快適に釣りをするためには、車が必須!都会のポイントなら電車移動も可能ですが、魚影の濃いポイントほど車移動が必要な場合が多いです。
車があれば、釣りに必要な大量の荷物も楽々運ぶことができます。それに、遠征して車中泊しながら本格的に魚を狙うことも可能。いずれにせよ、車は竿と同様に「絶対必須レベル」と言っても過言ではない!
自身も以前は電車・自転車で釣行を繰り返していたんですが、釣りには絶対に車が必要!ということで購入を決意しました。そこで、釣りに必要な条件や車の情報を徹底的に調べることに。
今回は数多くある車のなかから、「釣りに向いている車種の特徴・最も適している車のランキング」をまとめて発表したいと思います!ぜひ、釣り用車購入の参考にしていただければ嬉しいです。
釣り用に欲しい車の機能とは
釣りに使う車を選ぶにあたって、どのような機能が必要なのか?
パッと思いつくのは、大量の荷物を積み込める積載能力、悪路を走行できる走破性、遠征時でも問題ない低燃費仕様など。色々ありますね。
求める性能は人によって変わるでしょうが、自分は下記のような用途で使用する予定です。日常的に家族で使用したい・・・などの要望がなければ、同じ条件で選べば問題ないはず。
- 基本的に釣りに使うことが多いが、日常利用もする
- 数ヶ月に一度遠征を行う。その際は車中泊をする
- 複数の人数で乗車することもあるが、1〜2人の利用が多い
自分の場合は通勤で車を使用しているわけではないので、釣りの比重のほうが高くなると思われます。ただ釣り限定で使う!というほどではないので、本格的なオフロードなどは必要なし。
また定期的に遠征釣行をしたいと思っていて、最低限の釣具を詰めるスペースと、車中泊時に足を伸ばせる居住性が欲しいと考えています。最近だと軽ワゴンなど居住性の高いクルマが増えているので嬉しいです。
複数人で利用することもありますが、基本的には1〜2人の乗車が多いので後部座席を潰して常にフラットシート状態にする・・・なんてことも考えています。
新しく釣り用の車を購入するにあたっては、下記のような条件が必要になってきます。
- 積載能力
- 居住性
- 低燃費
- コンパクト性能
- 悪路走破性
一つずつ解説していきます。
積載能力:大量の釣り具を積み込み可能か
http://www.suzuki.co.jp/car/solio/luggage/
釣りの最大特徴は、なんといっても必要な道具が多いこと!基本的な竿・リールなどの釣具に加え、海釣りの場合は魚を持ち帰るクーラーボックスまで必要になります。
それも小型魚を専門に狙うならともかく、大型魚狙いや不意の魚を持ち帰ろうと思うとそれなりの大型クーラーが必要になります。氷や魚を入れるとかなりの重量になるので、車での運搬が必須。
これらの釣具を車に収納しようと思うと、そこそこの積載能力が必要になります。最近の軽ワゴンなら大体積めますが、セダン系だと後部座席いっぱいに積まないといけないし、クーペだとそもそもキツイ。
今回はあくまで一般的な釣具を積載できる程度で考えているので、例えばマグロ釣りに必要な道具を全部積める・・・!などとは考えていません。
ただ、後部座席を折りたたんだ際に26インチの自転車を積める程度の性能は欲しいと思っています。自転車を積めるなら、少なくとも多少荷物の多い釣りでも問題ないはず。
積載能力のほかに、アウトドア仕様の車だと後部座席のシートが防水仕様になっているものも。餌やクーラーボックスの中身を万が一ぶちまけてしまっても拭き取れるので、可能ならこのタイプを選びたいですね!
