関西の瀬戸内海側を中心に、人気のタチウオ(太刀魚)釣り!夏場のシーズンになると、両手も広げられないほど釣り人が殺到します。
そんなタチウオ釣りですが、エサ釣りが一般的なもののフィッシュイーターなので、ルアーで狙うことも可能。
ロッドが持って行かれそうなほどの強烈なアタリと引き、海面で美しく映える銀色の魚体・・・一度タチウオのルアー釣りをやると、必ずハマってしまうと断言できるくらい面白い釣りです!
今回はタチウオのルアー釣りを始めるにあたって最初に揃えるべきおすすめタックルと、1匹を釣るためのファーストステップについて徹底解説していきます!
タチウオ(太刀魚)ルアー釣りの基礎知識
タチウオの特徴・習性
タチウオは普通の魚とは違い、刀のような形状をしていることから「サーベルフィッシュ」と呼ばれています。実際に見ると、非常に美しいです!
主にイワシやアジなどの小魚を捕食しており、夜になると浅場に移動して捕食を行います。「タチウオは夜釣りで釣るもの」という説はこれが要因です。
船から釣るターゲットとして人気なんですが、深場に移動する冬〜春の時期以外は堤防から釣ることができます。
ルアーでの釣り方としては、イワシやアジに似せたワームやルアーを泳がせることでスイッチを入れて食わせます。
死魚も積極的に食べるので、ワームをゆっくり動かして釣るのも効果的。エサ釣りの場合は餌となるキビナゴを止めて食わすことが多いんですが、これもタチウオの習性を利用しています。
回遊して魚を捕食しているので、時合になるとバタバタと釣れ続きます。ただし時合が短いのが特徴で、30分連発したと思ったらすぐに釣れなくなることも。
タチウオの群れが接岸していれば、夜中まで断続的に釣れ続くこともあります。
天候が曇っていれば明るいうちでも釣ることができるし、ルアーでの釣り方も色々と開発されているので、釣れないと思った場合は様々なパターンを試してみるといいですよ!
ルアーで狙う最大のメリットは、餌のウキ釣りや引き釣りと比べて「手返しが早い」点にあります。
タチウオは一度餌に噛み付いて攻撃してから捕食しますが、エサ釣りの場合はこの習性があるため針に掛けるまでに時間を置かないといけません。
仕掛けも長くてわずらわしく、潮の流れでウキが右往左往するため隣の釣り人とお祭りになることも。ルアー釣りの場合はタチウオが食った瞬間に合わせを入れられるし、お祭りも少ないです。
非常に時合が短い魚なので、数を伸ばすにあたって手返しが早いルアーが有利なわけですね!
タチウオ釣りに最適な時期・シーズン
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | △ | × | × | × | △ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
タチウオ釣りのベストシーズンは、初夏から晩秋です。
ただし、深場から各地域に順番に接岸してくるので、ポイントによって大きく釣れる時期がズレます。また湾奥エリアだと2月辺りまで釣れ続くことも。
そのため、事前に釣具屋さんでタチウオの釣果情報を確認してから釣りに行くのが吉。
出遅れると堤防に釣り人が殺到して大変なことになるので、情報をキャッチしたらすぐに釣りに出かけるのが一番です!
タチウオ釣りで揃えるべきタックル
タチウオのルアー釣りに向いているロッドとは
高活性の時は誰でも釣れるタチウオですが、特に1m級の大型が釣れる晩秋には渋いことが多く、「ロッドの感度」の違いで釣果が分かれることがしばしば。
「コンッ」という小さいアタリを感じて合わせられるかどうかで釣果が分かれるので、最低限感度の良いロッドを揃えておくといいです。
ルアーの重量は7g〜21g程度までのジグヘッド・ルアーを使うことが多く、細めのPEライン(0.6号〜0.8号)を使えるスペックも必要。
- 10g〜20g程度のルアーを問題なく遠投できる
- 低活性時の小さいアタリも捉えられる感度
- タチウオの強烈な引きをいなすことができる
- PEライン対応
「ソルパラワインドモデル」は太刀魚の専用ロッドの中で一番人気の竿で、安価に購入できる価格ながら問題なく釣りが出来る性能を備えています。
「インフィート SF サーベルフィッシュ」は自身も使用していますが、専用ロッドとしては1万円前後と少し値が張るものの高感度仕様でタチウオのショートバイトを捉えられるので、渋い時には釣果に差が出ます!
