ショア(陸)から巨大青物を仕留める!これぞ漢の夢・ロマンの中のロマンですが、巨大青物を釣り上げるためには「強靭なショアジギング専用タックル」が必要になります。
青物用ロッドは様々なメーカーから発売されていますが、上級者ロッドになればなるほどマイナーなメーカーが扱っており、選ぶのが難しい!
そこで、これから本格的に青物用タックルが欲しい!という人のため
- ショアジギング専用ロッド選びに必要な基礎知識
- ミドル(中級者)級のショアジギング専用ロッド
- ハイエンド(上級者)級のショアジギング専用ロッド
についてまとめてみました!マニアックだが非常に性能が高いショアジギング専用ロッドなども徹底調査したので、ロッド選びの参考にしてもらえれば幸いです!
ショアジギングに必要なロッドの基礎知識
大型青物を専門に狙う「ショアジギング」では、最低でも80g〜100g前後のルアーをフルキャストし、80cmクラスのヒラマサの突っ込みに耐えられるパワーが必要になります。
堤防からの釣りならともかく、地磯からのショアジギングとなると剛性が必要で、リールにも防水機能が求められます。とにかく、マッスルスペックが必要になります!
対象魚は20kg超までのブリ・ヒラマサ・シイラ・カンパチ・ヨコワ(マグロの幼魚)と設定し、上記に耐えられるロッドをピックアップしてみました!
- 超巨大青物と対等にやり取りのできるロッドパワー・粘り
- 100g超のジグ・プラグを遠投できるパワー・しなやかさ
- 長時間ルアーを投げ続けることのできる軽量性
ミドルクラスのショアジギング専用ロッドランキング!
1位:シマノ コルトスナイパー
ショアジギングの定番ロッドである「コルトスナイパー」。自身も入門用に購入しましたが、全体的にバランスが良く初心者〜中級者にはピッタリ!
コストパフォーマンスは最高レベルなので、入門用には最強です。ただし実際に持ってみると、地磯でヒラマサを狙うようなロッドとは大きく異なることがわかります。
全体的に表記スペックより柔らかく、ブリ程度ならやり取りしやすいんですが、10kg級のヒラマサ・20kg級のキハダマグロとなると厳しくなりますね。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S906H | 2.9 | 2 | 149.5 | 294 | MAX80 | MAX100 | MAX4 | 35800 |
S1000H | 3.05 | 2 | 157 | 313 | MAX80 | MAX100 | MAX4 | 36400 |
S1006H | 3.2 | 2 | 164.3 | 314 | MAX80 | MAX100 | MAX4 | 37000 |
S1000MH-3 | 3.05 | 3 | 106.7 | 278 | MAX60 | MAX80 | MAX3 | 38500 |
S1000H-3 | 3.05 | 3 | 106.7 | 282 | MAX80 | MAX100 | MAX4 | 39000 |
S1000XH-3 | 3.05 | 3 | 106.7 | 289 | MAX100 | MAX120 | MAX5 | 40000 |
2位:ダイワ ジグキャスターMX
中級クラスの専用ロッドのなかで、最もリーズナブルな「ジグキャスターMX」。あくまで入門用ですが、堤防からのブリクラスを狙うショアジギングには十分使えます!
