ロックフィッシュゲームは、主なベイトである甲殻系・小魚を模したワームを使って狙うことが多く、最近では各社から様々な製品が発売されています。。
ワームはハードルアーのようにフック等が一切付いていないため、単体では機能せずオモリの付いたフックなど「リグ」を組み合わせることで真価を発揮します。
このリグを上手く使い分けることで、同じワームでもあらゆるシチュエーションで使うことが可能になります!様々な種類があり、それぞれ使い方も異なるので覚えておくと釣りの幅が広がります。
今回は、ロックフィッシュゲームで実績のある「リグ」を種類と必要な道具、具体的なアクションについて解説していきます!
ロックフィッシュで使われるリグの基本
ワームがメインのロックフィッシュゲームでは、様々なリグを使い分けて対象魚を狙うのが基本となります。
もともとブラックバスの特徴を多く引き継いだ釣りですが、特にリグに関しては独自で生み出されたものもあるものの、バスで使われるものをそのまま流用することが多いです。
主だったものとして挙げられるのが、
- オフセットフックを用いて使われるテキサスリグ
- シンカーとフックが一体となったジグヘッドリグ
の2種類です。
基本はこの2種を使って様々な対象魚を狙います。万能性に優れているので、あらゆるシチュエーションで使うことが可能。
近年ではより繊細なアングラーの需要に応えるため、「ビーフリーテキサス(通称:ビフテキ)」と呼ばれるロックフィッシュ専用のリグも生み出されています。
他にも、「直リグ」「ノーシンカーリグ」などバスフィッシングから流用した新たなスタイルなども活用されることも。
今回は、そんなロックフィッシュのリグについて詳しく見ていきたいと思います!
▼ロックフィッシュで実績のあるワームの選び方はこちら
ロックフィッシュで良く釣れる「ワーム」は?選び方からおすすめ製品まで解説
ロックフィッシュで使用されるリグの種類と解説
テキサスリグ
▲専用のシンカーとフックを組み合わせた「テキサスリグ」
テキサスリグは、シンカーとオフセットフックをそれぞれ用意し、ラインに通して使うリグ。
針先をワームに埋める「オフセットフック」を使っているので、フックがワームから飛び出さず根掛かりがしにくいのが最大の特徴です。
ロックフィッシュの場合、テトラポットなどの障害物や昆布などの海藻類の周りなどを積極的に探る必要があります。そのため根掛かりを回避するテキサスリグは最適なのです。
シンカーのサイズやフックのサイズなどを好みで自由に変えられるため、状況に合わせた戦略性の高い釣りを展開できます。
フックが飛び出していないためフッキングがしにくいというデメリットもあり、障害物の少ないポイントなどでは必ずしもテキサスリグが適しているとは限りません。
▲テキサスリグの解説&セット方法はこちら
ジグヘッドリグ
▲あらゆる釣りで使われる、ポピュラーな「ジグヘッドリグ」
ジグヘッドリグはシンカーとフックが一体となったリグです。
ワームに使われるリグとしては最もポピュラーなもので、ロックフィッシュだけではなくブラックバス・シーバス・ヒラメなどの様々な魚種に使われています。
フックがワームから飛び出すため、テキサスリグに比べると根掛かりのリスクが高いものの、フッキング率は格段に高く活性の高い魚には効果的です。
ワームのついたジグヘッドをラインと結びつけるだけで使えるため、ルアーローテーションも簡単。
障害物周りで使う際は注意が必要ですが、スイミングなど巻きの釣りに最適のリグで、主にシャッド系ワームと使用されることが多いです。
▲ジグヘッドリグの解説&セット方法はこちら
ビーフリーテキサスリグ
▲「ビフテキ」に使われる専用のシンカー
通称ビフテキと呼ばれる、ジャングルジム社製のロックフィッシュ専用のリグ。
基本的な構造はテキサスリグと同じくオフセットフックとシンカーを合わせて使うタイプのリグですが、「ビーンズ」と呼ばれる専用設計のシンカーを使っているため、
- 飛距離が出る
- 根掛かり回避率が高い
- ワームのアピール力が高い
- フッキング率が高い
などのメリットがあります。
普通のシンカーとフックに比べると価格は割高ですが、ロックフィッシュトーナメントに出場するアングラーなども積極的に取り入れているリグです。
テキサスリグのアクションに物足りなさを感じてきた際にはおすすめ!
