ショアジギングのメインターゲットとなる青物ですが、釣り場選びの際に可能な限り水深のあるエリアのほうが釣れやすいのか?浅場でも釣れるポイントはあるのか?気になるポイントですよね。
結論から言ってしまうと、自分のホームグラウンドでは水深3〜5m以下でも、あるパターンが成立すれば爆発的に釣れます。ただし、条件が揃わないと全く釣れなくなります。
今回は、ショアジギングが成立する釣り場の水深と、深場ほど青物が釣れるのか?浅場でも釣りが成立するポイントはあるのか?について実体験から考察していきます!
深場のほうが潮流&水深が安定していて釣れやすい
青物を狙う際の大前提として、基本的に深場のほうが潮流&水深が安定していて釣りやすい傾向にあります。活性の高低はともかく、青物側からしてみると生息しやすいわけです。
ハイシーズンの夏〜秋には堤防付近まで接岸しますが、普段は浅場・深場を回遊しています。極端に浅い場所よりも、深場のほうが身を隠す場所が多く環境が安定しているのは間違いありません。
特に顕著なのがサーフでの青物釣りで、基本的に遠浅の釣り場では釣れません。一部例外もありますが、岸から30mの位置でドン深になっているエリアのほうが実績が高いです。
他にも、大物ほど釣り場のなかでエグレ・カケアガリになっている場所に生息する傾向があります。地元の釣り場でも大型ほど特定のスポットを回遊しているのは有名な話。
海が荒れたときなどは普段よりも深場へ移動しますし、水温差が激しい状況でも深場に落ちる傾向があります。
普段の釣行でも滞在している層が浅いか深いかはともかくとして、最低でも水深5m以上はある釣り場での実績が高いです。それでは、浅い場所で青物を釣ることはできるのか?
浅場でショアジギングをして青物は釣れるのか?
条件次第でショアジギングは水深3〜5m以下でも成立する!
▲お気に入りの浅瀬ポイント。一見青物など釣れないように見えるが・・・。
実は・・・冒頭でも説明したとおり、特定の条件が揃ったときのに水深3m〜5m以下の釣り場でも青物を釣ることができます!
地元エリアの一つに「普通なら青物がいないような水深3m〜5mの浅いエリア」があるんですが、極端に長い堤防から小波止が飛び出している&近くに水深15m以上の深場がある、という特殊な条件になっています。
この釣り場は普段から青物が入るわけではありませんが、ちょうど長い堤防沿いに小魚が回遊するようになっていて、小波止周辺の浅場が「餌場」になっているんです。
普段は青物の気配さえありませんが、朝マズメなど小魚が回遊してくるタイミングに限り大規模なナブラが発生します。しかも、不思議なことに大型青物ばかりヒットするんです。(理由は不明)
残念ながら足場がテトラになっているためラインを切られてばかりなんですが、これまで推定〜90cm程度のブリ、〜1mのサワラを何回も目の前でバラシました。姿は確認できたのに!
ずっと「基本的に青物は深場しか釣れない」と思ってたんですが、このようなポイントを発見したために「条件次第では3〜5m以下の浅場でも釣れる」と認識を改める結果に。
ちなみに余談ですが、最初はこのポイントでまさか青物が釣れるとは思っていませんでした。結果的に地元の釣り人に教えてもらったおかげで素晴らしい釣り場の発見につながったわけです。「どうしても青物を釣りたい!」と思ったら、地元の人に聞けば教えてもらえるかもしれません。
浅場のショアジギング攻略法:早めアクションで攻める
しばらくこの特殊な釣り場へ通いながら、青物の攻略パターンを編み出していきました。深場との違いがあるか?を探っていたんですが、浅場ほどルアーを見切られやすい傾向にあることがわかりました。
単純に太陽光が海中まで届きやすいからだと思うんですが、深場なら日中でも釣れるのに、不思議と朝マズメのタイミングしか反応がなかったんですよね。ナブラは発生しているのに。
地元の釣り人を見ていると、浅場で小魚の泳がせ釣りをして大量のブリを釣っていたようでした。ここから考えるに、浅い場所ほどルアー釣りには不向きなのだと思います。
この場所は浅場かつ底の形状が荒く頻繁に根掛かりしてしまっていたので、ジグではなくプラグ中心で攻めていました。ただしミノーや鉄板バイブを使っても日中は見向きもされないことが多かったです。
あくまで一つの釣り場で編み出して事例ですが、一応2年ほど通って出した結論なので他の釣り場でも通用するかと思います。浅場でショアジギングをする際は参考にしてください。
ただし事前に紹介したとおり、普段から浅場に滞在しているわけではないので回遊がなければ全くといっていいほど釣れません。ムラが激しいので、ボウズを覚悟して釣行する必要があります。
青物は水深ではなく「潮流・ベイトの有無」で判断しよう
今回の素晴らしい経験から、青物のポイントを探すときは水深など表面的な条件だけでなく、釣り場を良く観察して「潮流の早さ・周囲の水深変化・ベイトの有無」で判断しよう、と決断しました。
水深はあくまで必要条件であって、必ず必要な「絶対条件」ではありません。深場のほうが安定して釣れるのは事実ですが、浅場でも条件次第では他の釣り場より爆発的に釣れることもあります。
海の状態をしっかり観察しつつ、試しに針のついていないルアーを投げこけばおおよその水深やカケアガリの有無を発見することができます。
これらの条件をチェックしつつ、釣れるポイントを探してみてください。
最後に
というわけで、今回は「ショアジギングが成立する水深と、深場でしか釣れないの?浅場で釣れる場所はある?」という点について解説してみました。
普段通っているホームグラウンドは紹介した釣り場を除いて深場ばかりだったんですが、たまたま素晴らしいポイントを発見することができました。
全国的にも似たような釣り場はいくつもあると思いますが、いい場所に限ってなかなか表に出てきません。実際に釣り場を探すときは地元の釣り人などに聞きながら、探ってみてください!