居住性:短期の車中泊は可能か
基本的には自宅付近の釣り場や日常利用が多いですが、数ヶ月に一度遠征をしたいと考えています。そうなると、荷物の積載能力のほかに短期の車中泊が可能な「居住性」も必要となります。
基準としては、座席を全て倒せるフルフラット仕様にできるかどうか、そしてフラット時に足を伸ばして宿泊できるかどうかです。
遠征時には「足を伸ばせるかどうか」で疲労度が大きく変わり、疲れが取れないと事故に繋がる可能性もあります。車を購入すれば、確実に遠征もしたくなるので(笑)この辺りも考慮して考えていきます。
居住性を重視するなら「ミニバン」が最有力候補として上がってきます。他にも居住性を重視したコンパクトカー、最近は軽自動車でも車中泊可能なモデルが販売されていますね。
少なくともフルフラット時に2m程度の車内長があれば快適に睡眠を取れそうなので、この条件で車を探しました。この時点で、先ほどと同様にセダンやクーペの選択肢はなくなりますね。
ちなみに、もし本格的に車中泊するなら「キャンピングカー」がいいという結論になるんですが、中古でも300万以上すること、また今回は釣り専用車を購入するわけではないので選択肢から省いておきます^^;
低燃費:遠征しても予算を抑えられるか
遠征時はもちろんのこと、日常利用でも気になる燃費!特にエコ仕様なら車両重量税・取得税が減額となるので、予算を抑えたい人は絶対に見ておきたい項目です。
遠征時でも高速道路を走れば燃費を抑えられますが、頻繁であればあるほどガソリン代がかかります。車両価格が安くてもガソリン代が割高では話にならないので、確実に重視していきたいところ。
最近のハイブリッドカーだと、条件が良ければ実燃費(カタログ値ではなく実走行値)で30km/Lを越えたこともありました。それほど燃費が良くなくても、カタログ値で最低15km/Lは欲しいところです。
コンパクト性能:細い路地を進めるか
日本の各道路を実際に走ればわかりますが(過去に自転車日本一周旅行を経験)、圧倒的に狭い道路が多いです!特に魚影の濃い地域だと、車一台分しか通れないのに一方通行でない道が山ほどあります。
田舎にいけばいくほど、コンパクトに切り返せないと脱出不可能な場所が多くあります。そういう場所に限って魚が多く釣れるので、車のコンパクトさが釣果に直結することも時としてある・・・ことになります。
釣り用車としてハイエースなどのバンを使う人もいますが、車が大型になればなるほど到達できる釣り場が限られることになります。整備されているポイントならともかく、秘境のような場所はまず無理。
初心者のうちは狭い場所を車幅の広い車種で通ると事故の可能性も増えるし、そうでなくても危険。遠征時は大型車のほうが役立ちますが、本格的な釣りを目指すほどコンパクトな車が必要となります。
悪路走破性:道の悪い場所でも進めるか
一方、悪路走破性に関してはよほど険しい場所でない限り「必要ない!」と考えています。林道走行時などキャンプには必要なんですが、よほどの僻地でない限り大抵の道路が舗装されています。
未舗装であっても、ぬかるんでいたりしなければ四駆すら必要でなく、軽自動車で十分走行可能です。昔は舗装されていない道も多かったようですが、例えば北海道であっても主要道路は全て舗装されています。
積極的に悪路を走行するなら、SUVなど走破性の高い車もありだと思います。ただ車両価格や積載能力を考えるとコストパフォーマンスが悪いので、今回は選択肢から外すことに。
釣りに最適な車種を徹底比較
それでは、次に車種ごとの性能を考察&徹底比較していきたいと思います!
軽自動車
メリット | デメリット |
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あらゆる車種のなかでも最もコンパクトで燃費がよく、税金が安い一方で最近は車内の広いモデルも多数発売されている「軽自動車」。
結論から言うと、長期で車中泊をするのでなければ、現時点で軽自動車が一番最良の選択肢だと考えています。フルフラットで足が伸ばせる車種も増えているし、何より手軽に購入できる価格&維持費がポイント。
排気量が660c以下なので、長距離走行には向いていません。ミニバンなどと比べるとパワーで見劣りしますが、初めて車を購入する場合や二台目として選ぶのであれば、むしろ軽自動車一択となります。
全幅1455mmで狭い住宅街から田舎道まで進むことができ、秘境のようなポイントにもたどり着けます。居住性は劣りますが、日本の道路を走るならコンパクト性能は必要です。
コンパクトカー
メリット | デメリット |
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軽自動車と比べると排気量が1500cc以下と比較的パワフルで、車幅も1700mm以下で車中泊可能なモデルも多い「コンパクトカー」。
安定性が高く、軽自動車と比べると長距離走行時でも疲れにくいのが最大の特徴!特に登坂時などにはパワフルさを実感できます。逆に居住性に関しては、軽自動車とほぼ変わらないモデルも多くなっています。
