンスを開始する前に、必要な道具を紹介しておきます。今回用意したものは以下のとおり。

 

[aside type=”boader”]
  • メンテナンスオイル・グリス
  • パーツクリーナー
  • マイナスドライバー
  • ピンセット
  • 小型ステンレストレー
[/aside]

 

リールをメンテナンスする場合、ネジを外すドライバー・精密道具を扱う際に便利なピンセットのほかに、「リールメンテナンス用オイル・グリス」を用意しておく必要があります。

またメーカーによって対応するスプレーが異なるので、リールメンテナンスするメーカーの製品を使わないと保証の対象外になる可能性があります。

単に潤滑剤としてならピアノ油でも代用できるんですが、性能向上・錆防止目的なら専用のものを使ったほうがいいです。

 

他には、細かいパーツを置いておくためのステンレストレー。これは100均にいけば購入できます。

また、リールの汚れを落とす際に使える「パーツクリーナー」を買っておくと酷い汚れも落とすことができます。

自転車・車の油汚れ落としにも使えますし、非常に安いので一本持っておくと何かと使えます。

 

オイルとグリスの使い分けについて

 

次に、先ほど紹介したリールメンテナンス専用の「オイル・グリス」の使い分けについて説明しておきます。

細かいことを言うとややこしくて頭が混乱するので、要点だけ説明します。

 

簡単にいうと、それぞれ「粘性・揮発性」が異なるので、使用すべき箇所が変わってくるんですよ。

例えばオイルは粘性の低い油で揮発性が高いので、潤滑剤として優れた性能を発揮します。

一方、グリスは粘性が高くなかなか揮発しないので、注入することで滑らかさが多少失われることがあるものの、海水の侵入を防ぎ錆を防止する効果があります。

 

潤滑性が必要なギアなどにはオイルを、日頃から海水に侵食されやすいハンドル周辺・潤滑性が必要ないネジ部分にはグリスを使用します。

どちらを使っても構わないんですが、用途と目的によって使い分けることで使い勝手が向上します!

 

リールのメンテナンス手順

 

さてさて、事前の説明はこの辺にして、実際にスピニングリールのメンテナンスをしていきましょう!

この「アリビオ」は購入してから5回も使っていないですが、そもそも安物リールって初期状態からいいとは限らないんですよね。

巻き心地がいまいちなので、一度簡単なメンテナンスをしてみることにしました。

 

 

まず最初に、糸が巻いてある「スプール」を外してメインシャフトを露出させます。

メインシャフトとは、真ん中の棒が飛び出ている部分のこと。

リールを回転させると、このシャフトが上下してスプールに均一に糸を巻くことができるわけです。

 

ここには「オイル」を注入することで、動きを滑らかにすることができます。

ちなみに、メンテナンスの順番はどの箇所から初めても構いません!説明しやすい順番で紹介しているだけなので!

 

 

次に、糸のヨレを防止する「ラインローラー」のメンテナンスに入っていきます。

糸を回すと、ローラーが回って糸ヨレを防止してくれるんですが、絶えず海水に晒される部分なので塩噛みして固着しやすいんですよ!

メンテナンスせず放置すると異音が発生するので、変な音がしたらこの部分の異常を疑ってください。

 

マイナスドライバーを使ってネジを外すと、中の部品が外れます。

細かい部品が多いのと、注油が終わって直すときに元の順番どおりにハメないと正しく動かなくなるので、手で抑えながらネジを外しましょう!

 

 

こちらがラインローラーについていたパーツ。

いずれも細かく紛失しやすいので、事前に用意したステンレストレーに置いておきます。

 

 

メンテナンス方法は簡単で、部品の汚れをティッシュで取ったあとにローラー部に注油します。

海水に晒されやすいものの、回転の滑らかさのほうが大事なので通常はオイルを指します。

ただ、今回のリールは安物で初期回転性能が大したものではなく、錆のほうが怖いので「グリス」を指しました。(笑)

 

▲2万円台の「Soare C2000PGSS」のラインローラーパーツ

 

ちなみに、中級〜上級クラスのリールのラインローラーには本来「ベアリング」が組み込まれています。

非常に繊細なパーツでより細かいメンテナンスが必要なので、もしベアリングが入っているリールの場合は少し複雑な手順を踏まないといけません。

リールによって変わってくるので、一度確認してからメンテナンスに入る方がいいかも。

 

ベアリング入りリールのラインローラーメンテナンス方法については、下記記事を参照してください!

