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大物こそ「夜」に釣るべし!夜釣りのコツと気をつけるべき点まとめ

一般的に堤防釣りは「昼間」に行われますが、夜間になるとうって変わって釣り場の状況が変わります!

警戒心が強く、普段だと深場に落ちている魚が浅場へと入ってきたり、常夜灯周辺にいるプランクトン・小魚を目がけて大型魚が集まってくることも!夜釣りはいわば「ボーナスステージ」を攻略できるんです。

もちろん、メリットだけではありません。視界が悪くなるので転倒・滑落などの危険性があるし、犯罪に巻き込まれるケースもなきにしもあらずです。

今回は、「夜釣りで得られるメリット・攻略するコツ・危険性など気をつけるべき点」について紹介していきたいと思います!

 

夜釣りで得られるメリット

魚の警戒心が薄まる

 

夜釣りをする一番のメリットとして「大型魚の警戒心が薄まり、釣れやすくなる」ことが上げられます。通常なら少しでも気配を察知すると逃げてしまうような魚でも、夜なら大胆になるんです!

特にスズキ・クロダイなどの魚は、日中は警戒心が強いために少しでも海面に釣り人の姿が映ると逃げてしまいます。岸壁に着いていることが多いので、近づかざるを得ないんですよね。

一方夜になると、海面に身を乗り出しても背後に常夜灯さえなければ逃げないことが多いし、場合によっては目の前の魚を見ながら釣ることも可能になります。それだけ、警戒心が緩むんです。

 

▲普段は警戒心が強いクロダイも、夜釣りなら簡単にルアーで釣れる。

 

もちろん、常夜灯や月明かりなどで海面に影が映り込んでしまう状況では逃げてしまうし、周囲が静かな分足音には敏感なので注意が必要。

ただ、寝ている魚はライトで照らしても起きないこともあり、目の前に餌を垂らすとのそ~っと起きて食いつく・・・など日中では考えられない釣りを楽しめます。(笑)

慣れないと糸が絡まるなどのトラブルが発生しがちですが、初心者は釣りの基礎を覚えた段階ですぐ夜釣りに挑戦してみるといいですよ!大物記録を更新できるかも。

 

常夜灯などポイントを絞れる

 

障害物に着く魚ならともかく、ある程度回遊性の高いアジなどの魚だと日中あちこちを泳ぎ回るためにポイントを絞りづらく、どこを狙えばいいかわかりづらいです。

一方、夜になって堤防の常夜灯が点灯すると、プランクトンが集まってくるためそれらを捕食する小魚が集まり、さらにフィッシュイーターも一箇所に集中します。

日中はポイントを絞りきれなかった初心者でも、夜間なら魚が集まる場所が目に見えてわかるようになるため簡単に狙うことができます!

 

特に常夜灯、橋脚の明かりなどは夜釣りの一級ポイントになり、様々な魚が集まってくるためぜひ狙ってみましょう!思わぬ大物が釣れる可能性もあります。

魚によっては、自ら「集魚灯」を持ち込んでポイントを作ってしまう、という裏技もあります。(笑)

スルメイカ・タチウオなど光に集まる魚種に限られますが、場所によってはバッテリーを持ち込んで集魚灯を焚き、一人だけバンバン釣っている玄人を見かけることも。

 

深場の魚も浅場へ入ってくる

 

ヒラメ・マゴチ・アオリイカなどのフィッシュイーターは、日中は沖にいますが朝マズメ・夜間などには小魚を捕食するために浅場へと上がってきます。

特にタチウオなど夜行性の魚は、日中だと水深100m超の沖にいるため船でしか狙えませんが、夜間は堤防のすぐそばまでやってくるため釣り上げるチャンス!

日中にはまず狙えない魚でも、夜間には釣れる・・・というのも夜釣りの魅力の一つです。

 

夏は夕涼みがてら釣りができる

 

夏場の夜釣りほど気持ちのよいものはなかなかないと思います!日中は暑くて釣りどころではありませんが、7月〜9月は夕涼みがてら釣りができます。

人によっては、仕掛けを投げ入れておいてビールで晩酌しながら夜釣りをするという人も。もはや釣り・酒のどちらがメインかわかりませんが、このような楽しみ方をしている人もいます。(笑)

ある程度潮風のある場所だと蚊もいないし、人の少ない場所であればかなり快適に釣りができます。特に仕事・学校・家庭で思い悩んだときなどは、釣り道具片手に夜釣りにいってみましょう。かなり癒やされます。

 

夜釣りの危険性

転落・滑落の危険性

 

日中に比べて警戒心が薄れる、浅場へと集まってくる・・・など何かとメリットの多い夜釣りですが、もちろんデメリットもあります。一番怖いのは、足元が見えず「転倒・滑落」してしまうこと。

