身近な堤防で手軽に青物が狙える「ライトショアジギング」。簡単なタックルでも始められるのが最大の特徴で、手元のリールでも釣りを楽しめるかも!
ロッドと比べると「リール」に高い性能は必要ないものの、1日中ルアーをぶん投げるので、「最低限の剛性」がないとやり取りの最中に破損する可能性も・・・!
そこで、今回はライトショアジギング初心者に向けて、
- ライトショアジギング用リールに求められる性能
- 初心者・中級者向けリールの違い
- 本当に使えるコスパ抜群のおすすめリール紹介
について、これまで100匹以上の青物を釣ってきた経験から「本当に使えるリール選び」を解説していきたいと思います!初心者の方はぜひ参考にしてください。
ライトショアジギング用リールの選び方:3つの機能に注目
100g以上のルアーをぶん投げ、巨大青物を相手にする「ショアジギング」では専用リールがないと話になりません。その分、予算も跳ね上がります。
しかし軽量ルアーを扱い、小型・中型青物とやり取りする「ライトショアジギング」では一般的に使われる3000番程度のリールでも全く問題ありません!
唯一気をつけておくべきは、冒頭でも書いたとおり1日中リールを扱うので消耗が早く「破損」する可能性があること!最低限の剛性を備えたリールを購入すると安心です。
- リール番手は2500番〜4000番(PE1〜1.5号を150m以上巻けること)
- 1回転辺りの巻き糸量が多い「ハイギア」モデル
- 1日中釣り続けても破損しない最低限の剛性
リール番手の選び方:3000番〜4000番が最適
スピニングリール選びで最も重要となるのが「番手」の選び方です!ライトショアジギングの場合は、対象魚種やポイントに合わせて2500〜4000番を使用すればOK。
番手が上がるほどサイズも大型になるので、剛性・ラインキャパシティ・ドラグ性能全てが向上します。ただし重量も増すので、せっかくの気軽さがなくなってしまうデメリットも。
といっても4000番以下の番手なら300g以下のリールが大半ですし、あまり考えなくても大丈夫。それよりも、対象魚種に合わせて選ぶことのほうがよほど重要です。
- 普段は他の釣り、たまに青物を狙う:2500番
- 小型青物中心・エギングなどと併用:〜3000番
- 中型青物まで視野に入れる、シーバスなどと併用:4000番
ギア比の選び方:ハイギアモデルがおすすめ
▲ハイギアモデルの場合、ダイワなら「H」シマノなら「HG・XG」などと表記されている
リールには番手によってハンドル一回転辺りの巻き糸量が決まっていますが、「ハイギアモデル(HG)」を選ぶことで高速にラインを回収できるようになります!
青物は高速で泳ぐルアーに食いつくことが多いし、どこを回遊するかわからないので「突然目の前でナブラが発生!青物の群れを発見!」などという状況が頻繁に発生します。
一回転辺りの巻き糸量が多ければ、それだけ素早く回収できるため釣れるチャンスが広がるんです!疲労軽減のためにもハイギアモデル推奨です。
- PG(パワーギア)・・・一回転辺りの巻取り量が少ない代わりパワーが強い
- HG(ハイギア)・・・巻取り量が多いがややパワー不足
- XG(エキストラギア)・・・非常に巻取り量が多いが、ハンドルも重い
唯一の欠点は、ハイギアモデルを選ぶと万が一大物が掛かったときに巻き糸量が多い分、ハンドルを回せずやり取りに苦戦すること。(※)
ただライトショアジギングは大型青物を専門に狙うわけではないので、ブリやヒラマサが掛かるとやり取りだけで30分以上掛かることも。
最初から大型青物を狙うなら、100g以上のジグを投げれる「ショアジギング用タックル」を揃えたほうがいいので、ライトショアジギング用に購入するなら「ハイギアモデル」がおすすめ。
最低限必要な「リールの剛性」:フルメタルボディが最強
ルアーを1日中投げ続け、大型青物がヒットする可能性もあるのがライトショアジギングなので、破損しないよう最低限リールの剛性も必要になってきます。
通常のルアー釣り以上に消耗するので、安いリールを買うと破損します。全面プラスチック製の安物は論外で、最低でも5千円以上のリールを購入したほうが安上がり。