取り回しがよく、積載能力も高いので遠征時でも快適。一方、軽自動車と比べると自動車税・重量税・取得税全てを合わせると倍以上かかるので、コストパフォーマンスが優れているかと言われると微妙です。
ミニバン
メリット | デメリット |
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なんといっても7〜8人乗りも可能な大容量で、荷室を改造すればかなり余裕を持って大量の荷物を積載&快適に車中泊できる「ミニバン」。
釣り用車種として購入する人も多く、長期間車中泊をしながら釣りをすることも可能。特に釣りのプロアングラーはミニバンを使っている印象が多いです。
カスタマイズで簡易的なキャンピングカーとしても使用でき、あらゆる車種のなかで最も居住性・積載性に優れる。ただしサイズが大きいために取り回しが難しく、狭い路地などに入っていけないのが難点。
SUV
メリット | デメリット |
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大型タイヤと四輪駆動機構により悪路走行も楽々可能な「SUV」。国内だと大抵の場所が舗装されているので、最近はデザイン・実用性を重視する車種も多くなっています。
車両のサイズが大きいので、居住性を重視するモデルなら大量の荷物を積載&足を伸ばして車中泊可能なものも。ただし燃費効率が悪く、狭い路地では走行不能になってしまうことも。
車両価格・各種税金・サイズを考えるとどうしてもコストパフォーマンスが悪いという結論になる。実用性を求めるなら他の車種がおすすめですが、予算的に余裕があるなら趣味で乗るのもありですね。
[aside type=”normal”]例外として、砂浜(サーフ)で釣りをする場合はSUVのメリットを最大限生かせるのでありかと。実際、砂浜をSUVで移動しながら釣りをする本格的な釣り師を見かけることもあります。[/aside]
最強釣り用車ランキング5選
5位:SUV | NISSAN エクストレイル
出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html
おすすめ | 燃費性能 | 居住性 | 悪路走破 | 積載性能 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | △ 15.6km/L | △ 簡易的なフルフラット | ◎ 4WDで悪路も楽々 | ◎ ワゴン並みの荷室 | △ SUV区分 |
SUVの中でも、居住性・積載能力が高く”実用性の高いSUV”として有名な「NISSAN エクストレイル」。
日本の道路環境ではSUVの悪路走破性はオーバースペックですが、エクストレイルはそれほど大型でもなく、居住性・積載能力に重点を置いているので日常利用から釣りの遠征まで使えます。
完全なフルフラットにはできませんが、シートを倒すことで車中泊は可能になります。実用性に欠けるSUVですが、この車種なら日常利用も含めて使ってもいいかな!と思えるモデル。
[aside type=”normal”]一応、車中泊は可能ですが居住空間が174cmしかなく、平均身長以上の男性はちょっと厳しいようです。車中泊前提なら他の車種を選ぶことをおすすめします。[/aside]
4位:コンパクトカー | SUZUKI ソリオ
出典:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/styling/?data=b
おすすめ | 燃費性能 | 居住性 | 悪路走破 | 積載性能 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|---|
★★★★☆ | ◎ 27.8km/L | ◯ フルフラット | ◯ 軽自動車並の最小半径 | ◯ 大容量の荷室 | ◯ コンパクトカー区分 |
個人的には最も推したい!コンパクトカーの中でも居住性・積載能力に関してはピカイチで、各種安全装置や燃費効率まで充実している「SUZUKI ソリオ」。
フルフラット時に足を伸ばせるのはもちろんのこと、取り回し性能は軽自動車と同様に狭い路地まで進入でき、それでいて長距離移動時もパワフル・かつ安定して走行できます。
軽自動車と比較すると、唯一税金が高額なことが気になりますが、予算的に問題なければソリオ一択とすら思えるほど乗車していて快適です。日常利用はもちろん長距離の遠征時までもってこいの性能。
3位:ミニバン | HONDA ステップワゴン
出典:http://www.honda.co.jp/STEPWGN/
おすすめ | 燃費性能 | 居住性 | 悪路走破 | 積載性能 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|---|
★★★★☆ | △ 16.2km/L | ◎ フルフラット | △ 低床設計 | ◎ 巨大な荷室 | △ ミニバン区分 |
同じサイズのミニバンとくらべても荷室が広いため大量の荷物を積載でき、シートを倒せば自転車の収納も余裕で可能になる「HONDA ステップワゴン」。