 

テトラ帯・石畳は特に危険で、夜間だとコケが生えているのに気づかず踏み込んでしまい、そのまま滑落しておだぶつ・・・という話をたまに聞きます。

もちろん堤防でも、手すりがなければ十分危険です。小さい子ども連れのファミリーフィッシングだとかなり危険なので、止めておいたほうが無難。

 

自分は中学生のころ、夜釣りをしていて水死体の第一発見者になった経験があります。釣り場を散策していて先行者がいたので、移動した先で釣っていたところ人間の髪らしきものが流れてきたので気づきました。

当時は携帯を持っていなかったので、散歩中のご婦人に「人が流れているんですけど・・・!」と通報を依頼。「え?ほんまに人なの!?通報するで!?」とかなり困惑されていました。(笑)

あとで確認したところ、流れてきた方は釣り場到着時に見た先行者だったことが判明。足場の低い堤防だったので、それほど危険ではないと思うんですが・・・おそらくアルコールを摂取していたのでしょう。

 

このような経験があるので、夜釣りの安全性だけは本当に気を使ってほしいです。簡単に死ぬわけではありませんが、おそらく水死体の方もちょっとした油断があって命を落としてしまったのだと思います。

堤防でも必ずライフジャケットを装着し、複雑なテトラ等で釣りをする場合は専用のブーツを付けてください。移動中に転落しないためのヘッドライトなども必須です。

当時はそれほど安全に気を使ってなかったんですが、以降は必ずライフジャケットを着用するようになりました。そもそも、トラウマで半年近く釣りができなかったんですが・・・(笑)

 

釣り道具を破損させてしまう

夜釣りにありがちなのが、ふと仕掛け・ルアーを交換する合間に竿を置いていたところ、気付かず立ち上がった際などに踏んで破損させてしまう!ということ。

置き場所に気を使っていればまず起こり得ないんですが、大型魚を釣って舞い上がったときなどにやってしまいがちです。

もう一つ、特に怖いのが「他人の釣具を踏んでしまう」こと。夜間は本当に見えなくて怖いし、人によっては周囲を気にせず危ない位置に置いている人もいるので、本当にヒヤヒヤします。

移動中はヘッドライトの点灯が必須です。

 

車上荒らしなど犯罪に巻き込まれるケース

日本では基本的に大丈夫だと思いますが、危ない場所では「車上荒らし」などの犯罪に巻き込まれてしまうケースもあります。

今のところスリなど直接的な犯罪に出会ったことはありませんが、置き引きなどはよく聞きます。夜釣りだと暗い分犯人の特定が難しく、泣き寝入りするしかありません。

自分は、特に夜釣りの場合は極力荷物をコンパクトにまとめて移動できるようにしています。置き引きに会わなくとも紛失する危険性もあるので、荷物は少なくしたほうが無難。

 

夜釣りのコツまとめ!攻略方法

明暗を積極的に狙うべし!

 

続いて、夜釣りの攻略方法を紹介していきます!魚種によりますが、明かりに寄ってくる魚は常夜灯の「明暗」エリアに着いていることが多いです。

主にプランクトンは明かりの直下に集結していて、小魚はそれらを追って常夜灯下を乱舞しています。そして、それらを狙って暗がりで大型魚が潜んでいる・・・という形が一般的です。

小魚を狙う場合は常夜灯の直下を、大型魚の場合は明暗のちょうど隙間、もしくは少し暗がりを通して上げると「ゴン!」とヒットします。具体的な位置は魚種によって違ってきますが、だいたいこの方法で釣れます。

 

夜釣りで釣れるポイントはいくつかありますが、例えばアジのような魚だと暗がりでは全く目が効かないため、基本的には明かりの周辺を探っていくことになります。

夜間に餌を発見しやすいよう、眼が発達している「メバル」などの魚も1m先が見えればいいほうだそうなので、日中に比べて何もないようなエリアだと反応が得られないことが多いです。

常夜灯の他にも、橋脚などに着いている明かりの周辺にも魚が着いていることが多く、明暗を通すようにするとヒットします。ただ夜間はポイントが絞りやすい分、プレッシャーがかかりやすいので要注意です。

 

普段より浅場を探ってみる

▲普段はあり得ないような湾奥エリアまで魚が入ってくることも

 

大型魚も浅場にあがってくることの多い夜釣りですが、スロープなど思わぬ浅場まで上がってきていることがしばしば。

通常ではあり得ないような、例えば水深30cm程度で背びれが出てしまうような状況でも活性が高いと入ってくることがあります。小魚が逃げ込むような浅場まで追ってきているわけですね。

夜は深場より浅場のほうが釣れやすい傾向にあるため、積極的に浅場を探ることで釣果を伸ばすことができます。特に浅場+常夜灯が絡んでいるようなポイントだと大チャンス!

