最近、チニングが流行するにつれて各メーカーから専門ロッドが発売されるようになりましたが、その中でも元祖入門用ロッドといっていいのが「メジャークラフト 3代目クロステージ黒鯛」シリーズ。
1万円程度と初心者でも手が出しやすく、黒鯛のアタリを弾かないティップ・強烈な引きをいなすバットパワーを両立。実際、釣り場にいっても多くの人がこのロッドを使っています。
今回は、そんな「クロステージ黒鯛シリーズのCRX-S782ML」を使い込んで半年ほど経過したので、ロッドのレビュー・インプレを行っていきたいと思います!
これからチニングを始めたい・新しく専門ロッドを導入したい人の参考になれば幸いです!
メジャークラフト クロステージ黒鯛シリーズの特徴
まず、最初に今回紹介する「メジャークラフト クロステージ黒鯛シリーズ」について紹介しておきます。
クロステージ自体はメジャークラフトの中でも中級モデルとして様々なモデルが販売されてきましたが、そのなかでもチニングに特化したのが黒鯛シリーズ。
ロッドの長さ・ルアーウエイト・ティップなどがチニング専用設計になっていて、チニングというニッチなジャンルでも相当人気なのか、釣り場でも使っている人をよく見かけます。
同社には他にも入門用の「ソルパラ 」、ハイエンドという位置付けの「 エヌワン」、Kガイド搭載の「K.G.ライツ」の各ブランドに黒鯛専用ロッドが発売されています。
メジャークラフト自体、モデルが多すぎて何が違うかよくわからん状態ですが、各ブランドごとの特徴を下記にまとめておきます。
- ソルパラ:最廉価モデル、入門用モデルで特筆すべき点はなし
- クロステージ:「クロスフォース製法」で作られた強力なブランク
- K.G.ライツ:ライントラブルの少ない「Kガイド」、上記と同様の「クロスフォース製法」
- エヌワン:強度の高い「KRガイド」、他社のハイエンドにも搭載されている「ナノパワーテクノロジー」で堅牢・軽量性の高いブランクスを実現
K.G.ライツはあまり聞かないので、基本は3つのラインナップとなります。クロステージは中間的なモデルという位置付けですね。
ソルパラが7千円代、ハイエンドのエヌワンが2万円程度なので、クロステージの1万円程度という価格はなかなかお買い得だと思います。
クロステージ一番の特徴は「唯一ソリッドティップモデルがあること」で、残念ながら他ブランドでは販売されておりません!これだけでも、選ぶ理由になるかなと思います。
CRX-S782MLのスペックまとめ
では、自身が購入したソリッドティップモデル「CRX-S782ML」のスペックについて簡単にまとめておきます。
Length | Lure | Line | Action | Tip |
7.8ft | 2-15 | 0.4-0.8 | EX.Fast | Solid |
チニング用ロッドとしては標準的なスペックですが、なにより「ソリッドティップモデル」という特徴が際立ったモデルです。
テーパーがエキストラファーストなので、軽量ルアーの使用が前提となりますが、10g程度までのルアーだったら問題なく扱えました。もう少し重くても大丈夫かも。
一度チニングでソリッドティップを使うと、他のロッドには戻れなくなります。これから本格的にチニングに挑戦したいと人ほどおすすめです!
CRX-S782MLの外観とメリット・デメリット
チニング専用ロッドを購入した理由
次に、実際にCRX-S782MLを使ってのメリット・デメリットを紹介していきたい・・・ところですが、先に「チニング専用ロッドを購入した理由」について簡単に説明させてください。
最初、チニングを始めたときは「専用ロッドを買うほどではないだろう」と思って、入門用のバスロッドを使っていました。
扱うルアーの重量的にも変わらないし、確かに魚の引きは強いがバス用ロッドのパワーがあれば十分抑えられます。多少竿の長さが短くて気になるものの、遠投性以外は気になりませんでした。
特に不満はなかったんですが、一つだけ決定的な不満点があったんですよ。それが、渋い状況では前アタリがあっても全然食い込まない!ということ。
それもそのはず、使っていたバスロッドはレギュラーテーパーで真ん中から曲がっていくモデルなので、そもそも前アタリから食い込むまで時間のかかるチニングには向いてなかったんです。
ワームの細かいアクションを付けのも難しいし。
ハイシーズンにはそれでも問題なく釣れ続けていたんですが、チニングにのめりこむにつれ「もっといい竿がほしい!でも金はねぇ!」ということで、3年ぶりに釣りを再開したついでに購入。
ソリッドティップモデルという特徴について
で、早速チニング専用のソリッドティップモデルを使ってみたわけですが、まず感度がいい!またエキストラファーストテーパーなのでワームの細かいアクションも問題なし。
小さいアタリでも見逃さず、最終的にちゃんと食い込んでくれるのでさすが専用設計だなと。ロッド自体は細身ですが、大型のクロダイでも全く問題ないバットパワーも備えていました。
底ズルでクロダイを釣る場合、渋い状況だと前アタリがあっても食い込まない・・・という状況が多発するので、極力違和感を与えないソリッドティップはやはり強いですね。
ただ竿先が非常に柔らかいので、ハードルアーの操作には向いていません。特にトップウォーターを扱おうとすると、結構な力でアクションしなければならず疲れます。
また底ズルでもルアー重量が7gを越えると竿先がもたれてしまい、アクションしづらいです。あまり高重量のルアーには向いていませんね。
逆にいうと、3g〜5gのルアーを扱うときは自慢の感度と合わさって非常に扱いやすいです!まるでメバリングロッドで2gのジグヘッドを操作しているかのごとく扱えます。
表現がわかりづらいかと思いますが(笑)一般的なチューブラのチニングロッドだと5gを下回るルアーは軽量すぎて扱いにくいんですが、ソリッドティップなら許容範囲内なので快適に扱えます。
ガイド周辺
値段のわりにスペックが高く大満足なんですが、唯一不満があるとすればガイド周辺でしょうか。
あくまで初級〜中級モデルなので、ライントラブルを防止する「Kガイド」が搭載されておらず、横風が強い日には頻繁にガイドにラインが絡まってキャストミスを連発します。
こればっかりは価格帯の問題なので仕方ありませんが、極細PEを使用しているので切れて飛んでいかないか非常に不安になります。
もしライントラブルが気になるのであれば、素直にエヌワン辺りの中・上級モデルか、他社製品を買ったほうがいいでしょうね。
今のところロッドが原因でラインブレイクする・・・という事態は発生していないので、とりあえず頻繁にリーダーとメインラインの擦れを確認しておくことにします。
まとめ
というわけで、以上「メジャークラフト 3代目クロステージ黒鯛 CRX-S782ML」を半年間使ってみてのレビュー・インプレをお届けしました!
大きな特徴はありませんが、1万円程度で購入できるチニング専用ロッドとしては非常にコストパフォーマンスが高く満足しています!
チニングは都市部でも気軽に竿を出せることが一番の特徴だと思っているので、気になったら気軽に同モデルを購入して初めてみることをおすすめします。一度挑戦すると、完全にハマりますよ!