サバイバルのお供としてシンプルで切れ味のよい「モーラナイフ」を1年半ほど前に購入したんですが、段々と刃がヘタってきてしまいました。
これまでブッシュクラフトを中心に魚を捌く、紐等を切断するなど色々な用途に使ってきたわけで、当然ですね。
さすがに1年間以上も使うとこうなります!ということで、本日は砥石を購入して初めて研いでみたいと思います。
モーラナイフは刃付きもシンプルなので、素人でもそれほど問題なく研げるんじゃないでしょうか。・・・それではいってみましょー!
モーラナイフに使う砥石について
モーラナイフは包丁と同じように研げるので、特段専用の製品が必要というわけではありません。
そこで普通に包丁を研げる砥石をAmazonで探していたわけですが、多種多様ありすぎてわけがわからない!
一番良いのは信頼性・性能がともに高い「シャプトンの砥石」で、これはプロも利用するぐらいできの良い砥石なんですが、最初に購入する砥石としてはちと高い。
できれば両面で番手が違って、なおかつリーズナブルな砥石が良い。ということで、下記製品を購入いたしました!
「スエヒロ キッチン両面砥石」というもので、これなら#1000と#3000が両面についているので、荒研ぎから仕上げまでおおよそ使うことができます。値段もリーズナブル!
Amazonでの評価も上々なので、最初に購入する砥石としては最適かなと。
砥石は長持ちするものなので、余裕が出来たら上記のシャプトン製砥石も購入してみようと思います。
見てわかると思いますが、ベージュのほうが荒い#1000ですね。ブルーのほうがより細かい#3000。
本来なら最後の仕上げとしてより大きい番手を用意したほうがいいんですが、モーラナイフぐらいの刃物なら3000番までで大丈夫かなぁと。
それでは、早速こちらの砥石を使用してモーラナイフを研いでいきたいと思います!
モーラナイフの刃の欠け
こちらが今から研ぐモーラナイフ。ステンレスモデルです。
一見、それほど傷んでないように見えますよね?しかし・・・。
刃をよく見ると、ところどころ切れ味が落ちていそうな箇所が見つかります。
特に切っ先がヤバイ!丸くなってる!これでは魚を捌きづらいので、さっさと研がなければいけません。
早速砥石を使って、研いでいきます。
モーラナイフを実際に研いでみた!
砥石を使う場合、最初に水にしばらく浸しておきます。
最初は水に漬けた瞬間にポコポコに気泡が出てきます。水を吸っているんですね。これをすると、後述する「研汁」が出やすくなります。
一般的な砥石はこの作業が必要なんですが、シャプトンの砥石はそのまま研げるらしい。
砥石をそのまま机等に置くと滑ってまずいので、濡れた布を敷いて滑りを防止してください!まずは荒研ぎから。
基本的な知識として、砥石を擦ると黒い汚れが出て来るんですが、これを「研汁」といいます。刃物を研ぐ際はこの汁が重要になってくるんですね。
砥石で研ぐのではなくて、この研汁を使って研ぐイメージです。なので、必ず洗い流さず残しておくこと!
モーラナイフは両刃なので、刃の角度に気をつけながら両面を研いでいきます。少し浮かせながら、押す時に力を入れて研いでいきます。
切っ先から順番に研いでいきます。研いでいると、研汁がいっぱい出てきましたー!
刃の根元までしっかりと。
それぞれ均一に研がないと後々刃が歪んでしまうので、気をつけながら研いでいきます。
研いでいると水分が乾いて固まってくるので、適度に水分を加えながら研いでいくとよいですよ。
片面が終わったら、反対側も研いでいきます。
こちらもそれぞれ均一に仕上げないと、刃が反対側に反ってしまう「反り」が出てしまいます。
適度に水分を加え、30分ほど研ぐと・・・。
#1000の砥石で荒研ぎすると、先ほどの刃の欠けや切っ先の訛りがなくなって鋭くなりました。
ただ荒研ぎしただけでは刃にたくさん傷がついた状態で、まだ切れ味が十分でないのでより細かい番手の砥石を使って細かく研いでいきます。
今回購入した砥石は裏面が#3000になっているので、ひっくり返して同じように研いでいきます。
細かい番手の砥石で仕上げをして・・・。
無事にモーラナイフを研ぎ終えました!#3000程度だと刃に曇りが出てしまいますが、気になるならクレンザーで磨けばピカピカになりますよ。
素人にしては、なかなか滑らかな仕上がりになったと思います。
慣れればそれほど時間もかからないし、モーラナイフのようなシンプルな刃なら簡単に研げるのでぜひ覚えておくと便利です。
切れ味を試してみましたが、まぁまぁですね。最初よりは確実に切れるようになりました。
ただし断面がザラザラなので、完璧ではありません。もう少し切れ味が欲しいので、再び研いでいきたいと思います。
素人でも砥石さえあれば簡単に研げるし、他の刃物にも応用出来るのでぜひチャレンジしてみてください!
それでは!