ショアジギングは長時間ジグを投げ続ける釣りで、いつ青物が回遊してくるかわからないので「どれだけルアーを投げ続けられるか」で最終的な釣果が決まってきます。
釣り用の便利グッズを持っているだけで疲労を軽減でき、釣果に直結することも!他にルアーの飛距離を伸ばすツール・新鮮に持ち帰るための道具もあるので、ぜひ活用しよう!
今回は、ショアジギングを快適にするために普段使っている便利なギア&グッズを順番に紹介していきます!ぜひ実釣の参考になれば幸いです。
ショアジギングを快適にするアイテム
釣り用グローブ
ショアジギングのタックルは重いものだと1kg近くになり、日頃から鍛えていないと1時間振り回すだけでもなかなかキツイものがあります。使い続けると握力が弱くなり、アクションが鈍ってきます。
万が一手を離してしまった際のすべり止めとしても「釣り用グローブ」があると便利で、これがあるだけでグッと操作がしやすくなります。手汗をかいても、思い切りキャスト可能になります。
春〜秋がメインシーズンだし、動作が激しく冬でも汗をかくことがあるので5本指出しのグローブ一つあれば十分。下手に安いものを買うと滑り止め機能が劣るので、釣り用メーカーのものを購入すること。
偏光サングラス
長時間堤防ないし磯で竿を振り続けることになるので、特に夏場は紫外線のダメージを受けます。肌はもちろん、目へのダメージも深刻なので、日中は常時偏光サングラスをつけるようにしています。
もちろん海中が見やすくなる効果も期待できますが、ショアジギングでは目の前で魚を見ながらサイトフィッシングすることはないので、それほど高価なものは必要ないと考えています。
手前の障害物やベイト(小魚)や、遠くのナブラを確認する用途には使えるので、道具としては必須レベル。最低限釣り用のサングラスを購入すると役立ちます。
大型ルアーボックス
ショアジギングで使うルアーは大型のものが多く、シーバスで使うような小型ボックスには入り切りません。
ジグだけならともかく、大型プラグを揃えだすとルアーを運ぶためのボックスがない!ルアーが増えるにつれ運搬が大変になってきたので、先日大型のルアーボックスを購入しました。
本来はブラックバス用のビッグベイトを入れるための道具ですが、ショアジギング用プラグもピッタリも入るのでなかなかお気に入りです。1個あれば相当量のジグ&プラグを格納できます。
長めのメジャー
せっかく大型を狙うなら、確実に計測できるメジャーを持っておきたい!ということで、普段から最大125cmまで計測可能なものを持ち歩いています。
オフショアならともかく、陸っぱりならさすがに十分な長さです。自分の持っているメジャーは確実に長さを測れる機構が付いていて、それでいてコンパクトに持ち運べるので重宝しています。
ラインコーティング剤
時として「残り5m飛ばせば釣れる・・・!」という状況に遭遇することもあるショアジギングでは、どれだけ遠投させられるかの工夫が釣果に直結することもあります。
特に大型狙いだと太めのPEラインを使うことになると思うんですが、ジグが100g程度あってもPEが太ければ全然飛ばない!摩擦抵抗が大きく途中で失速していることが原因として挙げられます。
そこで!「ラインコーティング剤」を使用することで、ガイドへの摩擦を極力減らしてルアーの飛距離を伸ばすことができます。表面がコーティングされるためラインの劣化も防げます。
実際に使用すると、体感で5m以上は飛距離に差が出ていると感じます。特に追い風時の効果が顕著で、摩擦抵抗を極限まで抑えられるため10m程度の違いが出ていると思います。
ショアジギングに使うような丈夫なPEラインは高価なものが多く、少しでも寿命を延ばす・・・という意味でも必須の道具です。普段から必ず持ち歩いています。
PE・リーダーの結束道具
PEとリーダーを結束する方法はいくつかありますが、太いラインを使うショアジギングでは素手で作業を行うと怪我をしやすく、よほど慣れていないとムラが生じて強度が弱まります。
ショアジギング用のライン結束には「ボビンノット」を使用していて、上手く結束すれば最大で90%の力を発揮できます。メジャーなFGノットでも最大70%なことを考えると、かなり強固です。
このノットは素手での結束も不可能ではありませんが、道具を使って初めて強力な締め込みができるので、実質的に専用結束道具が必須となります。
この道具がなかなか高価なんですが、ラインの強度を生かせると考えるなら十分元を取れると感じて購入しました。
大型の玉網
50cm程度までの小型青物ならともかく、70cmを越える青物になると釣りによく使われるような丸型玉網では入らない!
