「せっかくショアジギングをやりに来たけど、強風で釣りにならない!」
特に青物を狙う場合、外洋に面した堤防で釣りをすることが多いので強風の影響を受けやすく、困ってしまうことが非常に多いです。
最大の問題は「強風でルアーが流されて遠投できない」「ラインが流されてアタリが取れない」ことの2つで、逆に言うとこれらを解決さえすれば問題なく青物を釣り上げることができます。
今回は、ショアジギングで強風時でも上手く青物を釣り上げる方法を解説していきます!ぜひ、困っている人は参考にしてください。
強風時最大の問題はルアーが遠投できないこと
低弾道でルアーを飛ばして飛距離を稼ぐ
まず第一に、強風下のショアジギングで困るのが「強風で煽られて飛距離が伸びない」こと。向かい風だとモロに影響を受けるし、横風でも飛行姿勢が崩れて全然飛びません。
自分の場合、どうしても強風で飛ばないときはキャスト時にラインを放すタイミングを遅らせて「低弾道」でルアーを飛ばします。この方法だと、あまり風の影響を受けずに飛ばせます。
ラインが放すタイミングが遅すぎると、ルアーを海面に叩き付けてしまいますが^^; 何度かやっていると、低弾道で飛ばせるようになります。ほんの少し遅らせるイメージで投げると上手くいきます。
低重心・高重量のルアーで無理やり飛ばす
強風が吹いている状況だと、20g〜40gの軽量ルアーを扱うライトショアジギングは一気に不利になります。本格的なショアジギタックルと普段はそれほど変わりませんが、強風時ほど顕著に差が出ます。
普段はMAX100gのロッドで60g前後のジグを投げているんですが、どうしても飛距離が出ないときは80g〜100gに変更して無理やり飛ばしています。
飛行姿勢が安定しないと重くしたところで飛びませんが、気持ちゆっくり目に投げると重量で向かい風も気にせず飛んでいきます。強風用に重めのルアーを用意しておきましょう。
風裏となるポイントへ移動して風を味方につける
▲沖堤防なら風を味方につけやすい
向かい風が吹いているとき、一番いいのは風裏になるポイントへ移動すること!といっても、外洋に面した堤防で釣りをしている場合は列島の反対側に移動することになるので、現実的ではありません。
良く青物を釣りに沖堤へ出かけることが多いんですが、小さい島や沖堤・沖磯などだと簡単に風裏に移動できるので、強風時にも強いです。ただし安全面に注意。
風に乗せてルアーを投げると簡単に100m以上飛んで行くので、できれば釣行前日に風速・風向きを情報収集しておき、釣り場を決めると強風を気にせず釣りを続けることができます。
ラインが流されてアタリを察知できない問題
糸ふけを極力回収してラインが流されるのを防止する
強風時には飛距離が出ない問題以外に、もう一つ青物を釣り上げるにあたって致命的な問題が発生します。それは、ジグをフリーフォール中にラインが流されてしまい、アタリを取れなくなること。
風が強すぎるとアタリどころか着底のタイミングすらわからなくなってしまうことも。根本的な改善は難しいんですが、強風時には糸ふけを極力回収して流されるのを防止しておくのが吉。
PEラインが太すぎると流されやすくなるので、可能なら細めのラインを使うと糸ふけを防止できます。もし横風なら、正面ではなく斜めに投げるなど少しの工夫でも解決できます。
プラグ類を利用して確実にアタリ取っていく
過去にあまりの強風でラインが流されすぎて全く釣りにならないことがあったんですが、このときはメタルジグの使用を諦めてプラグを使うことにしました。
フリーフォール以外にも、ジグをシャクるときに一定の糸ふけが出てしまい、強風下ではラインが流されてアクションがぐちゃぐちゃになります。ただ巻き以外では強風下には適していません。
逆にプラグなら常にテンションを張っているので、風を気にせず引いてこれます。アタリも簡単に取れますが、ジグに比べると遠投できないので「鉄板バイブ」など飛距離の出るルアーを使ったほうがいいでしょう。
ラインコーディング剤を利用してガイド絡みを防止
使用しているPEラインが細めだと、強風時にラインが流されない変わりに頻繁にガイドへと絡んでしまいます。糸絡みを防止する「Kガイド」を使用していればマシですが、強風下ではどんなガイドでも絡みます。
糸絡みの原因はPEラインの「ハリ・滑りがない点」にあるので、あまりにガイド絡みが多いようであれば「PEでシュッ!」などラインコーディング剤を使用するとトラブルが減りますよ!
ラインの滑りを良くして強風でも飛距離が伸びやすくする・・・という効果もあるので、ショアジギングには必須の道具です。自分は毎回持ち歩いて使用しています。
最後に
というわけで、今回は「強風下のショアジギングで青物を釣り上げる方法とトラブル対応方法」について解説してみました!
重量級ルアーを使用している時点で他のルアー釣りよりは強風に強いんですが、一方で「飛距離に釣果が左右される」側面もあるので、何も対策がないと厳しいです。
強風下で全てのトラブルを避けることはできませんが、今回の方法を使えば少しでもトラブルを回避することができます。ぜひ、参考にしてみてください!