他車種と比べると存在感に欠けますが、歩行者検知の緊急ブレーキや荷室の広さなど実用性が高いため釣り車としては最適。3列目を収納すれば2人での車中泊も可能に。
1500ccターボでアップダウンの激しい道でも安定して走行できます。釣り用車としてミニバンを購入するなら、現状ではステップワゴンが最も実用性・コストパフォーマンスが高そうです。
2位:軽自動車 | DAIHATSU ウェイク
出典:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/wake/
おすすめ | 燃費性能 | 居住性 | 悪路走破 | 積載性能 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|---|
★★★★★ | ◯ 23.8km/L | ◯ 軽自動車最大の車両高 | ◯ 最小回転半径4.4m | ◯ 大きな荷室&防滴シート | ◎ 軽車両区分 |
車内高が軽自動車の中でも1455mmと最大クラスで、荷室に撥水シートが取り付けられているなどアウトドア仕様の「DAIHATSU ウェイク」。車中泊も可能で、釣り用車としても度々紹介されています。
後部座席を倒すことで自転車も収集可能と荷室が広く、カスタムすることで大容量の荷物を積み込むことが可能になっています。まさにアウトドア専用設計です。
唯一残念なのは、中古車の流通量が少なく高額なのと、モデルチェンジが2014年で安全性能や燃費が他の軽自動車に比べて劣ること。今後、最新モデルが発売されれば一気に評価も上がりそうです。
1位:軽自動車 | HONDA Nボックス
出典:http://www.honda.co.jp/Nbox/webcatalog/styling/design/
おすすめ | 燃費性能 | 居住性 | 悪路走破 | 積載性能 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|---|
★★★★★ | ◎ 27.0km/L | △ 簡易的なフルフラット | ◯ 最小回転半径4.4m | ◯ 自転車も積載可能 | ◎ 軽車両区分 |
堂々の1位は定番モデルの「HONDA Nボックス」!せっかくならアウトドア仕様のモデルを1位にしたかったんですが、あらゆる性能を比較しても基本性能が高すぎて、他のモデルを選ぶ余地がありませんでした。
居住性の高いウェイクと比べても車内高が1400mmとほぼ差がなく、唯一撥水シートぐらいの違いしかありません。後部座席を折りたたむとフルフラットになり、当然足を伸ばして車中泊可能。
流通量が多い分中古販売の量も多く、価格も安定しているため購入時にはある程度の予算が必要ですが、綺麗に使っていれば同じく高額で売却することができます。
各車両徹底比較
NISSAN エクストレイル | SUZUKI ソリオ | HONDA ステップワゴン | DAIHATSU ウェイク | HONDA Nボックス | |
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車両画像 | |||||
燃費性能 | △ 15.6km/L(JC08モード) | ◎ 27.8km/L(JC08モード) | △ 16.2km/L(JC08モード) | ◯ 23.8km/L(JC08モード) | ◎ 27.0km/L(JC08モード) |
居住性 | △ 簡易的なフルフラットシート | ◯ フルフラットシート | ◎ フルフラットシート | ◯ 軽自動車で最大の車両高&フルフラットシート | △ 簡易的なフルフラットシート |
悪路走破 | ◎ 4WD&最低地上高205mmで悪路も楽々 | ◯ 軽自動車並の最小半径・トルクもあり | △ 最小半径5.4mで小回りが効く、低床設計のため悪路は不安 | ◯ 重量があるので登坂道で不利、軽自動車で小回りは効く | ◯ 重量があるので登坂道で不利、軽自動車で小回りは効く |
積載性能 | ◎ 後席を畳むことでワゴン並みの荷室 | ◯ 後席を畳むことで大容量の荷室 | ◎ 後席を畳むことで巨大な荷室 | ◯ 大きな荷室&防滴シート | ◯ 自転車も積載可能な大きな荷室 |
自動車税 | △ SUV区分 | ◯ コンパクトカー区分 | △ ミニバン区分 | ◎ 軽車両区分 | ◎ 軽車両区分 |
おすすめ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
というわけで、以上「釣りに使える最強の車ランキング!車種別の特徴と詳細まとめ」を紹介してみました!いずれも徹底的に情報収集をして、車種によっては試乗も行ったので参考にしてもらえるかと。
最初の一台にしろ二台目にしろ、車は人生のなかでも高額な買い物なので選択に迷います。いい車に出会えれば釣りが快適になることは間違いないので、ぜひじっくり選んでもらえればと思います。
この記事が釣り用車選びの参考に少しでもなれば幸いです!
それでは。