最近のリールは軽量なアルミボディ仕様の多いんですが、剛性を追求するならフルメタルボディのモデルが一番。ただ大型青物を専門に狙わないなら軽量素材でも問題ありません。
入門に最適!1万円前後の高コスパスピニングリール
1位:ダイワ フリームス
1万円前後の価格で販売されている「ダイワ フリームス」。全体がフルメタルボディなので剛性が高く、雑に扱っても破損する気配がありません。
全体のデザインも非常に優れており、パッと見は3万円以上の高級リールにしか見えません!ドラグ性能等も特に問題なく、本格使用にも向いています。
同価格帯・同番手のリールと比べると20g〜50g重いという点が最大のネックですが、3000番程度の小型番手を使うならそれほど問題にならないかな、といった印象です。
▼フリームスの解説・実際に使ったレビュー記事はこちら
1万円台の高性能リール!漆黒カラーの「ダイワ フリームス2506」実釣レビュー(姉妹サイト)
2位:シマノ ナスキー
これからライトショアジギングを始める人におすすめしたいのが「シマノ ナスキー」。実売価格1万円前後で性能も申し分なく、小型青物中心なら全く問題なく使えます!
必要最低限の性能・剛性を備え、安価ながら軽量仕様なので長時間使っていても疲労しにくいです。最近は低価格帯のリールでも性能の良い製品が多数発売されています。
唯一、一部パーツに致命的な欠点があるものの、青物狙いなら問題なし。高価格帯の機種のほうが性能に優れるのは当たり前ですが、「そこそこ」でよければナスキーで十分!
▼ナスキーの解説・実際に使ったレビュー記事はこちら
【1万円以下のリール】16ナスキーの実釣レビュー!高性能だが致命的な欠陥あり・・・。
【おすすめ】中級者にピッタリの高性能スピニングリール
1位:ダイワ EMMS
実売価格1万5千円前後と安価ながら、優秀な機能を搭載している「ダイワ EMMS」。自身はこのリールを使って数々の青物を釣り上げてきました。
最大の特徴は「ザイオン」という軽量素材を使用しているため、他機種と比べて〜50g程度軽量なこと。「どれだけ投げ続けられるかで釣果が決まってくる」ので、軽量性は重要!
基礎性能はストラディックのほうが上ですが、使っていて不満に感じたことは一切ありません。耐久性は多少落ちるものの、1年以上使用しても故障するようなトラブルはなし。
青物以外にも、シーバス・タチウオなど他魚種を狙っていきたい人にはおすすめ!
▼EMMSの解説・実際に使ったレビュー記事はこちら
【実釣インプレ】ダイワ「EMMS(エンブレム)3012H」を3年間使ったレビュー
2位:シマノ ストラディック
基礎性能の高さが特徴の「シマノ ストラディック」。ドラグ性能・巻き心地・飛距離などリールに必要な機能は全て上位機種並みで、実売価格2万円以下を実現している夢のようなリール!
剛性を重視して作られていて、少し自重はありますが簡単には破損しません。防水性能も高く、仮に潮を被ってしまっても問題なし。
安物のリールだと使っているうちに「あれが必要、これが必要」などと欠点が見えてきますが、少なくともこのランクのリールを購入しておけば不満が生まれることはないですね。
おわりに
というわけで、以上「ライトショアジギングに必要なリールの性能とおすすめ製品」を解説してみました!全て1年以上の実釣経験から必要な機能などを判断し、記事を作ってみました。
下手なリールを使った結果、大物を掛けてリールがぶっ壊れた・・・!という声も実際に聞くので、慎重に選ぶことをおすすめします。
一度購入すれば他の釣りにも使いまわせるので、満足いく性能のリールを購入したいところ。
もしこれから大型青物を本格的を狙いたい!という場合は専用リールの紹介もしているので、そちらもチェックしてみてください。
▼大型青物にも使える!ショアジギング専用リールはこちら
【対象魚種別】ショアジギングに最適なリールの選び方とおすすめ製品
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