「新しくチニングを始めたが、アタリはあるもののショートバイトが連発して上手くフッキングできない!」という経験を、誰しも一度はしていることでしょう・・・。
特に活性が高い夏場ほどショートバイトが多く、アタリはあるのに全く掛からずボウズを味わってしまうこともあります。一体、どこに原因があるのか?上手く対処する方法は?
今回は、チニングでアタリがあっても全然乗らない最大の原因と、ショートバイトを上手くフッキングして針がかりさせる方法について解説していきます!
チニングでショートバイトが連発する理由
【結論】チニングはそもそもショートバイトが非常に多い
▲クロダイの近似種「キビレ」のカニ捕食シーン。
大前提としてクロダイは餌を捕食するとき一気に吸い込むのではなく、一度噛み付いて弱らせてから捕食します。つまり、そもそも魚の生態からしてショートバイトが多発しやすいのが最大の原因です!
実際に釣り上げて口を見てみればわかりますが、大型であっても意外と口が小さいんです。カニ・貝など硬い甲殻を持った餌を捕食する・・・ということもあって、一度攻撃してから捕食します。
アタリを感知した段階でフッキングしても、ワームに軽く噛み付いただけなので掛からないことがよくあります。確実にフッキングするためには、「本アタリ」の段階でフッキングする必要があるわけです!
小型が非常に多い&ワームが大きすぎる
▲夏〜秋は良くこのような小型サイズが釣れる
特に小型の多い夏場によくあることなんですが、クロダイ自体が小さすぎてショートバイトが連発、全く掛からないこともあります。フックは大型用になっているので、どうやっても掛かりません。
ただでさえ口が小さいのに、20cm前後だとワームを一気に捕食することができず、テール部分だけ噛み付いて終わることも多いです。ワームの一部がなくなっているときは、これが原因なことが多い。
小型のなかに大型が混じっていることが多いので、確実に大型に絞ってアプローチするのが最も良い解決法です。ただ上手くいかないことも多いので、フックサイズを落として確実に掛ける方法も。
ただフックサイズを落とすと細軸になるため、必然的に大型が掛かった時に針が伸ばされてしまうこともあります。^^; この辺は状況に合わせて要対処、ですね・・・。
フグなど外道が原因でワームをかじられている
こちらも魚全体の活性が高い夏〜秋にかけてよくあるんですが、あまりにワームがかじられていることが多いと思ったら「外道であるフグが大量発生していた」ことが原因だったことも!
特に栄養が豊富な河口・運河エリアにフグが大量発生していることが多いことです。この魚はしつこくワームを追ってくるかわり、口が小さいのでチニング用フックには絶対掛かりません。
どうしてもフグのアタリが多い場合は場所をかえるか、探るスピードを早めにかけて外道を回避するしかありません。水温が低下すればいなくなるので、晩秋以降に狙うのもアリです。
上手くショートバイトを避けてフッキングを決める方法
アタリを即合わせせず、ワンテンポ置いてフッキング
チニングでショートバイトが連発する原因はわかったが、具体的にどうやってフッキングしていればいいのか?単純にクロダイの生態が原因だった場合は、「ワンテンポ置いてフッキング」すれば掛かります。
具体的には、ルアーへのアタリがあった一回目にフッキングするのではなく「ゴンッ!」と本アタリがあったタイミングでフッキングするといいです。
最初から本アタリがあることもあって、数を伸ばすためには見極めが必要になります。何度も釣っていると、感触が軽い「前アタリ」と確実にルアーを咥えた「本アタリ」を区別できるようになります。
活性の渋い冬でない限りは、多少フッキングが遅れても針がかりするので、何度も釣行して前アタリ・本アタリの区別ができるよう上達するのが数釣りする最大のコツです!
フックサイズを小さくして小型サイズにも対処
アタリが小さいなど、狙っている魚のサイズが全般的に小さいと判断できた場合はフックサイズを落とすのもアリ。自分は、状況に合わせて対応できるようチニング専用のフックを複数用意しています。
通常のフックは大型が掛かっても曲げられないよう、少し大きめになっています。このままだとマグレでしかヒットしないので、何段階かサイズを落としてやるとあっさり掛かることも!
ただし先ほども解説したとおり、フックサイズを落とすと強度も大きく落ちてしまい、万が一大型がヒットしたときに曲げられてしまう可能性があります。慎重にサイズを変更するようにしましょう。
食い込みの良いガルプ!系のワームを使用する
これは裏ワザ的な方法ですが・・・一般的なワームではなく、魚が食らいつく専用のフォーミュラが配合されている「ガルプ!」系のワームを使うと、異常なほど食い込みがよくなります。
独特な匂いで魚を寄せてくれるので、遠くを泳いでいる魚も寄せて食ってきてくれます。自分はもっぱらこのワームを使用していますが、特に渋い時期の食い込みがよくなったように思います。
ただし夏場に使うと、クロダイ以外の外道も大量に寄せてしまうもろはの剣とも言えます。高活性時には別のワームも用意し、食い込みの悪いときだけ使用するようにすると上手く数釣りができます。
最後に
というわけで、今回は「チニングでどうしてもショートバイトが連発する原因と、上手くフッキングして針がかりさせる具体的なノウハウ」について解説してみました!
基本的に高活性期には何度もアタリがあるので、ショートバイトが多いからと言って焦る必要はありません。ただ実際にアタリがあるがボウズを食らった経験もあるので、あまりに掛からないと悩んでしまいがち。
クロダイの生態を理解して、上手くフッキングを決めるだけで劇的に針がかりする確率を向上させることが可能!チニングをするにあたって絶対に避けられないので、上手く工夫して対処してみてください。
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