アジング・メバリングなどのライトゲームでは、主にジグヘッド単体(ジグ単)のシンプルなリグで釣りを展開することが多いです。
確かに漁港などメジャーなスポットではジグ単でも攻略できますが、激流エリアや向かい風が厳しいポイントでは軽量すぎるし、シンカーを重くするとナチュラルに誘えなくなります。
そこで!今回は、激流エリア・向かい風をなんなく攻略し、沖に潜む大型メバルを仕留められる「スプリットショットリグ」の仕掛けと攻略について解説していきたいと思います!
スプリットショットリグとは?基礎知識を解説
「スプリットショットリグ」とは、軽量ジグヘッドorノーシンカーフックの30cm〜1mほど手前にシンカーを取り付け、遠投しつつナチュラルにワームをアクションできるリグのこと。
バス釣りでは良く使用されますが、アジ・メバリングではそれほど出番は多くありません。ただ最近では出番が増えているのか、ライトゲーム専用のシンカーも多数発売されるようになりました。
最大のメリットは、通常なら攻略できない沖のポイントを向かい風でも遠投でき、違和感のないアクション・吸い込みを実現できる・・・と本来は実現が難しい2つの要素を両方とも実現できる点にあります!
特にメジャーな釣り場では、手前は釣り荒らされて小型しか釣れないor全く釣れないこともしばしば。スプリットショットなら、沖の深場をねらってランカーサイズを釣り上げることが可能に!
スプリットショットの仕掛けと使用するタックル
スプリットショットリグでは、通常より重いシンカーを使って遠投するので7ft〜8ft前後と長めのロッドが使用しやすいです。当然、飛距離を出しつつ強度も得るために極細PEの使用が基本。
シンカーの重量は状況によって使い分けるので、複数用意しておきましょう!2g〜10g程度をバランス良く揃えておくと、どのような状況にも対応できます。
フックについては、ノーシンカーでも〜0.5gの軽量ジグヘッドでもOK。前者だとより自然に誘うことができ、後者だと海中で安定した姿勢で扱えます。
▲フックは専用のものを使うか、0.5g程度の極軽量ジグヘッドがおすすめ。カブラもいいよ!
スプリットショットで使用するシンカーについては、海釣りで良く使われる「ガン玉」でも使用できます。が、どうしてもラインに挟み込んで使用する関係上、切れやすくなってしまうのも事実。
使用するラインが細いので、使用するたびにずれてしまうというデメリットも。本格的にスプリットショットを使用するなら、ライン上に固定できる専用シンカーがあると便利です!
ガン玉はガン玉で、途中からサクッとシンカーを追加or外せるというメリットもあるので常に持ち歩くようにはしています。予算がないなら、ガン玉単体でもOKです。
アジング・メバリングにおけるスプリットショットの攻略法
スプリットショットを使用するメリット・デメリット
▲オモリは専用の「アルカジックジャパン」のものがおすすめ。
スプリットショットリグを使う最大のメリットは、風・波があっても飛距離が出る・強制的に沈められるオモリと、自然に誘える極軽量ジグヘッド・ノーシンカーフックが付いていることです。
ジグ単では到底釣りができない状況でも、スプリットショットなら攻略可能!特に大型個体は外洋の海にいることが多くて、荒れていることもあるので心強いです。
普段はジグ単セットで使っておいて、向かい風など釣りがしづらい状況や「沖に大型個体が着いている!」とわかったときに仕掛けを取り替えて使用することが多いです。
スプリットショットリグのデメリットは、針の前にオモリが来るのでどうしてもラインが絡まりやすいことですね。
シンカーが前に来るので、ジグヘッドと比べてアクションが吸収されてワームに伝わりづらいのもデメリット。ただし、「魚に違和感を与えにくい」というメリットも同時に存在します。
ライトゲームではもっともジグ単が使いやすく、かつ実績も多いので基本はジグ単を使用し、特殊な状況下でのみスプリットショットを使用する方法がおすすめ。少なくとも、万能選手ではありません。
激流エリアをスプリットショットで攻略する方法
スプリットショットはジグ単と比べるとアクションもシンプルなので、初心者の方でも取り組みやすいかと思います。
普段使っている激流エリアでは、重いシンカーを使用して一気に遠投してボトムまで沈ませます。表層〜中層を中心に探るなら、フロートリグやジグヘッドリグのほうが探りやすいので省きます。
基本は着底させたあと、リフト&フォールやボトムから少し浮かせた状態でただ巻きorステイでヒットすることが多いです!着底後にワームがナチュラルに漂い、食いの間を自動的に与えてくれます。
スプリットショットにおすすめのオモリ・フック
アルカジックジャパン スプリットシンカー
スプリットショットリグに使用するシンカーですが、すでに解説したとおりガン玉ではなくて専用の「アルカジックジャパン」製がなかなか使えます。
シンカーの前後にゴム管を装着して固定することができるので、ガン玉と比べて「投げるたびにシンカーがずれる」ということがありません。
リグを交換する際はゴムを付けなければいけないので面倒ですが、最初からプラスチック製の専用パーツを取り付けていれば、ジグ単からスプリットショットへ素早く交換することができます。
がまかつ シングルフック513THEメバル
スプリットショット用のフックに関しては様々な製品が発売されていますが、自分はメバリング用の専用フックを使用しています。
ワームのズレを防止する形状になっているほか、シャンクが長いのでサイズが大きめのワームでも取り付けられる点が気に入っています。フックに関してはなんでもOKです。
もちろん、ノーシンカーではなく0.5g前後の超軽量ジグヘッドが役立つこともあるので、両方用意しておくと幅広いシチュエーションで使用できるようになりますよ!
おわりに
というわけで、今回は「アジング・メバリングなどライトゲームで活躍するスプリットショットリグの仕掛け・実際の使い方」について解説してみました!
一般的な漁港で釣りをするなら不要ですが、激流エリアや深場を攻略する際には非常に役立つので、用意しておいて損はありません。これまで、何度もお世話になっています。
シンカーやフックを揃えるだけなら、ほぼ予算も必要ないので購入してみてください!