⚠︎記事内に広告を含みます。

岸壁のクロダイを落とし込み釣法で狙う!「ガンクロ」の攻略法とルアーで釣るコツ解説

ルアーでクロダイを狙う「チニング」には、ラバージグで底を中心に狙う「底ズル系」、ポッパー・ペンシルベイトを駆使する「トップチニング」など様々な狙い方があります。

なかでも、「ガンクロ(岸クロ)釣法」は最も簡単にクロダイを釣ることが可能です!岸壁でイガイを食べているクロダイの前に、貝や甲殻類に似せたワームを落として狙います。

エサ釣りの「落とし込み釣り」と同じ要領で狙え、コツといえば岸壁に沿って落とすぐらいなので、コツを覚えれば子ども・女性でも簡単に釣ることが可能になります。

今回は、最も簡単にルアーでクロダイが釣れる「ガンクロ釣法の攻略法・コツ・タックル」について解説していきます!

 

ガンクロ(岸クロ)釣法の基礎知識

 

まず第一に、ガンクロとは岸壁に着いているクロダイを狙って、ルアーを使い落とし込み釣りの要領で釣る方法です。

クロダイは岸壁のイガイ、もしくは付着している甲殻類がゆらゆらと落ちたところ狙って捕食する習性があって、落とし込み釣りでは剥がれ落ちた甲殻類などの餌を演出して食わせます。

ガンクロは、それらの餌とタックルをワームに入れ替えただけの簡単な釣法。岸壁に沿って上手く落とし込むだけで簡単にクロダイが釣れるので、初心者向きの釣法といえます。

 

岸壁さえあればどこでも狙えますが、特にクロダイの魚影が濃い大阪湾で通用する釣法です。そもそも昔から頻繁に落とし込み釣りで釣果が上がっているので、ワームで釣れないはずはありません。

他の地域で挑戦したことはありませんが、おそらく根魚など他魚種が多すぎて先に食ってしまい、釣りにならないと思います。

特に魚影が濃い汽水域エリア、もしくは沖堤など潮通しがよく岸壁の餌が豊富な場所だと、海中にうじゃうじゃクロダイがいるのであっという間に釣れます。

 

ガンクロに必要なタックルの解説

使うワーム・小物について

 

ガンクロでは、壁際に付いた貝類・甲殻類を模したワームと、岸壁に落とし込める必要最低限の重りをつけたシンプルなリグを使います。

最近では専用のワームも発売されていますが、基本は既存のチニングワームを流用すればOK!

余計な触覚などが着いていると落とし込むときに違和感につながるので、全てもいで使います。最初からストレートワームを使ってもOKです。

 

 

 

釣り自体が非常にシンプルなので、持っていく釣具も極力少なくてOK!小物類はチニング用ワーム、チヌ用フック、ガン玉さえ揃えればどこでも竿を出せます。

フックに関しては最初から重りがセットになった「ジグヘッド」を使ってもいいんですが、状況に合わせて重りを柔軟に変えたほうが釣果につながるので、ガン玉のほうがおすすめ。

ただしクロダイの口は非常に硬く、それも足元でいきなりヒットするのでやわなフックでは貫通しません。専用のものを選んだほうが無難です

 

 

ガンクロ釣法に最適なタックル

 

【ガンクロ釣法に最適なタックル】

  • ロッド:8ft〜10ft程度のシーバスロッド、チニングロッド
  • リール:2500番〜3000番程度
  • ライン:PEライン0.8号〜1.2号
  • リーダー:フロロカーボン3号〜4号

 

必要なタックルですが、専用のロッドは存在しないので既存のシーバスロッド・チニングロッドなどを流用することになります。

 

足元にワームを落とし込む際、極力自分から離れた位置に落としたほうが違和感を与えないので、ある程度長めの9ft〜10ftのロッドが扱いやすいです。

リールに関しては、釣りの性質上ベイトリールのほうが違和感なく落とし込めます。もちろんスピニングでも問題なく釣ることは可能。

ラインは強度が高く、フォール時のアタリが取りやすいためPEラインが無難。遠投する必要はないので、1号〜1.2号程度の太さがあれば安心です。

岸壁沿いには鋭利なイガイが大量に付着しており、どうしてもラインが擦れてしまうためPEの先に1.5mほどフロロカーボンリーダーを付けます。

 

必要なタックルスペックを解説しましたが、ようは違和感なくワームを落とし込め、クロダイの強烈な引きに耐えられるものであればなんでも使えるわけです。

自分の場合は、7.6ftのチニング専用ロッドを使用しています。特に足場の高い堤防で風が吹くと非常に使いにくいんですが、それでも問題なく釣果を上げられています。

ただ足元に大きなスリットがある堤防だと、短いロッドではファイト中に潜り込まれやすいので注意が必要。長めのロッドがあるのであれば、そちらを使ったほうが無難ですね。

 

▼チニングに最適なタックルについては下記を参考にしてください!

