メバリングでは、魚のアタリを伝え取り込めるかどうかを決める「ライン」の選択が超重要!メバルの微妙なアタリを捉えるためには、超高感度&強度の高いラインが必須。
釣り用ラインには「ナイロン・フロロ・エステル・PE」の4種類あるんですが、メバリングではそのうち3種を用途・目的に合わせて使い分けます。
今回は、10年間メバルを釣ってきた経験から「メバリングに最適なラインの種類・特徴と、それぞれおすすめの製品を徹底比較」してみたいと思います!
メバリングに必要なラインの特徴:高感度・高強度
メバリングでは、一体どのようなラインの性能が必要なのか?それぞれ素材によって特徴・長所や短所も大きく異なるし、ポイントや状況によって釣り方も変わるため一概には言えません。
ただ!メバルに繊細なアタリを伝える高感度、不意の大物に対応できる強度、ナイトゲームでも絡まらないトラブルレス・・・など共通して必要な機能も存在します。
素材によって高感度のレベル、比重・浮力や同じ強度でも細くて遠投できるラインなど全然違うので、それぞれ狙うポイントや魚体の大きさによって変更するのが一般的。
- ラインの操作性:極細でも操作性が高い・トラブルレス
- ラインの感度:伸び率が低く確実にアタリを捉えられる高感度
- ラインの強度:同じ細さでも強度の高いもの
- ライン素材別で異なる比重・浮力
ラインの操作性:極細でも操作性が高い・トラブルレス
1g以下の超軽量ルアーを扱い、目が見えないナイトゲームが多いメバリングでは「ラインの操作性」も非常に重要!特に初心者ほどライントラブルを起こしがち。
クセの強いラインだと、強度はあるが少し油断しただけでラインが絡まってしまい、釣りが続行不可!というトラブルに遭遇することも多々あります。
ラインの素材ごとに使いやすさは大きく異なるんですが、トラブルレスという点でいうと「ナイロンライン」が最強です!メバリング入門にはまさにうってつけの素材。
ラインの感度:伸び率が低く確実にアタリを捉えられる高感度
メバルは大型になるほどアタリが繊細になり、「ん?今のはアタリなのか・・・?」と判断が難しくなっていきます。小さいアタリを感知して積極的に掛けにいく必要があるんです。
高感度に関してはロッドの性能に依存するものの、ラインの性能も重要。特に感度の高いPEラインを使えば、1g以下のルアーで海中の様子・着底のタイミングが手に取るようにわかります!
ラインは海中で一定の割合で伸びていくんですが、伸び率の低い「フロロカーボン・PEライン」は感度が高め。ただし扱いづらく、トラブルが発生しやすいデメリットも存在します。
ラインの強度:同じ細さでも強度の高いもの
小型狙いでメバリングをしているとき、不意に大型のメバルやシーバスなど外道が掛かることもあります。その際、強度の低いラインではどうしても切れる確率が高くなります。
軽量ルアーを扱う関係で超極細ラインが使用されますが、不意の大物を確実にキャッチするためには、リールのドラグ性能と合わせて強度の高いラインが不可欠!
同じラインの太さであっても、「PEライン」のように強度が高いものや根ズレに強い「フロロカーボン」も存在します。ただし感度同様、トラブルも多いので要注意。
ライン素材別で異なる比重・浮力
ラインの素材ごとに比重・浮力が異なり、得意な釣り方も異なります。表層を中心に狙う・潮に乗せて釣るなら浮力の高いもの、深場中心に釣りをするなら比重のあるラインが最適です。
「PE>ナイロン>フロロ」という順番で比重が重くなっていき、同じルアーを使っていても浮かぶやすくor沈みやすくなります!
比重以外にも考えるべき点は様々あり、感度・強度などに比べると優先度は低め。ただ使うルアー・リグごとに比重の異なるラインを使うと、様々な状況に対応できるようになります!
メバリング用ラインの素材別メリットとおすすめ製品まとめ
メバリング用のおすすめラインと素材別の特徴を紹介していきますが、「どれか一つがいい!」ということはなくて、使い分けることであらゆる状況に対応できるようになります。
今のところ、全てを兼ね備えた最強のラインは存在しません^^; ただ、これは!というラインは存在するので、特に普段使っていて良いなと思ったものを中心に紹介していきます。
ナイロンライン:トラブルレスで初心者向き
釣り用ラインの中では最も一般的な素材で、操作性が高く伸びがいいラインです。浮力が高く、メバルが表層にいるときには活躍します。
価格も安いので、メバリング入門には最もおすすめです!逆に伸びが良すぎるので、アタリがあってもラインが伸びて感度は悪くなります。
トラブルレスなので、慣れるまではナイロンラインでチャレンジしてみて、不満を感じれば必要な性能を備えた素材に乗り換えるのが一番いいですね。
フロロカーボン:根ズレに強く比重が重い
比重が重く、根ズレに対する強度が非常に高い「フロロカーボン」。感度・価格もそこそこ、メバルが底付近にいる場合は早く沈むため使いやすいのが特徴。
唯一で最大の欠点は、ラインが固いため使っているうちにヨレてしまい、トラブルが連発すること!ある程度慣れれば大丈夫ですが、初心者のうちはトラブル連発していました。
必要な性能は十分備えているのに操作性は極端に悪いライン、という感じですね!性能は高いので、最終的にフロロに落ち着くことになるでしょう。
PEライン:強度が非常に高く浮力が強い
他のラインと違って、複数のラインを撚り合わせて作られた「PEライン」。同じ太さでも強度が高く、尺メバル(30cm)狙いには必須と言っても過言ではありません!
浮力が他の素材と比べて最も高く、フロートリグなど重量のあるルアーを投げると、条件によっては100m程度遠投することも可能。
強度・細さという本来相反する性質を持つ素晴らしい素材ですが、フロロと同様に操作性が悪いのがデメリット。特に軽量ルアーを使っているとトラブルを連発します。
細いPEラインは製造が難しいため価格が跳ね上がるのもデメリットで、150mで5000円以上する製品もあります。ただ、他のラインに比べて寿命は長め。
最初からPEラインを使う必要はありませんが、本来狙えない沖のエリアも探れるようになるため、選択肢として考えておいて損はありません。
最後に:結局、メバリングではどのラインを使えばいいの?
メバリングに向いているラインを3種類紹介してきましたが、全てに特化した万能ラインがないので「結局、どの素材を使えばいいのさ?」と気になります。
個人的には、まず入門用に選ぶなら「ナイロンライン」を、次に感度・強度・比重などに不満が出てくれば「フロロカーボン」をおすすめしますね!
PEラインについては特殊な釣り方をしない限りは必要ないので、最初は考えなくてもOKです。ちなみに同じメーカーでも強度が変わってくるので、ジックリ調べて選びましょう。
例えば、同じフロロカーボン・PEラインでもナイロンラインに近い操作性を実現したものもあるので、気になれば色々と試してみることをおすすめします。
▼メバリング初心者が最初の1匹を釣るコツについては、下記の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【メバリング入門】初心者でも簡単に釣れる!タックル選びから仕掛けまで徹底解説