どうも!釣り系動画のYouTube配信をしながら車で日本一周しているヨネスケと申します。現在で出発から約2ヶ月が経過しました!
旅をしながら動画配信をするため、軽バンにソーラーパネル+ポータブル電源を設置して運用しており、必要な電力は全て自家発電でまかなっています。
旅行中は電力の供給が難しく、走行充電だけでは足りないことが多いです。ソーラーシステムを導入することで、生活に必要な電力を全て自家発電可能になります。
- ソーラーパネル設置に必要な道具
- 自家発電システムを導入する具体的な手順
そこで今回は、これから長期車中泊等で「車にソーラーパネルシステムを導入したい!」という人のため、実際にシステムを導入した手順を紹介していきます!
目次
ソーラーシステム導入に必要な道具
YouTube動画でも詳しく設置方法を解説しました。
車にソーラーパネルシステムを導入するためには、最低限下記の道具を揃える必要があります。価格はピンキリですが、自分の場合は15万円ほどかかりました。
設置する車種や発電容量、バッテリーの種類や数によって予算が変わってきて、最低クラスでよければ5万円程度で導入することも可能です。
予算に合わせて選択するのが一番ですが、参考までに自身がシステムを導入するにあたり購入した道具類を下記にまとめておきます。
ソーラーパネル:2種類から選択可能!
車に設置できるような小型ソーラーパネルには大まかに分けて2種類あり、特徴や発電容量、価格が大きく異なります!用途に応じて選びましょう。
一般的なソーラーパネルは耐久性・発電容量に優れており、価格も安め。キャリアにも確実に固定できますが、アルミ枠に覆われているため大型で取り回しが大変。
一方、自由自在に曲げられる「フレキシブルソーラーパネル」はキャリアなしでそのままルーフに固定できます。ただし耐久性・発電量には劣り、価格も高めです。
気軽にソーラーパネルを設置する目的なら、間違いなく後者のほうがいいです。自身は長期的・かつ電力を安定供給したかったので前者を選びました。
ポータブル電源:バッテリーの種類により予算が大幅に変わる
自家発電目的でソーラーパネルを導入しても、単体では機能しません。発電した電力を一時的に保存しておく「バッテリー」を別途設置する必要があります。
DIYで設置する人の多くが車にも使用されている「カーバッテリー」を使用しており、取り付けが複雑で専門知識が必要ですが、安価に設置可能です。
一方、専門知識のない初心者には必要なパーツが全て一体化した「ポータブル電源」が便利。価格がやや高価ですが、事故の可能性を気にせず利用できます。
ソーラーパネルシステムを導入するにあたり、当初はポータブル電源と比べてコスパの良い「カーサイクルバッテリー一式」を購入する予定でしたが、複雑かつ様々な知識が必要なため断念しました。ソーラーパネルで発電した電気を家庭用電源でも使用可能にするための「インバーター」、発電状況を監視する「コントローラー」が必要、かつ配線を間違えてしまうと事故が発生する可能性もあります。
また最近のポータブル電源はかなり優秀で、総容量はカーバッテリーより劣っていたとしても「電力の変換効率」が優れているため、実容量で比較するとほとんど変わらないという記事を拝見したのも決め手となりました。「面倒臭いことは抜きにしてソーラーパネルを導入したい」という方は、ポータブル電源の購入を強くおすすめします。
車種専用のルーフキャリア
アルミ枠に覆われた一般的なソーラーパネルを設置する場合は、ルーフ部分に設置するためのキャリアを別途購入・設置する必要があります。
たいていの車種でメーカー純正のキャリアが用意されていますが、純正は高価なため社外品を利用しております。今のところ、特に問題は発生していません。
ソーラー専用延長ケーブル
ソーラーパネルからポータブル電源へ電気を引き込む際、パネルに設置されているケーブル単体では長さが足りないことが多いため、「延長ケーブル」があると便利。
変な配線をしない限りは、5mの延長ケーブルで十分足りると思います。専用のパーツを使えば、2枚のパネルを並列化して発電量を増やすことも可能です。
配線用工具・小物など
- 絶縁ビニールテープ
- クリップ
- パイプ
- はさみ
- 各種ドライバー
ソーラーパネルの配線を行うにあたり、上記の工具・小物を揃えておくと便利です。ケーブルを車内に引き込んで配線を行うなら必須となります。
これらはホームセンターにも発売されているので、足りないと思ったら買いに走ることも可能です。
ソーラーパネル設置までの具体的な手順
ルーフキャリアを車両に設置
それでは、道具類を買い揃えたらいよいよソーラーパネルを設置していきましょう!まずは車種専用ルーフキャリアを取り付けます。
取り付け方法は各説明書をご覧ください。ちなみに軽バンのルーフキャリアだけでもかなりの重量があったので、2人以上で作業を行うこと推奨です。
ソーラーパネルを木枠等に固定
ソーラーパネルの種類によってはそのまま設置可能なんですが、パネルを2台横並びに設置する場合に微妙に幅が足りなかったのと、単体だと固定力に欠けることが判明。
そこで少し面倒ですが、ソーラーパネルとキャリアとの間に木枠を作り設置することに!時間を食いましたが、これにより一気に耐久性が向上。
基本的にこの作業は必要ありませんが、耐久性をアップさせたい場合やキャリアの幅以上のパネルを取り付けたい場合に有効です。
車両への延長ケーブル配線作業
キャリアにソーラーパネルを取り付けられたら、ケーブルを車内に引き込みます。車に穴を開けるのが最も確実ですが、自身はバックドアの雨どいから引き込みました。
- バックドアの雨どいを通して引き込む
- サイドドアの雨どいを通して引き込む
- 車両底部のエンジンルームから引き込む
車に穴を開けずにケーブルを引き込む場合、主に3箇所から選ぶことになります。初心者の場合は配線がやや汚くなりますが、上記2つが簡単です。
ただし雨どいから引き込む場合、うまく配線を行わないと雨漏れする可能性があるのと、常にケーブルに負荷がかかるため断線する危険性もあります。
いずれの方法もケーブルをそのまま設置しただけでは汚いので、小物をうまく使ってキレイに配線する必要があります。
ポータブル電源を設置してケーブルを接続
ソーラーパネルの設置、車内への配線まで終えたら、あとはポータブル電源を設置して終了です。カーバッテリーと違ってケーブルを差し込むだけですぐ充電可能です。
これでソーラーパネルシステムの導入が完了です!今回は途中で構造変更を行ったため3日ほどかかりましたが、実作業だけなら1〜2日あれば十分設置可能だと思います。
実際に2ヶ月日本一周してソーラーシステムを使った感想
これらのソーラーパネルシステムを導入して、現在でおおよそ2ヶ月が経過しました!必要な電力のほぼ全てをソーラー充電のみでまかなっています。
ほぼ毎日のようにカメラを回して動画撮影を行っているのと、動画編集時のPCの消費電力がバカになりませんが、今のところ電源に困るシチュエーションは少ないです。
2日以上天候が悪化した状態が続くと電力不足に陥りますが、晴天続きなら常に電力が有り余った状態になりますし、本当に導入してよかった!と思っています。
現在はスマホ・カメラ・PC以外の電力は使用していませんが、日頃からYouTube配信や車内で仕事をしていなければ、簡易冷蔵庫等の運用も可能だと思います。
使用できる家電機器はポータブル電源の能力に依存しますが、大型のものを使用すれば炊飯器やケトル等も使用可能になります。
簡単に導入できるわけではありませんが、車中泊をしながら日本一周等を行うなら設置して損はないかと!