活性が引くときは小さいアタリが頻発するときがあり、ロッドの感度が低いと釣果が伸びません。隣の釣り人より多く釣るためには、こういうところで工夫するといいですよ!
タチウオに最適なリール選択について
タチウオ釣りでのリールについては、それほどこだわる必要はありません。シーバス・エギング用の2500番〜3000番のスピニングリールで代用できます。
最近の釣り用リールは安価なものでも性能が高いものが多く、1万円も出せば高性能な製品を購入することが出来ます。
- 10g〜20g程度のルアーを問題なく遠投できる
- PEライン0.6号〜0.8号を100m以上巻ける
- 長時間シャクリ続けても疲れにくい軽量性
「レブロス」「ナスキー」ともに実売1万円以下の価格で手に入りながら、釣り初心者でも十分活用できるコストパフォーマンスの高いリール。
巻き心地やドラグ性能など、タチウオ釣りにおいては全く問題にならないレベルです!まずはこの辺りのリールから買ってみて、徐々にステップアップしていくのがおすすめ。
ラインシステム・リーダー・ワイヤーなど必要なもの
タチウオのルアー釣りでは、メインラインに細めのPEラインを使います。渋いときには地味なアタリが多く、高感度が必要なため。
非常に歯が鋭い魚なので、ルアーの前にワイヤーリーダーを取り付けます。食いが悪くなることもあるので、極太のフロロカーボンラインを用意しておくと色々な状況に対応できます!
メートルクラスになると非常に引きが強くなりますが、魚体は軽いので細めのラインでOK。1m超の大型タチウオがヒットしても、細糸でファイト〜抜き上げまで対応できます!
- メインライン:PE0.6〜0.8号
- リーダー:フロロorナイロン12lb〜16lb(3号〜4号)
- ワイヤー:先端に10cm〜15cm程度のワイヤーリーダー
おすすめのルアーは?どれが釣れる?
タチウオ用のルアーは各メーカーから様々な種類が販売されていますが、基本はより生魚に近い「ワーム」を使うことになります。
いくつか釣り方のバリエーションがあるので、釣れない場合は何種類かワームを用意しておいて順番に試してみるといいですよ。
それぞれ、時間帯や活性に合わせて使いわけるとテンポ良く数釣りをすることが出来ます。
▲手軽にタチウオを狙うなら、安価なこちらのセットがおすすめ♪
▼タチウオのルアー釣りで特に釣れるワームは下記にまとめました!
爆釣間違いなし!?タチウオ釣りにおすすめのルアー・ワーム
タチウオをルアーで釣るコツとファーストステップ
ここからは、いよいよタックルを揃えて釣りに出かけるステップです!
最初の1匹を釣るため、さらに数を伸ばしていくために必要なノウハウを掲載していきます。
実は腕の差が出やすいルアーのタチウオ釣り
タチウオは時合になるとバタバタと釣れてくれますが、一方で数を伸ばすにあたっては腕の差が顕著に出ます。
同じ釣り場でも、10匹以上釣る人とボウズの人が出てしまうことも多々!自分の経験でも、一晩で2桁釣ったのに周囲は数匹・ボウズの人が多かったこともありますし、逆のケースもあります。
渋いときには数匹釣るのも難しく、何も釣れずに終わってしまうことも。これは、タチウオがルアーの動きやタナにシビアなため起こります。
タチウオが釣れる時間帯
タチウオが釣れる時間帯に関しては、朝マズメ・夕マズメにチャンスがあるのと、夜間の釣りが基本となります。
しかし明るい時間帯にバタバタと時合が訪れることもあり、それ以降釣れなくなることもあるので早めにポイントに到着するのが理想です。
朝マズメを攻めるなら日の出の2〜3時間前、夕マズメも同じく日没の2〜3時間前には到着しておくと吉。ただし人気の釣り場の場合はすでに埋まっていることもあるので、注意すること。
タチウオ釣りで気をつけるべき「タナ」の攻略法
この釣りで一番重要になるのは、「魚のタナ」です。タチウオは頻繁に層を変える魚で、特定の層を通さないと食わないことが多いんですよ。
釣り場に到着したら表層から底までじっくり攻めてみて、タチウオのいる層を探します。今ルアーがどの辺りを泳いでいるのか確認するため、着水してから「1秒…2秒…」とカウントするとよいです。
一度釣れると群れで固まっていることが多いので、同じ層に通してみましょう。ただしずっと同じ場所で釣れるとは限らないので、「どの層にいるか突き止める」という意識を持つことが大切。
タチウオ釣りで有効なルアーアクション
高活性は適当にルアーを投げていても釣れるタチウオですが、こちらも活性が低いときは「わずかなルアーアクションの差」で釣れるかどうかが決まってきます。
基本は「ルアーのただ巻き」、好活性時はロッドをシャクってダートさせる「ワインド釣法」、弱った小魚を演出する「デットスローリトリーブ」「ルアードリフト」など色々なバリエーションがあります。
タチウオが目の前にいなければどうやったって釣れませんが、アクションを変えることで連発するケースが何回もあったので、試行錯誤することが釣果への近道となります。
おわりに
タチウオは釣れない時の対処法がいくつかあって、それぞれ状況によって釣り方を使い分けると連発することも!