モデルによっては最大120g程度のルアーまで投げることができますが、全体的にブランクスが柔らかめなので巨大青物にはやや不向き。
想定サイズは小さくなってしまいますが、手っ取り早く始めたい!という人にはおすすめの1本。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
90MH | 2.74 | 2 | 142 | 245 | 25~90 | - | 1.0~3.0 | 25500 |
96M | 2.9 | 2 | 150 | 205 | 10~60 | - | 1.0~2.0 | 26000 |
96MH | 2.9 | 2 | 150 | 260 | 25~90 | - | 1.0~3.0 | 26500 |
106MH | 3.2 | 2 | 165 | 280 | 25~90 | - | 1.0~3.0 | 27500 |
106H | 2 | 2 | 165 | 305 | 40~120 | - | 1.5~4.0 | 28000 |
超大物だけを獲る!巨大青物専用の上級クラスロッド
1位:TENRYU パワーマスター Heavy Core
国産ブランクスで自社釜製造、ガチガチのモンスターロッドの一つ「テンリュウ パワーマスター」。
ブランクスに「カーボンナノチューブ」を採用しており、剛性が高いぶん重量があるものの、採用数が少ない軽量ガイド「トルザイトリング」で相殺しているなど工夫がなされています。
他のロッドよりもガイド数が多いんですが、これはトルザイトリングの恩恵を受けながらライン抵抗を極限まで収縮し、飛距離を向上させているため。
大型青物用のヘビーコアシリーズのみ、リールシート・バット部にはカーボンシートで「西陣織」のデザインが施されており、大変美しいのも素敵ポイントです!
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PMH96H | 2.89 | 2 | 148 | 387 | Best80/Max100 | MAX50 | 2-4 | 72000 |
PMH96HH | 2.89 | 2 | 148 | 399 | Best100/Max120 | MAX60 | 3-5 | 73500 |
PMH100H | 3.05 | 2 | 156 | 407 | Best80/Max100 | MAX50 | 2-4 | 75000 |
PMH100HH | 3.05 | 2 | 156 | 418 | Best100/Max120 | MAX60 | 3-5 | 75500 |
PMH110H | 3.35 | 2 | 171 | 433 | Best80/Max100 | MAX50 | 2-4 | 76000 |
PMH130H | 3.96 | 2 | 138 | 544 | Best80/Max100 | MAX50 | 2-4 | 80000 |
2位:ヤマガブランクス BlueSniper
国産ブランクス・自社釜メーカーの雄、「ヤマガブランクス」の定番ショアジギングロッド。Newモデルには「ナノアロイブランク」を採用しており、強度とリフトパワーが向上!
「実売4万円程度の価格で、この性能!?」と驚くことが多く、国内生産でネット上では「高コストパフォーマンスロッド」として非常に人気の竿!
全体的にそこそこ軽量で、「曲げて獲る竿」なので少し柔らかめですが、15kg超の青物まで想定して開発されているためヒラマサ・小型のマグロまで対応できます。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
97MMH | 295 | 2 | 296g | 〜100g | 〜60g | MAX4 | 48000 |
100MH | 307 | 2 | 307g | 〜120g | 〜80g | MAX4 | 49000 |
106H PS | 321 | 2 | 325g | 〜130g | 〜100g | MAX5 | 53000 |
910H | 303 | 2 | 326g | 〜150g | 〜120g | MAX5 | 51000 |
3位:がまかつ LUXXE JETBULL
有名釣り具メーカー、がまかつのモンスターロッド「JETBULL」。大型青物専用設計で、現在発売されているショアジギングロッドの中では、一二を争うほどのパワーです!