スピニングリールの「ラインローラー」をメンテナンスしてみた!【ベアリング洗浄・注油】

 

 

次は、「ハンドル部分」のメンテナンスに入っていきます。ハンドルの反対側についているパーツを回すと外すことができます。

ちなみに、スピニングリールの場合はパーツの形状が左右対象なので、利き手によってハンドルを右にも左にも取り付けることができるんですよ。

知っている人も多いでしょうが、覚えておくとより便利に使えます!

 

 

ハンドルを取り外したところ、早速錆を発見しました!

普段から露出しない部分なだけあって、海水が入ると洗っても流れず錆になってしまったんですね。

保管する場合は注意が必要です!チェックしておきましょう!

 

 

ティッシュで拭き取ると錆が取れたので、グリスをつけて錆を防止しておきます。

 

 

ハンドルのメンテナンスで重要なのは、「ハンドルノブ」の手入れです。

海水に侵食されやすく、放っておくと錆びて極端に回しづらくなってしまいます。きっちりとメンテナンスすることで、極上の巻き心地が得られますよ!

こちらも1万円以上なら大抵ネジで外せるようになっているんですが、この機種は無理みたい。

どうやらノブの内部に汚れやグリスの溶け出したものが溜まっているようなので、ティッシュで拭き取っていきます。

 

 

ただ、ティッシュだけではなかなか拭き取れない・・・!

こういうときに、最初に紹介した「パーツクリーナー」が役立ちます!直接スプレーするだけで油汚れを落とすことができます。

このとき、ステンレストレーの上でやると汚れの飛散を防ぐことができます。終わったらグリス注入!

 

 

ハンドルが終わったら、手前についている細長い金属パイプの「ベイル」可動部分にオイルを注油していきます。

海水に晒されやすいので、グリスでも構いません。が、流水で洗いやすい部分でもあるので、可動性を重視してオイルを選びました。

注油したら、しばらくベイルをパカパカしてなじませます。

 

 

反対側も同様に注油していきます。

 

 

最後に、リール全体のむき出しになっているネジに「グリス」を注油していきます。

可動する部分ではないので、オイルを差す必要はありません。一方で錆びやすいので、パーツ表面にグリスを行き渡らせます。

また釣行後の流水で流れやすいので、お手入れするときはグリスが残っているか確認しておきましょう。

 

 

反対側も注油していきます。これは付けすぎなので、余計な部分を拭き取って終了!

オイル・グリス全般に言えることですが、付けすぎると油が飛散したり本来注油すべきでない部分に飛び散ったりすることもあるので、必ず拭き取っておきましょう!

注油は大事ですが、付けすぎは逆効果ですよ。

 

 

正直、安物リールをメンテナンスしてどこまで変わるか不安だったんですが、もう一度のリールと比べてみてビックリ!

簡単にメンテしただけなのに、明らかに巻き心地が違います。なんというか、全体的に滑らかになってゴリゴリ感がなくなっている・・・。

まだ5回も使ってない段階でこれなので、いかにメンテナンスが必要なのか良くわかりますね!

 

おわりに

というわけで、以上「スピニングリールのメンテナンス方法」を紹介してみました。

本格的に部品をバラしてメンテナンスする「オーバーホール」という方法もありますが、今回の方法を試すだけでも十分効果があります。

特に使いっぱなしで手を付けていないリールは、メンテナンスすることで劇的に性能が向上する可能性があります。

初心者でも簡単にできるので、ぜひ試してみて下さい!

 

ちなみにリールをメンテナンスすることで元の性能に近づけることができますが、いっそのこと「カスタマイズ」してリールの性能を向上させることも可能。

もしリールの性能をアップさせたい!と思ったら、下記の記事を見てみてください。

リールのカスタマイズ方法とおすすめショップを紹介してあります。

 

それでは!

 

リールを超カスタム!新しいパーツを組み込んで性能を向上させる方法・手順【ヘッジホッグスタジオ】