タチウオは高活性時は誰でもバタバタと釣れる魚ですが、活性が低いと全くといっていいほどアタリがなくなります。
しかし!そんな状況でも、釣り場のベテランはわずかな誘いの差やタナの差で連発していることもしばしばあります。「誰でも釣れる」印象が強いですが、低活性時の釣りは本当に難しく、腕の差が顕著に出ます。
今回は、「低活性時に少しでも多くタチウオを釣り上げるためのコツ、5つの試したいTips」を紹介していきます!
タチウオが低活性になる条件
ハイシーズンの朝マズメ・夕まずめには連発することの多いタチウオですが、特定の条件下では活性が下がりルアーに反応しづらくなることがあります。
例えば、以下の条件。
- 朝マズメや夕マズメの時合が終わったとき
- 夜間、真っ暗な状況で早い動きにタチウオが反応できなくなったとき
- シーズン後期でベイト量が少ないとき
- タチウオの量に比べて釣り人の絶対数が多すぎるとき
タチウオは回遊して餌を狙うので、そもそも釣りができる範囲に回ってきていなければ、どんな釣法を使っても釣れません。
しかし「周囲が釣れていなくとも活性が低いだけ」という状況が結構あって、こういう時に限って地元のおっちゃんだけ連発しているという光景に何度も出会いました。
以下の5つのTipsは、そんな状況で「どうやればタチウオが釣れるのか?」を他の釣り人を見ながら・話を聞きながら考え、実際に結果を出してきた方法です。
もちろんこれらの方法を使って釣れないこともありましたが、渋い状況を突破できたことも多いです。もしなかなかタチウオが釣れない状況に遭遇したら、ぜひ試してみてください。
タチウオが釣れない時に試したい5つのTips
メタルジグで深場のタチウオを狙う
「タチウオは夜間に釣る!」というイメージが強いですが、日照量が少ない曇・雨の日は14時頃でも釣れてしまうことがあります。
そんなときは、メタルジグを使って深場を攻略する方法が有効です!個体数は少ないものの、釣りができる範囲まで接岸している個体を狙います。
20g〜30g程度のメタルジグを沖に遠投して、ボトム(底)を中心に探ると日中でもタチウオが釣れることがあります。
大抵この時間にタチウオが釣れれば、夜間でも問題なく釣れることが多いです。
ただ一瞬で時合が終わってしまうこともあり、確実にルアーでタチウオを仕留めたいなら早めに釣り場に到着しておいて、メタルジグで探っていったほうが釣果を伸ばせます。
その日の条件に大きく左右されるので、確実性は低いですが狙ってみる価値はあります。
ワインド釣法で高活性のタチウオを連続で釣る
最近のタチウオルアー釣りでは、「ワインド釣法」が基本の釣り方になっています。ダートする専用のワームを使って、強制的にスイッチを入れる釣り方です。
特に朝マズメ・夕マズメに効果的で、上手くハマれば10匹ほど連続して釣れることがあります。タチウオの習性にマッチした釣り方です!
高活性時には、遅い動きでは逆に全く釣れないことがあって、ワインド釣法を使ったときだけ連発する、という状況に何度も遭遇してきました。
完全に周囲が暗くなると釣果が落ちますが、タチウオの数釣りをするにあたっては必須の釣法となっています。ぜひ使ってみて下さい。
簡単にタチウオが爆釣!?ワインド釣法のコツとタックルについて【釣り方解説】
パワーシャッド釣法で低活性のタチウオを釣っていく
完全に周囲が暗くなると、徐々に渋くなってゆきメタルジグやワインド釣法のような早い釣りではタチウオがルアーを追いきれず、釣れなくなってしまいます。
そんな時に試したいのが、「パワーシャッド」というタチウオには定番のワームを使った釣り方。確実にタナを探ってピンポイントで釣ることができます。
こちらもパターンにハマると、1人だけ爆釣なんてことも!周囲の環境の良さもありましたが、自分も過去に周囲の人が0〜3匹程度という釣果のなか、一晩で14匹釣り上げることが出来ました。
ちなみにこの方法を応用して、潮の流れが早い環境であえてリトリーブせず、「流れに乗せてドリフトさせて釣る」という釣法がドハマリしたこともあります。
おそらくベイトが弱って流されているという状況を演出できたのでしょうが、この時は周りのエサ釣り師も釣れてないような渋い状況で一人だけ釣果をあげることができました。
パワーシャッドやタチウオ釣りには必須のワームですし、色々な釣り方に対応できるので用意しておくことをおすすめします。
低活性のタチウオを確実に仕留める「パワーシャッド釣法」を解説します!
FLAP釣法でさらにシビアなタチウオを拾っていく
最近開発されたタチウオ専用の釣法で、エサ釣りのエッセンスを元にしてよりシビアなタチウオを取れるよう、カスタムされたワームを使って釣ります。
どじょう餌を使った「引き釣り」を参考にして開発された釣法で、まさに地元のおっちゃんだけ連発する、という状況から考え出されています。
特に大型サイズが釣れる晩秋は渋いシチュエーションが多いので、ぜひバリエーションの一つに組み込んでおきたい釣り方です。
▲解説動画を見ると、詳しい釣り方がわかります。
最終奥義!ルアーと餌のいいとこ取りをしたタチウオゲッターで狙う
様々な種類の釣り方を試したが、ルアーにはピクリとも反応がない・・・!という時の最終奥義として、「タチウオゲッターで釣る」という方法もあります。
この道具にキビナゴやどじょうを刺して釣ります。要するにエサ釣りです(笑)人気すぎて、各地のお店で品切れ状態が続いているので早めに買っておくと吉。
やはりルアーだけでは嗅覚・視覚に対するアピール力が欠けることがあるので、釣れなければいっその事餌に頼ってしまうのもあり。事前に餌を用意する必要がある点だけ注意です。
おわりに
というわけで以上、「タチウオがルアーで釣れないときの対処法」を解説してみました!
タチウオ釣りは人気で人が多いだけあって、周囲が全く釣れていない状況で一人だけ釣り上げると、「ヒーロー」みたいな気分になれます。(笑)
やはり一番のポイントは、釣れている人を参考にすること、特に地元のおっちゃんの釣り方、狙っている層、動かし方などを見ていると本当に参考になるので、積極的に声を掛けてみるのをおすすめします。
タチウオのルアー釣り初心者が最初の1匹を釣り上げる方法については、下記の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください!
タチウオ(太刀魚)をルアーで狙う!釣り方とタックル徹底解説