 

仕掛け・ルアーの位置をイメージしながら狙う

 

これは魚を釣るコツではなく、竿の動かし方になりますが、日中だと視覚的に仕掛け・ルアーの位置がわかっていたものが夜釣りだと全くわからなくなります。

慣れていない初心者だと、位置がわからず今どの場所にあるか?全く把握できないことも。竿を真っ直ぐ振れば正確な位置に飛んでいきますが、例えば「今どの水深にルアーがあるのか」はわかりません。

自分はいつも、夜間にルアー釣りするときは頭の中で「今どの層にあって、どのような動きをしているのか?」をイメージしながら釣りをしています。

 

ルアーの沈下速度を把握していれば、頭のなかで「1・・・2・・・」とカウントダウンすればおおよその位置がわかるし、具体的な動きも想像できます。

エサ釣りの場合も、どの位置に仕掛けがあって周囲に障害物やカケアガリなどはあるか?を把握しておくと釣果に繋がるので、常に頭のなかで位置・動きを想像しながら釣りをするといいです。

水中の見えない釣りでは、「想像力」が釣果を左右します。夜釣りだと全く視覚が使えないので、想像力を鍛えるいいチャンスとなります!

 

”ケミホタル”でワンポイントアピールを狙う

タチウオ・ケンサキイカ・アナゴなど明かりに集まりやすい魚の場合、「ケミホタル(発光体)」を仕掛け・ルアーに取り付けることでワンポイントアピールになり、釣果を伸ばすことができます!

魚種によっては劇的な効果があるので、必須といっても過言ではないです。釣り人側からも仕掛けの位置が見えるようになるので、トラブルも防ぐことができます。

それほど値段も高くなく、ルアー・仕掛けによれば専用の取り付け穴がある場合もあるのでぜひ活用しましょう。釣れない時の裏技としても有効利用できます。

 

夜釣りで役立つ釣りグッズ

ヘッドライト&ランタン

 

手元を照らし、釣り道具の準備をする際に必須となる「ヘッドライト」。製品によって明るさ(ルーメン値)に違いがあり、釣りの場合はあまり暗いものだと全体を照らせず使いづらいです。

基本は頭にセットしますが、髪がボサボサになるほか見た目が不審者同然になる(笑)ため、クリップで衣服に取り付けるタイプも。安全防止のため、防止&ヘッドライトという組み合わせがおすすめ。

ヘッドライト単体でも使えますが、釣り道具を照らす&釣れた魚のサイズ確認・写真撮影用に「ランタン」を持っておくと何かと捗ります!1000円台で購入できるおすすめ製品です。

 

▲安価だが明かりの強烈なランタン。足元を照らす、釣れた魚のサイズ確認など色々な用途で使える。

 

蓄光ライト

 

蓄光して光を発するルアー、仕掛けなどを使用している場合、ヘッドライトの明かり等でも蓄光できますが、専用の紫外線を照射するライトを持っていると一瞬で明るくなります!

特にアジ・メバルなどのルアー釣りだと、蓄光系カラーのワームを頻繁に使うため必須です。他にもタチウオ用のルアーなどにも活用できます。

こちらも1000円以下で購入できます。蓄光でアピール力がアップし、結果的に釣果にも繋がるのでルアー釣りなら必須ですね。

 

 

集魚灯

 

対象魚によって有効性は変わってきますが、集魚灯を使うと明かりに寄りやすい「タチウオ・ケンサキイカ・アジ、イワシ系の小魚」には絶大な威力を発揮します。

バッテリーを釣り場に持ち込む方法もありますが、車に横付けできる場所だと直接電力を供給できるので気軽に使えます。

あまり人の多いポイントだと場荒れする可能性もありますが、活性が低くあまり釣れていないような状況でも、集魚灯を使っている自分だけバンバン釣れる・・・という状況も生み出せます。

課金アイテムのようなものですねw

 

おわりに

というわけで、以上「夜釣りの攻略法・コツ・注意点などまとめ」について徹底解説してみました!日中だけでなく、夜間を上手く活かすことでさらなる大物を狙うことができます。

実際に事故に遭遇した身なので、特に危険性については注意しておいてほしいですが、堤防で飲酒したりテトラ帯・石畳などに近づかなければ、基本的には大丈夫です。ただ、慣れている人ほど事故しやすいので要注意です。

中には夜釣りでしか堤防から釣れないタチウオ・ケンサキイカなどの魚もいるので、ある程度釣りに慣れたら積極的に挑戦してみてください!

 

それでは!