それぞれ釣り方を解説しているので、もし釣果が伸びなければ下記の方法も試してみてください。
それでは!
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もうタチウオシーズンですね。
兵庫突堤は早くから釣れますか私が行く芦屋浜は先々週の週末に爆釣が来ましたよ
実は先週行ってきたのですが場所取りを考えていつもより早くいっていつも入れない西側に陣を取りましたがほとんど誰も釣れず。後で分かったのはこの日は東側が釣れ西は渋いとの事。
運が悪かったです。いつも通りに行けば場所が取れず自然に東端の方になっていたのに・・残念です。
よねすけさんが書いているタックルですが
ロッドなんですが実は今まで8.7Fロッドでパワーシャッドのただ巻きでしたが
今年はワインド系をしようと 新しいロッド クロステージ エギロッドM 8.7Fを買いました。
慣れないワインドですが 正直言って8.3Fの方が良かったと思ってます。
ちょっとアクションで上に弾くのが疲れます。
自宅に帰ってバスロッドで練習すると弾きやすかったです。
ワインドって竿を下げてから直ぐに上げる。また上げるのも跳ねるように弾くんですよね。
手首が疲れますね。
私としては10月には武庫川でハゼ釣り、須磨方面にカワハギを狙い、北公園にシーバス狙い(夕方タチウオ、シーバスが釣れない時はアナゴで土産を)を計画中です。
いつもいく芦屋浜のタチウオは10月に1回良ければ良いですが毎年11月 12月にタチウオです。
よねすけさんは年末まで狙う釣りを計画してますか?
ゆきなりさん、コメントありがとうございます!
もう芦屋浜でも数が釣れはじめているんですね!当日の潮の流れなどでどの方面が釣れるか、かなり変わってきますよね。顕著に反応が違うので、なんとかして事前に釣れる場所を読むことはできないか・・・と試行錯誤中です^^;
ロッドの長さに関して、参考にさせていただきます!
実はこの記事を書いたあとに自身でも8.3ftのワインド専用ロッドを購入しまして、色々と試しています。おっしゃるとおり、ワインド専門にやるなら8ft以上だとシャクる動作で手首に相当負担がかかるので、足場の低い場所なら6ft程度でも問題ないと思います。
以前は9ftのシーバスロッドをワインドに使っていましたが、一応釣りはできるものの疲労が激しくて続けるのが難しかったですね。
ただ一つだけ懸念事項がありまして、これまでタチウオ釣りをしていて反応が渋い時、急なバイトを弾いてしまうことがありました。
9ftの硬いロッドだと渋い時期には厳しいな〜と思ったんですが、バスロッドだとバイトを多数弾いてしまいませんか?問題なければ、ぜひ短いロッドも採用してみたいと考えております。
釣行計画、いいですね!今後、11月以降は芦屋浜のタチウオ釣り師も減ってサイズも上がりますもんね。
自身は年末まで関西方面にいるかどうかがわからないんですが、もし関西で釣りを続けるようなら年末年始までタチウオを狙いに行く予定ですw