【2022年版】チニング初心者に最適なタックル構成は?おすすめのロッド・リールを紹介

 

岸壁でのワームの落とし込み方・コツ

ワームの着水点と狙うべきポイント

 

それでは、いよいよガンクロ釣法の解説に移っていきたいと思います!

まずワームの着水点についての解説ですが、岸壁ギリギリに狙うといっても、堤防にはビッシリとイガイの層が飛び出すようにして続いています。

ギリギリに落とし込んでとして、早々にイガイに引っかかって落下しなくなってしまうし、ラインも傷つく可能性があるので実際には堤防から少しだけ離して落下させます。

あまり離れすぎるとクロダイの食いが一気に悪くなるんですが、岸壁より20cm以内であれば食ってくるため、極端に岸壁沿いを狙わなくとも大丈夫です。

 

ワームの落とし込み方とアタリの捉え方について

 

次に、ワームの落とし込み方とアタリの捉え方について解説します。

基本は岸壁沿いにワームを落とし込んでいくだけなので、まずは竿2本分ほどラインをあらかじめ引き出しておき、竿1.5本程度先の位置に着水させます。

クロダイは極端に警戒心が強く、軽く姿が見えただけですぐ逃げてしまいます。そのため、自分の一歩先を狙うのがこの釣りの大前提となります。

ラインは張らず緩めずの状態をキープしつつ、徐々にロッドを倒して落とし込んでいきます。この時、風が吹くとラインが岸壁に擦れてしまいやすいので注意。

 

 

 

クロダイは餌を加えたあと反転するため、アタリがあったらラインが突然絞り込まれるのと、張らず緩めずをキープしていれば竿先にも「コン!」と振動がくるので一気にフッキングします。

ガンクロ釣法では、ラインに注目さえしておけばあからさまなアタリが出るので、捉えやすいです。ただ真下でいきなりファイトを開始しなければいけないので、フッキングが弱いと針が貫通せずバレてしまいやすいです。

アタリがあったら、一気に竿を立てて合わせましょう!不安ならファイト中に追い合わせをするとバラす確率が少しでも下がります。

 

 

クロダイのアタリがなく、竿先が水面近くまで近づいたらワームを回収し、次のポイントを狙います。

堤防際であればどこでもクロダイが潜んでいる可能性がありますが、やはり堤防の隙間・ズレには甲殻類なども多く潜んでいるので、ヒット率も高いです。

自分の場合、堤防の継ぎ目・隙間ごとに移動してワームを落とし込むようにしてます。前回の着水点と近い位置に落としても釣れない可能性のほうが高いので、適度に移動して再度落とし込むと効率よく探れますよ。

 

ガンクロ釣法で効率よく魚を釣っていくコツ

 

最後に、ガンクロ釣法で効率よく魚を釣り上げていくコツについて。

この釣りはとにかく「足」で稼いでなんぼ!のところがあるので、上手くワームを落とし込みつつ、釣れない場合はすぐに見切りをつけて移動する必要があります。

ある程度慣れると次々に探れるようになるんですが、ルアーロッドは全般的に短いものが多いため、風の影響をモロに強く受けてしまいます。これが、効率を低下させる原因になってしまうんですね。

 

ではどうすれば風の影響を減らし、効率よく探れるようになるのか?ですが、自分の場合は必ず風を背に受けながらガンクロ釣法をするようにしています。

正面から風を受けてしまうと、自分の一歩先の着水点を狙いたくても落とし込む最中にラインが引っ張られてしまい、結果的に自分の足元まで戻されてしまいます。これではなかなか釣れない。

風を背にすれば竿2本分先の位置も狙いやすくなるし、ラインを張らず緩めずの位置でキープしやすくなります。

 

特にクロダイの魚影が濃い沖堤防で釣りをする場合、モロに風の影響を受けるので、常に「自分はどの方向を向いて釣りをすればいいのか?」を考えると釣果アップにつながりますよ!

 

最後に

 

というわけで、以上「ガンクロ釣法の攻略法・必要なタックル」について解説してみました!

簡単なコツも一緒に解説しましたが、これらさえ覚えれば初心者でも簡単に釣れるのでぜひ挑戦してみてください。

釣り場に到着後、クロダイの魚影が濃いエリアなら数投以内にヒット!ということがザラにある釣法なので、どうしても癒やしが欲しければガンクロゲームをおすすめします。(笑)

 

▼チニングの基本的な釣法・必要なタックルについては下記を参考にしてください!

【チニング入門】初心者でもクロダイ(黒鯛)が釣れる!釣り方とタックルを徹底解説!