▲ビフテキリグの解説&セット方法はこちら
直リグ
▲「ジカリグ」に使われるシンカー
細長い形状のシンカーとオフセットフックがスプリットリングで一体となっているリグ。
主にバスフィッシングでウィードなどのカバーを撃ち抜く際に使われていたリグでしたが、海藻類の下にいる魚やテトラポットの穴に潜む魚を狙うためロックフィッシュにも応用されています。
こちらも専用のシンカーやスイベルを用意しないといけないため、多少手間と費用がかかりますが、ロックフィッシュはもともと海藻の中に潜んでいる魚のため、海藻の中を簡単に通せる点は心強いです。
ロックフィッシュの場合水深の深いエリアを撃ち抜くこともあるため、10g以上の重たいシンカーが必要となります。
▲ジカリグの解説&セット方法はこちら
ノーシンカーリグ
▲「ノーシンカーリグ」を使用して仕留めたクロソイ
ノーシンカーリグはマスばりなどにシンカーをセットして使うリグです。その名の通り、オモリは一切使わずワーム・フックの自重だけで誘うため、ナチュラルなアピールが可能。
状況に応じて「ネイルシンカー」などのワームに刺しこむタイプのシンカーを使うことができ、潮流の速さ・水深などに応じて自由に沈下速度をカスタムできます。
ロックフィッシュは近年人気が高まっている釣りと言われており、魚に対するプレッシャーも高いです。
そのため、よりベイトに近い動きを演出できるノーシンカーリグは確実に1匹を狙いたい場合には効果的です。
飛距離が出にくい、底を探りにくいなどのデメリットもありますが、魚が浮いている場合やプレッシャーが高いフィールドでは思わぬ爆釣に繋がることも!主にシャッド系ワームに使用されます。
魚種別に最適なリグと攻略法
アブラコ(アイナメ)に最適なリグは?
アイナメを狙う場合、
- 海底
- 海藻周り
- テトラポットの穴
- 防波堤のヘチ
- 磯
など障害物の多いポイントを重点的に攻めていく必要があります。
根掛かりが起こる頻度が高く「テキサスリグ」などのオフセットフックを使った根掛かりを回避できるリグが中心になります。
アイナメは海底や海藻の下に潜んでいることが多い魚であるため、シンカーも重めの10gから20gの物が使われています。
フックはワームのサイズに合わせて最適なものをチョイスしますが、大物が潜むフィールドの場合、フックが曲がりにくい太軸のものをオススメします。
お好みでフックとシンカーの間にロックフィッシュ専用のビーズなどを入れると視覚だけでなく、聴覚からもアピールできます。
アイナメはメインベイトが甲殻類であるため、甲殻系のワームとテキサスリグの組み合わせが最も定番ですが、ビーフリーテキサスや直リグなどを組み合わせるのも効果的です。
主にリフトアンドフォールやずる引きなど底にいる甲殻類を意識したアクションが鉄板。
活性の高まる夏場の大型のアブラコにはジグヘッドリグとシャッド系ワームを使ったスイミングも効果的と言われていますが、一か八かの運要素が強い釣りになります。
ソイに最適なリグは?
ソイの場合、小魚がメインベイトになっているため、障害物や海藻類などを意識した釣りよりもシャッド系ワームを使った巻きの釣りが中心となります。
そのため根掛かりのリスクが少なく、フッキング率の良い「ジグヘッドリグ」が最適なリグとなります。重さは水深や潮の流れに合わせて3.5から10g前後が定番。
アブラコに比べると浮いていることも多い魚ですが、基本的には底を探ることになるため、シャッド系ワームをつけたジグヘッドリグをキャストし、底に着底させてからのスイミングアクションが効果的です。
またソイが回遊している層を探すために、カーブフォールとスイミングを繰り返し当たりが出る層を探すのも効果的です。
もちろんソイも障害物周りに潜んでいることがあるため、状況に応じてテキサスリグを使い分ければ、根掛かりを回避しテンポ良く釣果をあげられます。
ベイトの小魚が浮いていると感じた場合は、ノーシンカーリグを使うことでよりナチュラルにアピールができるため、釣果アップにも繋がります。
カジカに最適なリグは?
カジカは目の前にあるものを何でも食べる悪食とされているため、カジカが潜む海底に確実にワームを落とす必要があります。
重いシンカーを使ったテキサスリグでも良いですが、障害物や海藻類を回避し確実に海底を探るためには「直リグ」が最適です。
カジカの場合、口が大きくフッキングが難しい魚ではないので、他の魚種を狙う際のリグよりも大きめのフックとワームでアピール力を高めていくと釣果アップに繋がります。
おわりに
というわけで、以上「ロックフィッシュに最適なリグの解説と使い方」を解説してみました!
ワームの選択も釣果アップには重要ですが、特にピンポイントで特定の魚種を狙う場合はリグの選択が非常に重要となってきます。
ロックフィッシュの場合はワームとシンカー・フックの組み合わせで非常に幅広い釣りに対応することができるので、ぜひ状況に合わせて上記で紹介したリグを使ってみて下さい。