せっかくロッドからルアーまで道具を万全に揃えて足元まで寄せられたのに、玉網まで準備してなかったばかりにバラした・・・という話を良く聞きます。
実際に自分も同じような状況に遭遇して、玉網入れでかなり苦労したので玉網の枠が巨大な「ヘキサネット」という優秀な網+枠セットを購入。以降は大型青物でも確実に取り込めています。
この玉網の特徴は大型ながら折りたためるモデルも存在することで、他の製品にはない唯一無二な機能となっています。最近は青物釣りでも、同じ玉網を利用する釣り人がかなり増えてきました。
▼玉網選びの基礎知識とおすすめ製品については下記記事を参考にしてください。
【2022年版】タモ網(玉網)を買うならこれ!選び方とおすすめ製品ランキング【シーバス・青物】
青物を新鮮に持ち帰るためのアイテム
大型クーラーボックス
小型青物なら、小物釣り用の8L程度のクーラーボックスにも頑張ったら入ります。
以前はこれで釣りに言っていたんですが、ある程度数が釣れると入らないこと、そもそも大型青物になると運搬不可能なため専用のクーラーボックスを購入することに。
もし本格的に大型青物を狙うなら、80L以上の超大型クーラーボックスも存在するので検討してもいいと思います。新鮮に持ち帰りたいなら、少なくとも30L以上のボックスが必須となります。
▼青物専用のクーラーボックスについて、下記の記事で徹底解説しています。
【巨大青物も収納可】大型クーラーボックスのおすすめ製品を徹底比較!
移動用クーラーバッグ
沖堤防・磯など大型クーラーボックスを持ち運べないシチュエーションや、電車釣行など運搬が困難な場合には移動用の「クーラーバッグ」が役に立ちます。
完全防水仕様のバッグで、保冷機能はありませんが氷を多めに入れることで簡易的なクーラーにもなります。リュックのように背負えるし、サイズも大きいので大型青物を複数匹収納可能。
長時間入れておくとさすがに鮮度が落ちますが、移動が困難な場所用に持っていくとかなり役立ちます。自分も、普段はこのバッグを持って青物を狙いにいっています。
ナイフ
あえて言うほどでもありませんが、青物は血の回りが早く確実に血抜きしないと大きく鮮度が落ちます。逆に適切な処理をすれば、翌日でも全く臭みがない状態で魚をいただけます。
ショアジギングは青物の引きを楽しめる!という楽しさもありますが、同じぐらいの比重で「美味しくいただける」というのも重要ポイント。
マルチツールに付いているようなナイフでは絶対に刃渡りが足りないので、専用のナイフを持っていくようにすると確実に血抜き処理ができます。
ストリンガー
ストリンガーは一般的に魚を活かしておくための道具として使われていますが、常に酸素供給が必要な青物を活かしておくことは難しいです。たいていすぐに死んでしまいます。
しかし!血抜き処理の道具として見れば、これほど優秀なものはありません。完全には絶命させず、大動脈だけ切ってストリンガーで繋いでおけば自然に血抜き処理ができ、腐敗も防げます。
水くみバケツで血抜き処理をしている人もいますが、大型になると入り切らず絶対に無理。容量が少ないため全体に血が回って効率も悪いし、見た目も悪いです。
新鮮に持ち帰るためには必須の道具ですね。
神経締めワイヤー
ナイフで絶命させる以外に、「神経締めワイヤー」を使って脊髄に通すことで腐敗を防ぐことができ、大きく鮮度を維持できます。
外から急所を突くのと違って最初は難しいんですが、死後硬直を遅らせることで特に刺身など生でいただく際の味が大きく変わるので、持っておく価値はあります。
魚によって必要な長さ・太さが異なるので青物専用のワイヤーを購入する必要があるんですが、自分は大型青物用に少し長めのものを常に常備しています。
厚手のビニール袋
クーラーボックスに直接青物を突っ込んでもいいんですが、洗う手間を考えると面倒。鮮度を維持するためには海水に氷を入れるのがおすすめなんですが、直接魚体に触れると浸透圧の関係で身が劣化します。
そんなときに通常よりも厚手のビニール袋が便利で、尖ったヒレがぶっ刺さっても少々では破れず確実に持ち帰られます。自分はクーラーバッグで持ち帰ることも多いので、必ずビニール袋を使用します。
もちろん、自宅用のゴミ袋として利用することも可能です。(笑)
おわりに
というわけで、以上「ショアジギングに便利な道具&ギア」を紹介してみました!今回紹介した道具はいずれもショアジギングには必須だと思っていて、必ず釣り場に持ち込んでいます。
何かと道具が増えて面倒ではありますが、全ての道具は毎回1回以上は使うので、仕方ないと割り切って持ち運んでいます。(笑)元々道具が多い釣りなので、仕方がないですね。
基本的に「運」の影響が強い釣りになりますが、これらの道具を使うことで少しでも釣れる確率をアップできます。特に大型青物は貴重で、少しでも釣れる要素を増やしたいので取り入れている感じですね。