グリップ部分に凹凸形状の細工が施されており、パワーファイトでも滑りづらく加工されています。
バットは極太で、相当パワーをかけない限りは最後まで曲がりません。それでいて同クラスのロッドより持ち重り感が少なく、初心者でも疲れづらいと感じました。
この竿でがまかつの店員さんは10kg級のヒラマサ、20kg級のキハダマグロを何本も上げているそうなので、パワーはお墨付きとのこと!要検討すべきロッドの一つといえます。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
93XH | 2.82 | 2 | 147 | 365 | 60~120 | - | 3~5 | 72500 |
110XH | 3.35 | 2 | 174.5 | 390 | 60~120 | - | 3~5 | 78500 |
98XXH | 2.95 | 2 | 153.5 | 390 | 80~150 | - | 4~6 | 74500 |
4位:MCワークス STRANGE BLUE
知る人ぞ知る、オーダーカスタムも可能な国産ブランクスの大型青物・ヒラスズキ専門のメーカー「MCワークス」のロッド。
ここ最近はショアジギング界隈でも人気が出てきたらしく、品薄になっているので見かけたらすぐ購入したほうがよいです。オーダーの場合は10ヶ月以上も必要なほど。
各モデルごとに製造する期間が決まっているらしく、年によって製造モデルが変動するため注意が必要。
ガチガチなモデルではありませんが、比較的細身ながらパワーがあって軽量。20kg以上のキハダマグロ・GTをショアから狙う「Raging bull」というモデルも。
アイテム | 継数(本) | ルアー重量(g) | パワー(kg) | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
WB 102WR | 2 | max150 | 9kg | 4-6 | 53000 |
WB 100SV | 2 | max100 | 7kg | 3-5 | 53000 |
WB 106HS | 2 | 40-100 | 6kg | 3-4 | 53000 |
WB 100HS | 2 | 40-100 | 6kg | 3-4 | 52000 |
WB 113R | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 52000 |
WB 113R/S | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 52000 |
WB 106R | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 51000 |
WB 106R/S | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 51000 |
WB 96R | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 50000 |
WB 96R/S | 2 | max80 | 5kg | 2-3 | 50000 |
5位:シマノ コルトスナイパーエクスチューン
中級者用ロッドとして有名な「コルトスナイパー」ブランドの最高級モデル。他の青物ロッドと比べて柔らかく、初心者にも扱いやすいです。
ただしブランクスそのものは強靭なので決してパワーがないわけではないんですが、モンスタークラスを想定するならやや不安を感じます。
「硬いほどいい」というものではなく、本人のパワーに合わせて適切にいなしてくれるので、「大型青物を対象とするが、少しパワーに自信がない」という人ほどおすすめ。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S1006H/PS | 3.2 | 2 | 164.8 | 364 | MAX100 | MAX120 | MAX4 | 63700 |
S1002H | 3.1 | 2 | 159.7 | 356 | MAX100 | MAX120 | MAX4 | 62100 |
S908XH | 2.95 | 2 | 152.1 | 347 | MAX120 | MAX150 | MAX5 | 62100 |
6位:ダイワ ショアスパルタン
「非常に強靭」なロッドとして有名な、ダイワ・ショアジギングシリーズのハイエンドモデル、「ショアスパルタン」。
入門~ミドル級のロッドは比較的柔らかいモデルが多いですが、このショアスパルタンだけは異常に硬い!もはや物干し竿と言えるほどガチンコのロッドです。
モデルによりますが、最も硬い「100XHH」はパワー・重量ともに最高クラスで、モデルによってはそもそも人間が扱えるのか?と思うほど曲がりません。
「これ!」という特徴はないけれど、スペックの割にお買い得なので大型青物の入門にはおすすめ。ただし、20kg超の青物をいなせるパワーはありません。
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | ルアー重量 | プラグ重量 | ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
106MH | 3.21 | 2 | 165 | 250 | 20-70 | 25-90 | 1.5-3 | 57000 |
100H | 3.06 | 2 | 158 | 250 | 20-80 | 30-100 | 2-4 | 57000 |
96HH | 2.9 | 2 | 150 | 345 | 30-100 | 40-120 | 3-5 | 57000 |
103HH | 3.13 | 2 | 162 | 365 | 30-100 | 40-120 | 3-5 | 58000 |
100XXH | 3.05 | 2 | 157 | 485 | 40-150 | - | 4-6 | 59000 |
▲有名釣りYoutuberの「釣りよか」もショアスパルタンを利用している
おわりに
というわけで、以上「巨大青物のショアジギングに最適なロッド」のレポートをお届けしました。
専用ロッドは数少ないものの、それぞれが超巨大青物を釣りあげるために工夫して作られています。どうしても高価な製品が多いですが、ガチンコタックルで挑んでみたいですね!
まず気軽に青物ゲームを初めてみたいという人には、ショアジギングよりライトな「ライトショアジギング」のタックルから揃えるという手もあるので、ぜひそちらの記事も参考にしてみてください。
▼初心者でも簡単に青物が釣れる「ライトショアジギング」のコツとおすすめタックルについては、こちらを参考にしてください!
